汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

声に導かれ

2013年09月02日 | 奇想の詩

そっと手を伸ばして 温かな夢の淵へ 
降りて行くように 祈る瞳
想いを伝える その唇が震えている
裸のままで 横たわり 愛を見出す 夜が来る

風に吹かれ 何処までも 幽遠なる果てへ
眼を閉じて ささやく あなたの声に 導かれ
永久に還る 居場所を探している

小さくうなずく その横顔は 想い悲しむ表情
何も無いこの地に 降る雨のように 冷たい接吻
祈る言葉を 唇に重ね 彩り豊かな 花の都へと
静寂を横切り さめざめと流れる涙に 心奪われる
この眼に焼き付ける 残虐な明日への 祈り

コメント

潤う涙

2013年09月02日 | 愛の詩

魂が昇る 夜闇の風に吹かれ 何処までも行こう
この身体朽ち果てるまで 
星の輝く道には 微睡んだ瞳の 夢路の痕が
寂しさに 優しい声に 救いを求めた
揺れる想いと 陰影の満ちる 月影の流す涙に 凍える掌
あなたへの眼差しは いつの間にか 孤独を咲かす 可憐さに 

見渡す限りの生命の輝き 瞳は雫を落とし
果てに拡がる海を震わせる 愛は咲いて 優しく微笑んでいる
わずかな吐息の残る 鮮やかな香り
夢の名残りを いつまでも この胸の中に沁み付く 情愛

交わす言葉と 淀みの無い 宇宙の彼方へと
震える鼓動を聴きながら 安らかな眠りへと 落ちて行く
あなたはまだ震えているの この空に輝く星は 潤う涙
流れ 果てを見た この景色は ずっと心の内に
歓びもまた 泡沫に消える 声色に響く 寂しさに

コメント

虚ろな瞳の月影

2013年09月02日 | 妖艶の詩

大切な人に 交わす言葉 愛を知った その優しさに
たじろぐ感情は 宙を舞う蝶の 紅い鱗粉
続く この永遠に 想いは空を駆ける 流れ星のような 儚さ

道行く 寂れた景色に 二人の陰影が ちらつく
焔に揺れる 二人の身体 その線に沿って 流れる静寂
愛は咲き誇る 薔薇のはなむけ 
熱く鼓動を打つ 心は 虚ろな瞳の月影 
艶やかな腕に 絡み付く あなたの孤独 
流した涙に 嘘は無くて その切なさだけが 燃える愛を繋ぐ

わずかな体温の残る この身体 
愛を感じ その手を握る 掌握する感情 
消えはしない あなたのその瞳に 燃える焔は 静かに揺れる
茜色の唇 欲するその手 誘う最果てを夢見る 瞳

コメント