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汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの詩 視線

2011年02月14日 | 初期中期の詩
白々しい言葉の数々に翻弄される
嘲弄され首を切られた兵士が残した遺言には
血の臭いで書かれた詩篇があった
繕う気概も起こらず はち切れる宙
崖から滴り落ちて行く人間に 女は狂喜の叫びを上げる
葛折りにされて行く記憶の海
その場から逃走しようとして流されて行く怒り
その諸々の魂達が 新たな集落を創り出す
温度を失った地球は 時を彷徨い
女を連れた男に軽い嫉妬を覚える

古に木霊する羽音が懐かしく感じるのは
苦楽を共にした夫婦の絆である

言葉が意識の中で遊行する
手を授けられた赤子は 自らの意思で壁を越えて行く
妊婦であった記憶を 崩壊に近い太陽へと向ける
それは唯一の冒険心である
親子との絆が消え行く再会を忘れ 
それはやがて自我の抑制を振り切る
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