横濱kabitanの、あれこれ話

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トリエンナーレ学校in北仲スクール「アートとコミュニティー」③

2010年07月10日 05時38分29秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

 http://blog.goo.ne.jp/goo20030407/d/20100704からの続き-

2回目「都市文化政策の課題」
    (ディスプレイ-09,12,8版)
講師/加藤 種男(アサヒビール芸術文化財団事務局長)
対談者/鈴木 伸治(横浜市立大国際総合科学部准教授)

 課同士は企業の芸術活動を手伝い,現在創造都市横浜とは発端期から-YCCの元になる事務局を考案して欲しいと,市からの依頼から。
 活動する中,若手芸術家発掘だけでは時代に合っていないと地域とのからみを考えるようになったのは横浜での活動から。
≪コミュニティーとは何か≫
 コミュニティーはどのような崩壊したのか
◎戦後(日本)の農地改革
-(戦前)東側が大地主・小作人制度が強く,西側が独立が多い。独立した小農の成立⇒共同作業の崩壊
◎高度成長期(1960年代)
-(農家などの地方での)大家族制から核家族化へ
-(地方からの)集団就職(金の卵)などによる都市への大規模な人口移動
-出稼ぎなどによる家族崩壊⇒孤立した都市人口の肥大
◎近年の最大の文化破壊期
 コミュニティーにはコミュニティー固有の文化がある
「金の卵で,中学卒を中心に若者が集団就職するが,低賃金で悪環境という職場に辞めてしまうのが多いが当時そういった地方出身の若者は,家(農家)が貧しく家族の中ではまかない切れない子ばかりで里に戻れないのが殆どだ。父親の,出稼ぎも含め農村の過疎(かそ≠減少)化が始まった」
≪アートとは何か≫
◎人間による表現
◎近代日本の文化の特質
:明治期
-富国強兵殖産(しょくさん≠増やす)興業(文化は経済の僕)
-西洋近代文化を日本(及び東洋)文化の上においてハイカルチャーとハイアート崇拝
◎コミュニティーアートの復刻
-作り手と受け手の流動化
-暮らしの中に文化を位置づける⇒専門芸術家と市民の表現との新たな連携手法の開発
◎目指す未来像
-豊かな自然と豊かな生活
-豊かさと文化の再定義が必要
「明治によって,西洋文化と高級な文化文明を崇めて大衆文化を見下す意識が持たれる。最近になってからは,やっと大衆文化(マンガ・アニメから地域のお祭り・伝統芸能)に目が向けられている」
≪日本の文化芸術振興について提言(企業メセナ(≠芸術・文化活動支援)協議会≫
◎文化芸術の社会的役割を明確にする
-文化力は,経済力/外交力/防衛力などと等しく重要
◎文化芸術を振興するシステムの確立
-殖産興業から高度成長における文化制度の破壊⇒文化が社会再生の切り札との認識
「日本の文化活動は極めて低い。最近の東アジアに勢力に日本が遅れをとっている。これでは,海外との多方面的なつながりが向こうから切られる可能性がある(kabitan談:しかし,細かい部分やサブカル面ではやはり日本の強さがあり世界もそういう点では,縁切りする所は提携していた物の質が低下し客どころが対象品の立ち直しができないという,悪化の一途を進み継続不可⇒対象部門閉鎖(主に,マンガ・アニメ関連)に追い込まれるのが多い。逆に,縁切られた日本のが質が再評価されています)」
≪社会創造のための緊急提案≫
◎ニューコンパクト
-文化振興による地域コミュニティーの再生策
-文化への集中投資が緊急課題
◎コンパクト経済とは
1,製造販売の一体化
2,小規模経営の維持
3,地産地消を中心に置く
4,売り手・造り手と客が顔見て親しくなる-による顧客管理
◎地域創造のための≪コンパクト社会≫
-歩いていける範囲で,社会サービスの充足⇒NPOが活躍する事で自治を実現⇒コミュニティー再生を目指す
「コンパクト社会は芸術が一番いい。
 (西洋米国的な)効率化しリスクを減らせばいいと思っていたが,いざ,現実化すると余裕がなくなるだけ。家まで仕事を持ち込むような,非人間的な環境になり若者には仕事がない,夢のない安賃金で望まない事をやる。こうした時代に,いきがいのある社会。
 老後のあり余った時間を使って,非生産非効率で長くやれる芸術(活動)が年配者向。表現活動は,人間活性化の元になり多趣味な人ほど元気」
◎朝日・アートフェスティバル(詳細は後記)
-NPOの全国ネットワーク(自治とネットワーク)
-アサヒビールによる企業メセナ活動
-  〃    芸術文化財団の助成活動
○アートによるコミュニティー再生を目指して⇒地域拠点の開発形成
○別府アートプロジェクト⇒すみだ川アートプロジェクト(去年から,2089年をゴールとする遊べる隅田川再生)
「≪すみだ川≫は,環境面の前にその前のをやっていった-
-続く



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