小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

いろんな甲子園

2007年07月22日 | 句ほか

  「長嶋茂雄さんは高校時代、タイガースの藤村富美男選手に心酔し、そのフォームをまねて毎日バットを振り続けていた。『下手でも振って振って、好きで好きで夢中でやった』。本紙に連載中の『私の履歴書』で、こう振り返っている。

▼甲子園をめざす球児たちが地方大会で熱闘を繰り広げている。何かと物議をかもす高校野球ではあるが、一人ひとりの情熱はミスターにも引けをとるまい。「好きで好きで夢中」になれるのが若さというものだ。スポーツに限らず、マンガ、写真、映画……。さまざまな『甲子園大会』に高校生が集い、競い合う。

▼正岡子規の故郷、松山市の『俳句甲子園』はこの夏で10回目。片や石川啄木ゆかりの盛岡市では昨年から「短歌甲子園」が始まった。今年の大会は出場校も増え、33チームが啄木流の3行書き短歌に挑む。〈カバン一つ/負いて若さを供(とも)にして/ひゅっと往きたしひとに混じりに〉。昨年の団体戦優勝作品だ。

▼『意欲がない』『勉強しない』。昨今の高校生の評判は芳しくないけれど、白球を追う若者も詩歌に没頭する生徒も、とても個性的だ。それを抑えつけ、ありきたりの物差しを当てるのは大人たちなのだろう。早世した歌人、小野茂樹の歌を思い出す。『あの夏の数かぎりなきそしてまたたつた一つの表情をせよ』」( NIKKEI NET 春秋)

 NHK俳句王国のアシスタント、神野紗希(こうのさき)は、俳句甲子園の出身だ。今大学生だと思うが、初出演の時から、すばらしい感性をみせてくれた。それにひきかえ60の手習い小父さんは、今だにスタートラインにすら着けないでいる。金スマで高橋尚子特集もやっていたが、女の子は強い。そうそう、欽ちゃんのゴールデンゴールズも、選手の片岡安祐美の方が有名になってきたのじゃないかな。

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