小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

「時の過ぎゆくままに」と「カサブランカ・ダンディ」

2007年10月19日 | 音楽
  「時の過ぎゆくままに」と「カサブランカ・ダンディ」は、どちらも和製オールディーズの作詞 阿久悠、 作曲 大野克夫 、歌 沢田研二トリオのものだ。


    「時の過ぎゆくままに」
      あなたは すっかり  つかれてしまい
      生きてることさえ  いやだと泣いた
      こわれたピアノで  想い出の歌
      片手でひいては   ためいきついた
      時の過ぎゆくままに  この身をまかせ
      男と女がただよいながら  墜ちてゆくのも
      しあわせだよと 二人つめたい  からだ合わせる


 「時の過ぎゆくままに」という題名が、古い古い映画「カサブランカ」に出てくる曲と歌詞は別ものだが「As Time Goes By」の和訳だとは、映画の字幕で知っていた。「カサブランカ」には粋な台詞や場面がたくさんある。

 リック(ハンフリー・ボガート)の経営する酒場でリックは仕事をしながら積極的なアプローチをうける:酔った女「ゆうべは?」、リック「昔のことは覚えてない」、女「今夜会える?」、リック「先のことは分からない」」映画の中の有名なシーンだがリックは、にべもない。泥酔している女を酒場から放り出す。

 そして音楽も。イルザ(イングリッド・バーグマン)が酒場に入り、サム(ドゥーリー・ウィルソン)にリック(ハンフリー・ボガート)との思い出の曲「As Time Goes By 」を歌うように頼む。甘いメロデイに黒人歌手のピアノの弾き語りでリズムもいいし歌もうまい。

(映画「カサブランカ」1942年米作品・・・・当時第二次世界大戦において劣勢であったアメリカ国民を鼓舞し、同時に反ドイツ勢力の1つであった自由フランスへの支援を呼びかけるための映画である。その出来のよさからハンフリー・ボガードの代表作の一つとなった。ヨーロッパから希望を求めた人々は仏領モロッコのカサブランカから出国ビザを金やコネで手に入れ自由な国アメリカへ渡ろうとしていた。モノ黒だがおしゃれな映像だ。)
 

             

(ボガートとバーグマンは元恋人どうしだったが、悲恋に終わる)


 
 ところが「カサブランカ・ダンディ」という歌もある。そのダンディが誰だか分かった。沢田研二が歌いだす前にウィスキーを口にふくんで吐き出すパフォーマンスもあった歌だ。

 
    「カサブランカ・ダンディ」
      ききわけのない  女の頬を
      ひとつふたつ  はりたおして
      背中を向けて 煙草を吸えば
      それでなにも 言うことはない

      うれしい頃の ピアノのメロディー
      苦い顔で 聞かないふりして
      男と女は 流れのままに
      パントマイムを演じたいたよ
  
      ボギー ボギー
      あんたの時代は よかった
      男がピカピカのキザでいられた
      ボギー ボギー
      あんたの時代は よかった
      男がピカピカのキザでいられた

 この「ボギー」こそハンフリー・ボガートということに気づいた。小父さんの再発見だ。いやー、阿久悠という人はすごい、この映画からビッグヒットを二つも書いている。ハンフリー・ボガート(Humphrey Bogartは、ニューヨーク出身のハリウッド映画の俳優、愛称はボギー (Bogie)。
     

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