メガリス

私の文章の模倣転用は(もしそんな価値があるなら)御自由に。
私の写真についての“撮影者としての権利”は放棄します。

CNNが円谷英二の真珠湾特撮を記録映像として放送

2011年12月08日 16時52分00秒 | 諸々

 「ゴジラ」「ウルトラマン」の生みの親である円谷英二氏が特技担当として参加した劇映画『ハワイ・マレー沖海戦』(東宝映画 1942昭和17年公開)の真珠湾攻撃場面映像(円谷がセットを組んで撮影した特撮映像)が、昨日NHKBS1で放送された「CNNスチューデントニュース」内で、他の本物の記録映像と一緒に放送されていた。同劇映画の一部であることを示す字幕等は無く、多くの視聴者が実際の記録映像だと思って観たはずだ。

  何でこんなことをしたのだろうか。さっぱりわけがわからない。CNN制作陣が劇映画の一部の特撮映像だということを知らないわけがない。

 (追記)

  下の1枚目が『ハワイ・マレー沖海戦』の映像(くどいが、作り物の特撮映像)の切取。2枚目はCNNの映像をデジタルカメラで撮った物。








  この写真を撮った後に、右上に”U.S. GOVT ARC...”と字幕があるのに気付いた。”ARC...”は”ARCHIVE”(アーカイブ)だろう。

  アメリカ政府機関(アメリカ国立公文書記録管理局?)に円谷特撮映像が誤って実際の真珠湾攻撃記録映像として所蔵されていて、それをCNNが使用したということかな?

  そういえば、終戦後『ハワイ・マレー・・』を観た米軍関係者が真珠湾攻撃の場面を特撮だと信じてくれなかった、という話を聞いたことがある。もしかして、今でも信じてないということか?

 (さらに追記)

  NHKBS1で放送されたアメリカPBSニュースでもこの円谷特撮映像が流れた。





  どういう経緯でそうなったかは知らないが、アメリカの放送局ではこの円谷特撮映像が真珠湾攻撃の記録映像として昔から広く通用していて、これまでも繰り返し使われてきたのではないだろうか。

  ”死せる孔明、生ける仲達を走らす” 円谷英二は偉大だ。

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内山まもる画『ジャンボーグA』人間が乗る巨大ロボの先駆け

2011年12月02日 01時00分00秒 | 諸々

 12月1日に萬画家の内山まもる氏が亡くなった。まだ62歳の若さだという。  ご冥福をお祈り申し上げる。

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20111201-OYT1T01285.htm?from=main8

 小学館の学年別雑誌等に掲載されていたウルトラマンのシリーズが有名で、私も子供時代に愛読していたが、最も印象に残っているのは『ジャンボーグA(エース)』だ。
 永井豪氏の『マジンガーZ』が世に出る数年前に発表された萬画『ジャンボーグA』は、円谷プロのテレビ番組企画を放送決定前に萬画化したもので、“人間が搭乗して操縦する巨大ロボット”の先駆けである。更に付け加えると“人間の動きをそのままなぞってロボットの動作に反映させるテレイグジスタンス方式操縦法の巨大ロボット”の先駆けでもある。(肝心のテレビ番組の方はなかなか実現せず、『マジンガーZ』の成功によってやっと陽の目を見ることとなったらしい。)
  細かいスジは忘れたが、小学生の少年が、天才科学者である父が遺した巨大ロボット「ジャンボーグA」に乗り込んで宇宙からの侵略者と戦い撃退する数日間の物語だった(と思う)。
  戦いが終わり、少年はジャン(少年はジャンボーグAをこう呼ぶ)の手の平に乗って地上に降りようとするが、疲労困憊している彼は「ジャン。ボク、疲れたよ」とつぶやきジャンの手の平の上で体を丸めそのままスヤスヤ眠り込んでしまう。ジャンが差し出す少年を、歓喜する無数の群衆が取り囲み迎える。そういう感動的なラストシーンだった(と思う)。
  テレビ放送では設定や内容が大きく変更されていたのでかなりガッカリした。(これは確かな記憶。)
  内山氏作画によるこの萬画に沿った内容の実写映画『ジャンボーグA』を観たい、というのが私の永年の願いなのだが。。。円谷プロさん、やってくれませんか?

 



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