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千の風になって現象

2008年04月27日 | 川柳

   八十歳のCD買ったこと無き父のひねもす千の風   俵万智

あるCDショップコーナーの会話

「あれください・・」ご老人
「あれ・・と申しますと?」店員
「あれあれ・・えーと・・AB」ご老人
「・・AB?・・というのは当店ではあいにく、取り扱っておりませんが・・」店員
「あれ・・あれ・・BC」ご老人
「・・BCもあいにく・・」店員
「BCじゃなくて・・CDだよ」ご老人
「CDはあつかっておりますが・・どなたので・・」店員
「あれ・・あのひとさ・・あの声の大きい・・若い・・」ご老人

 こんな、ショートショートのコントような、ほんとうのやり取りが全国の各ショップで「千の風になって」の購買光景に見られたといいます。

時すでに、政界では年金の不祥事、後期高齢医療制度(とんでもない無教養のネーミングです。国民すべてに結局負担をさせるそうです。)わずかな貯蓄のしみにもならない低金利。

 人生の大先輩に、失礼極まりない国の制度のずさんさ。いずれは、もっと加速していくのは承知のガッテンです。

 世界中の人々に、平等に訪れる「死亡率100パーセント」の運命は、明日は我が身の現実であります。

まして、75歳といえば、戦争真っ最中の昭和初期。戦前は恐慌、戦争、戦後復興のトリプル苦難時代を経て、やっと年金生活者になってまたしても楢山へ行けとかや・・。

     そんな方々が、この「千の風になって」に癒しを求めている。

音楽ってすばらしい。今までの政府・官庁の無策・無責任のたらいまわし、猿回しの戦後政治のつけまで戦中派にしわを寄せるとは・・・この日本の危篤状態です。

  どぎゃんとかせねばいかんばい!!と思うから、書いています。このブログ。

 今年の、川柳新年会で主幹が「千の風」を高らかに歌い終えたら、84歳のご婦人が感動して「私もいつお向かえが来るかわかりませんが・・千の風を聞いていたら・・元気が出ました・・私もいつか千の風になりたいと思います。」と元気いっぱいご挨拶をしていらっしゃいました。 そんな光景が日本中に吹いたのです。泣いたなァ・・ナプキンで。

          墓参り行かない理由に千の風 作者?

「今年はお墓参り行かないよ!」こども
「どうして?」母
「だって、パパはお墓の中になんかいません・・千の風になったんだから・・」こども

           日本中のお墓参りが激減したそうです。


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