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ダースベーダーに込められた小室圭氏のメッセージと戦後

2021-11-14 17:50:20 | 災難
日本に帰ってきたときのポニーテールにしろ、小室氏は限られたチャンスを利用してメッセージを送っている。
眞子さんとの出国に当たり、最初、彼のファッションはカジュアルすぎる印象を受けた。
よく見ると、これを見ろと言わんばかりに、ファスナーを下したカーディガンの下にのぞくTシャツ柄はスターウォーズのダースベイダーだった。
これは、自分はダースベイダーになってやる、という意味なのだろう。
そして、カーディガンはもしかして母からのプレゼントか何かだろう。

ダースベイダーの前身アナキン・スカイウォーカーは奴隷であった母シミの女手ひとつで育てられる。
アナキンが才能を見出され、ジェダイで訓練を受け、母のもとに戻ったとき、母はタスケン・レーダーの一団に囚われ拷問を受け、アナキンの腕の中で命を落とす。
アナキンはタスケン・レーダーを女子どもの果てまで皆殺しにして復讐する。タスケン・レーダーは言ってみれば日本社会のことなのだろう。

今度は妻、女王パドメ・アミダラが死の運命にあるという予知夢を見て、妻を救いたいと願い、シスの暗黒卿ダース・シディアス(後の銀河帝国皇帝)の「妻を救えるかもしれない」という甘言に屈し、ジェダイ・マスターのメイス・ウィンドゥ殺害に手を貸す。
引き返す道を絶たれ、シスの暗黒卿へと転向した。「ダース・ベイダー」の誕生である。 

あれだけバッシングを受ければ、小室夫妻が日本社会の大方に深い憎しみを抱いても無理はない。
しかし、新天地であるはずのNYへの旅立ちに、復讐に燃えるダース・ベイダーのTシャツとは。
その気持ちは理解できないわけではないが、三十歳にしては聊か無邪気すぎる気がする。
損をするのは自分や眞子さんや母ではないのか。

元内親王の夫となる小室氏の箔付けに労力を費やした結果がこれであった。
最初から、用意周到に準備に当たらなかった結果ではないのか。
小室氏の現実問題をよく考えない無邪気すぎるプロポーズにも大いに問題はあったし、眞子元内親王には夢のように思えたのだろう。
秋篠宮夫妻が自由な恋愛結婚をしている以上、娘である自分がそれを禁止されるのは理不尽に思えたとしても不思議はない。
小室夫妻の夢と現実の差はあまりにも大きいように思われた。
宮家周囲に忖度なく助言できる人物はいなかったのかと疑問に思ってしまう。
拗れてしまった以上、残念ではあるが、今後もご本人たちはもちろんのこと、皇室や日本社会が被るダメージは小さくないと思う。

天皇制、女性皇族のあり方について、皇室制度の見直しが何度となく先送りされてきた。
昭和20年、1945年、第二次世界大戦敗戦直後に皇室廃止を一度は覚悟したであろう日本が今また重大な局面を迎えた。
連合国軍総司令部GHQすなわち占領軍に与えられた皇室制度を含む日本国憲法を改正するわけでもなく、米国の庇護の下で漫然と平和を謳歌してきた日本は、遅まきながら自力更生を迫られているのだと感じる。
あれだけの惨禍をもたらした第二次世界大戦を経験したにもかかわらず、義務教育や高校教育で戦争の歴史を学ぶ時間が非常に短かった。

戦争の歴史を若者に伝えようとする真摯な研究者まで学術会議から疎外する政権やそれを容認する社会でよいのだろうか。

井伏鱒二著「黒い雨」を読んでいる。
あらすじをすっかり忘れてしまっていた。大人になってからもう一度読むと、その重さずしりと身に堪える。



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