汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

みやすけの唄 空の色

2010年03月28日 | 歌詞
風に乗せた願い 昏倒する木霊の淋しさ
両手から零れ落ちる小石を眺めて
人知れず漏らした溜息

言葉の過ちに 翻弄された
哀しき過去の 憂鬱を想う

青空に掛けた虹に 無数の問い掛けは
可憐な弧を描き
涙を流した 静寂に浮かぶのは
漠然とした 安らぎの響き


風に馳せた調べ 過酷な生を生きる無情さ
両手から溢れ出る 命を見つめて
人知れず漏らした嘆息

嘆き悲しむ時 覚醒された
太陽の陽に 陰る月を見る

木漏れ日に揺れる葉に 無数の泡沫は
孤独の痕を見て
心に流れる 言葉に浸るのは
整然とした 時の持つ定め

--------------------------------------

静寂→しじま
コメント

みやすけの詩 風の唄

2010年03月25日 | 初期中期の詩
夕日に染まるあなたの背中を見つめて
泡のように弾け飛ぶ過去の偽りを胸に秘めては
心の波瀬に未来の道を想い描いてみた

水飛沫のように繊細で
枯れ木の温もりのように侘しく
透き通る壁にもたれ掛った旅人の溜息は
空の彼方で一筋の流星になる

孤独に廃れてしまった歓びも
蔑ろにされた少女のあどけない笑顔の深淵も
風に吹かれ飛ぶ紙きれのように素っ気ない憤りも
今は二つに別つ時間の儚さを感じながら
木枯らしに枯れる草花を想う
コメント

みやすけの詩 雨の日

2010年03月24日 | 初期中期の詩
星空に舞い散る儚さの跡の余韻の中
宿命の落差に呆気に取られる君の心に
映し出される幻影の美しさよ

風になびき 憩いを呼び戻す修練の日々に
感情は弾け飛ぶ飛沫に蒼い寂しさの灯りを灯す

砂漠の街角に囀る小鳥の放埓な声は
泣く事を忘れた少女の肩に掛かる
優しさの籠る雨の雫

粗暴な約束に振り回されるように
何かに怯えながら吐いた溜息の重さは
孤独の淵に舞い上がる花の可憐な誓い
コメント

みやすけの詩 梅雨

2010年03月23日 | 初期中期の詩
憤りを胸に紡いだ言葉の悲壮さは
さり気無い優しさに見えたあなたの涙

暮れ行く日常の影に蠢いている歓びを
捲し立てた怒りに掻き消され
蔑ろにされた雲の飛翔に身を任せたあの頃

叫びたい程の想いの孤独に揺られながら
流されて行った記憶の断片に縋る様に
泣きついた夜の静謐さに交わる夏の線香の煙り
コメント

みやすけの詩 冷酷

2010年03月22日 | 初期中期の詩
時は移ろいながら人を浚って行く
流れるがままに押し寄せる混沌とする実在に
辟易とする民衆
乏しい知識だけが真理への途となるのか
小波に揺れる蠱惑に染まる花に冠を授けるように
明日に込めた願いの房も血に塗られてしまうのだろう

せめての報いに肖ろうとするのは
恐怖に惑わされる微生物の乱舞に過ぎない
冴えない瞳が虚ろに流れて行く河を見つめて呟いた
悲壮の言葉は、海にまどろむ偶像の名残りなのだ

渇ききった砂に想いを寄せても
見えてくるのは寂寞に満ちた狂気の前触れに過ぎない
血相の消えた華奢な身体付きに恥じる愚民よ
今こそその首を薙ぎ払え
血に飢えた真実が忽ち恍惚とした快楽をもたらしてくれるだろう
そして、老僕の見た暴力の連鎖は
収まる事の無い狂乱に一筋の光を差し入れるのだろう


---------------------------------------------

蠱惑→こわく
肖る→あやかる
コメント

みやすけの詩 漂流

2010年03月18日 | 初期中期の詩
流離い行くのは儚い調べに乗る憂鬱な沈黙である
小波に揺れる葉の行き違いに見せる不安の表情を
剽窃された哀しみに浸る様に繕いながら
果てしなく広がる大空に馳せた願いに一抹の不安をたぎらせる

切望が限りない夢の情景を思い起こさせる
劣悪な羞恥に仄めかされる少女の首元に滴る水滴の妖艶さは
祖語の中で繰り返される屈辱にも似て
華やかさに彩られる様々な表情を見つめて吐き出した溜息は
色濃い逡巡の迷宮へと誘うだろう
コメント

みやすけの詩 悲哀の連鎖

2010年03月17日 | 初期中期の詩
不遇に苦しめられる天使の哀歌は
空の果てへ広がる時間の中でたゆたっている
劣悪な境遇に喘ぐ少女の泣き声に
連日繰り返される悲しみの連鎖は
遠のいて行く雲に馳せた願いと同じ

怒号に怯える日々の中
ただ安らぎだけを追い求めていた妄念の静寂
悪霊からひたすら逃げ続けてきた追憶の儚さは
海辺に佇む悲哀の感情に溶けて行く

更なる不幸の予兆を感じて投げ出した
自身の影は、途絶える事の無い流動の中で
束の間の安らぎに変わる
コメント

みやすけの詩 氷上のうた

2010年03月16日 | 初期中期の詩
朝が明ける頃に感じる寂寞は
光の中で雪が溶け行く儚さの中で木霊する
昨日の憂鬱な心に取り巻く哀しさ
何もかもが静謐に落ち着いた時間の中で
焦燥が投げ出した罪の意識は
冷たい身体の上を滑って行く

意識の無い連想が
慎ましやかに微笑むあなたを創り出す
冷酷な言葉に沈黙する
明滅する事を忘れた星の過酷さよ

コメント

みやすけの詩 不安

2010年03月15日 | 初期中期の詩
砂を噛み締める程切なく
昨日の出来事に追憶を感じる一抹の不安が
冷ややかな頬を伝って流れて行く

孤独を愛するという事が
嵐に怯える雛鳥の奇声に似ているというのなら
冴えない空にかけた願いも
星の光に照らされた悠久の街の淋しさでさえ
儚く墜落していくのだろう

混在する一切が闇に閉ざされる
欲望の犇き達が音を立てて流れてく
静寂に差し込む様々なしがらみが
喉元を突き出て暴れ回る
コメント

みやすけの唄 世界の流れ

2010年03月14日 | 歌詞
夜空に賭けた 星の願いは
抑圧された新星の 哀しき唄へと変わって行く
変わらぬ欲望の 犇きに泡沫を語る
あなたの横顔が 妙に淋しげな 旋律を奏で出す

恐慌に陥った 世界の流れは
僕らを蠱惑の 世界へと導いて行く

道楽に耽る 脚の無い精霊よ
滝から落ちる明日への そうした祈りも今は何処に
葉緑素に 紛れ込んだ光線は何時しか
蒸発した想いの波瀬へと 舞い上がって行くのだろう


夜空に馳せた 星の想いは
生存を賭けた労力に 偽りの感情をたぎらせる
しがない切り札に 込めた様々な策略が
あなたの横顔に 妙に誇らしげな 自信を植え付ける

動向に惑わされた 世界の果てに
僕らは明日への 祈りを捧げるのだろう

孤独に惑う 一人の精霊は
その途に照らされた 一途な心に感服する
生命線に 描かれた僕らの傷と共に
硬直した身体に覆う 冷たい悩みを背負っている
コメント