1997.12.16OAの#38「でんのうせんしポリゴン」で発生した日本TV史上大事件で,それまで野放しされていたTV映像表現-青少年に与える影響に対しても見直しされるきっかけにもなりました。
今回,事件翌日からんの記事を(不適切な表現と,表データ+作品解説は割愛)全て記載して,事件への制作+放送側の対応を検証。
1997.12.17-
朝日紙
●〔「ポケモン」見て 体に異常〕
『アニメ番組 小中学生ら560人以上:
16日午後7時ごろ,テレビ東京系の人気アニメ番組「ポケットモンスター」を見ていた全国の子供や大人が相次いで体調不良を起こした。大阪市内では,5歳の女の子が一時的に意識不明の状態になるなど,17日午前1時までに,27都道府県で560人以上が異常を訴え,病院に運ばれるなどした。東京消防庁などによると,殆どが小中学生だった。テレビ東京は同日未明,記者会見し,この非放送した番組を今後地方局30局では放送しない事を決めた。今後,局内で調査委員会を設け,原因を調べるという-
≪地方局30局,放送中止≫
東京消防庁によると,子供達は,皆「ポケットモンスター第38話でんのうせんしポリゴン」を見ていた。搬送された病院の話を総合すると,番組の主人公らが暗い画面の中で飛び跳ねたり,画面が赤や青色に激しく点滅したりする場面を見て,気分が悪くなったケースが多かったという。
テレビ東京によると,この番組は同局を始め,大阪/愛知/岡山/北海道などのTV局で同日午後6時半から放送された。人気TVゲームのキャラを主人公にしたアニメ番組で,毎週火曜日に30分間放送されている。
ゲームボーイ版のポケモンには,強い光の刺激や点滅による異常などへの注意書きがあり,「ゲームをする前に医師と相談して下さい」などとある。
東京消防庁によると,小学生を中心に8~22歳の57人が病院に運ばれ,13人が東京女子医大病院/青梅私立総合病院などに入院した。東京都小平市内の病院には,午後7時20分頃から,10歳前後の子供6人が相次いで救急車で運ばれた。
横浜市内では,25人が異常を訴え,病院に運ばれた。
≪強い光の点滅場面≫
17日午前0時過ぎに会見したテレビ東京広報部長・浦本氏は,番組の終わり近くの強い光の点滅がきっかけになったようだと説明した。
搬送先の病院からの報告を総合した所,午後6時51分すぎ,画面で青白い光と赤い光線が約10秒間,強く光る場面があり,それを見て,気分が悪くなったという症例が多かったという』
●〔光る画面子供バタバタ 電脳時代の落とし穴〕
『「ポケモン」見て異常 「TVが原因ならなぜ」:
子供達のアイドルになった怪物が,突然,牙をむいたかのようだ。16日夕,ゲームやアニメで人気のあるTV番組「ポケットモンスター(ポケモン)」を見ていた500人以上の子供達が,異常を起こし,病院に運ばれた。中には意識不明になった女児もいる。過去にはTVゲームが原因と見られる子供達の発作症状が問題になった事もある。今回の症状の因果関係ははっきりしないが,電脳時代の新たな現象なのか。関係者も首をひねっている-
大阪市消防庁によると,同市平野区の女児(5つ)が意識不明になったほか,20数件の救急要請があり,5~15歳の10数人が,異常で病院に運ばれた。
大阪府内では,堺市高石市消防組合消防本部から救急車9台が出動,10数人が各地の病院に運ばれた。
神戸市東灘区の病院には7~21歳の男女の子供5人が運び込ませた。
目が一時見えなくなるなどの症状があった小学1年の男児(7つ)は「頭が痛い」と訴え,2時間以上点滴を打ち続けた。父親(49)によるとTV番組を見ていた男児が急に隣に居た兄にもたれかかった。「本当にTVが原因ならどうしてこんな事になったのか,今後のためにも解明して欲しい」と話した。
東京都小平市の公立昭和病院には午後7時ごろから9~14歳の子供6人が救急車などで運ばれた。
病院によると,いずれも「ポケモン」を見ていた最中に異常や意識不明の状態になったが,1・2分で回復したという。同病院はスキャンで脳を調べたが異常はなく,いずれも午後9時までは自宅に帰した。同病院の看護婦は「以前,TVゲームをやっていて発作を起こす患者がいたが,それに似た症状ではないか」と話した。
-続く
知ってます この事件なら 覚えてます
私も小さい頃 アニメ見てましたし
カードも持ってました
あんまり、記憶にないんですが
テレビの前の子たちが倒れるなんて
ビックリしました
ニュースで聞いて