メガリス

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反日サヨクマスコミの”西郷降し”

2008年10月18日 11時47分00秒 | 幕末維新

 西郷隆盛は反日サヨクに憎悪され恐れられている。

 平成20年10月15日19時より日本テレビ系で放送された『日本史サスペンス劇場3時間仰天スペシャル「本当にあったマル秘事件&禁断スキャンダル&号泣実話を一挙公開」』でも、西郷は完全に悪人扱いだった。

 ”十五代将軍:徳川慶喜が決断した大政奉還で平和裏に政権交代がなったにも関わらず、西郷隆盛ひとりがそれを気に入らず、「薩摩藩が政権を獲る」為に計略を巡らし戊辰戦争を起こした”という描き方だった。デタラメである。

 ”朝廷に政権を返上する”という本来の意味での「大政奉還」を否定したのは、他ならぬ徳川慶喜本人だ。

 そもそも大政奉還は倒幕派の矛先をかわす為の離れ業であって、彼は「幕府」という”看板”を返上しても天下の実権は徳川氏が握り続けることが出来ると踏んでいた。事実、その後の事態は彼の望む通りに進み、徳川氏の経済的・軍事的実力を削ぐことを必須と考える西郷・大久保ら”実質倒幕派”の巻き返しである「王政復古の大号令」も有名無実になりかけた。

 「幕府」が名目上倒れても依然徳川氏中心の体制が続き国の在り方が改まらないことを危惧した実質倒幕派の計略に旧幕府側が乗って起きたのが戊辰戦争だ。

 「大政奉還」は、その張本人:徳川慶喜に実行の意思がなかった。だから、実行させるために西郷・大久保らが戦争に仕向けたのだ。

 西郷隆盛は反日サヨクに憎悪され恐れられている。連中は必死になって西郷隆盛を悪人に仕立て上げ貶めようとしている。

 西郷はこういう意味のことを言っている。

 「正しい道をふみ、国を賭して倒れてもやるという精神が無いと外国との交際はこれを全うすることはできない。外国の強大なことに恐れ、ちぢこまり、ただ円滑にことを納めることを主眼にして自国の真意を曲げてまで外国の言うままに従うことは、あなどりを受け、親しい交わりがかえって破れ、しまいには外国に制圧されるに至るであろう。」

「国が外国から辱めを受けるようなことがあったら、たとえ国全体でかかってたおれようとも正しい道をふんで道義をつくすのは政府のつとめである。しかるにかねて金銭や穀物や財政のことを議論するのを聞いていると、何という英雄豪傑かと思われるようであるが、血の出ることに臨むと頭を一ところに集め、ただ目の前の気やすめだけをはかるばかりである。戦の一字を恐れ政府本来の任務をおとすようなことがあったら商法支配所、すなわち商いのもとじめというようなもので、一国の政府ではないというべきである。」(『西郷南洲先生遺訓 口語訳付』西郷南洲百年記念顕彰会刊より引用。)

 如何であろう。

 この日本を弱体化・変質させ解体し支那・朝鮮に売り渡そうと企む反日サヨク連中にとって実に都合の悪い思想ではないか。もし西郷のような信念でことにあたる政治家が今の日本にゴロゴロ居たなら、反日サヨクどもの野望など風の前の塵に同じだ。西郷隆盛を反日サヨクが憎み恐れるのも当然だ。反日サヨクマスコミによる必死の”西郷降し”の理由はここにあるのだろう。

 ところで、反日サヨクマスコミによる”西郷降し”の一環であるNHK大河反日サヨク プロパガンダ ドラマ『篤姫』の先週放送分第41回「薩長同盟」は、”反日サヨク度”が今一つでつまらなかった。私の貧弱な歴史知識ではこれという”ツッコミどころ”が見つけられなかった。来週に期待したい。