先日、娘とマメが泊まりに来たときのこと。
昼寝しないマメと濃密に遊びながらも、おつかいに行く用事があって気もそぞろ。
「マメちゃ〜ん、ばあばおつかいに行くからね。ママとじいじとお留守番しててね〜」
すると、はじかれたようにパっと立ち上がるマメです。
玄関に走っていきます。
「ダメダメ、マメちゃんはお留守番。連れて行かないよ。すぐ帰るからね、待っててね」
さあそこで、マメの渾身の自己主張が始まりました。
「ばあば」「マメちゃん」「いっしょ」「ばあばブーブー」「おそと」「おくつ」
などの単語を切れ切れに組み合わせ、大きな声と大きなジェスチャーで夢中のアピールをしてきます。
途中で泣き落とし戦術も加わります。
半ベソで抱きついてくるのです。
マメを抱っこしたまま考えます。
駅まで行かないと買えないものがあるけど、今日は何とか買わずにすませられるかな。
じゃあ、おつかいは近くのスーパーで間に合わせられるかな。
そのココロは、
*駅まで行くには自転車を使う必要がある
*でも、うちの自転車にはチャイルドシートがないからマメを乗せられない
*車で行くのはいやだ(駐車場の問題もある)
*ただ、近くのスーパーならマメと歩いてでも行かれる
*ああでも久しぶりに...あれもいいかもね
「じゃあさ、マメちゃん、ベビーカーでおつかい行こうか」
(うちには、長男宅からのお下がりのベビーカーがあります。)
すると、わたしのひざでベソをかいていたマメはたちまち笑顔になって
「うん、ベビーカー、オッケー」と、親指を立ててガッツポーズです。
久しぶりのベビーカーに乗って意気揚々のマメを見ながら、感慨深いわたしでした。
数十年まえのわたしは、とても不寛容な母親だったので、
子どもたちが今回のマメのような行動を取ったときは、
「ダメダメ、ダメと言ったらダメよ」とにべもなく拒絶していました。
そんなわたしが、いまや甘甘の祖母になって...。
それにしても、マメのガッツは頼もしいかぎりです。
見方によっては「ただのわがまま」「ただの駄々こね」「ただのイヤイヤ期」なのですが、
わたしにとっては「強い生命力のあらわれ」なのです。
どうぞ、祖母バカと笑ってくださいませ。