訃報：ささえあい医療人権センターコムル理事長辻本好子氏

初対面なのに、旧知の間柄のような気がした。

恥ずかしながら、お会いするまで、辻本さんの活動についてほとんど知らなかった。
ああ、どこかで読んだことがある、程度だった。
すみません。

2010年3月にお会いしたのだが、もっと前だったような気がするのは何故だろう。

私が控え室に伺ったときには、みんなで地図を囲んでいた。

「市町村合併が上手くゆかなくてねぇ。」
誰かがその経緯を説明すると、辻本さんが言った。

「合併したのに飛び地になってるわね。随分、頑固というか偏屈な人たちねぇ。」

皆が笑った。

医療スタッフ、とりわけ、医師と患者のコミュニケーション不足は土地の誰もがみとめるところだが、、辻本さんはコミュニケーションが苦手な住民性を「平成の大合併」後の地図から、瞬時に嗅ぎ取ったらしい。


「賢い患者になりましょう。」
とても、判りやすい講演だった。気取らず、押し付けがましくない。
何と、素晴らしい、と滲み出る人間性に感服した。


comlのブログには、辻本さんは2010年6月に胃がんの手術をされたと。
もしかして、体調が優れないときにお出で頂いたのかも知れない。

訃報に接して、驚いた。
もっと、長く活躍して頂きたかった。

伝えていきます。

「賢い患者になりましょう。」

合掌