孫娘は小耳症

孫娘(2021年4月生まれ)は左耳小耳症で両耳難聴です。
頼りない娘を支えつつ孫娘の成長を見守ります。

少ない語彙で夢中の自己主張

2023-10-21 17:00:39 | 2歳から

先日、娘とマメが泊まりに来たときのこと。

昼寝しないマメと濃密に遊びながらも、おつかいに行く用事があって気もそぞろ。

「マメちゃ〜ん、ばあばおつかいに行くからね。ママとじいじとお留守番しててね〜」

すると、はじかれたようにパっと立ち上がるマメです。

玄関に走っていきます。

 

「ダメダメ、マメちゃんはお留守番。連れて行かないよ。すぐ帰るからね、待っててね」

 

さあそこで、マメの渾身の自己主張が始まりました。

「ばあば」「マメちゃん」「いっしょ」「ばあばブーブー」「おそと」「おくつ」

などの単語を切れ切れに組み合わせ、大きな声と大きなジェスチャーで夢中のアピールをしてきます。

途中で泣き落とし戦術も加わります。

半ベソで抱きついてくるのです。

 

マメを抱っこしたまま考えます。

駅まで行かないと買えないものがあるけど、今日は何とか買わずにすませられるかな。

じゃあ、おつかいは近くのスーパーで間に合わせられるかな。

 

そのココロは、

*駅まで行くには自転車を使う必要がある

*でも、うちの自転車にはチャイルドシートがないからマメを乗せられない

*車で行くのはいやだ(駐車場の問題もある)

*ただ、近くのスーパーならマメと歩いてでも行かれる

*ああでも久しぶりに...あれもいいかもね

 

「じゃあさ、マメちゃん、ベビーカーでおつかい行こうか」

(うちには、長男宅からのお下がりのベビーカーがあります。)

すると、わたしのひざでベソをかいていたマメはたちまち笑顔になって

「うん、ベビーカー、オッケー」と、親指を立ててガッツポーズです。

 

久しぶりのベビーカーに乗って意気揚々のマメを見ながら、感慨深いわたしでした。

 

数十年まえのわたしは、とても不寛容な母親だったので、

子どもたちが今回のマメのような行動を取ったときは、

「ダメダメ、ダメと言ったらダメよ」とにべもなく拒絶していました。

 

そんなわたしが、いまや甘甘の祖母になって...。

 

それにしても、マメのガッツは頼もしいかぎりです。

見方によっては「ただのわがまま」「ただの駄々こね」「ただのイヤイヤ期」なのですが、

わたしにとっては「強い生命力のあらわれ」なのです。

どうぞ、祖母バカと笑ってくださいませ。