横濱kabitanの、あれこれ話

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今週のNHKトラッドジャパンで日本マンガ文化を振り返る

2012年02月10日 04時17分39秒 | 日本マンガ論

:原稿なしで書いていますので、筆足らずでしたらすいません:

 このブログ記事カテゴリーには【日本アニメによる、異文化比較論】はありますが、そのマンガ版が用意していないので海外話でも【日本マンガ論】にまとめてしまっているところがあります。
 
 本当は、今DVDにダビング中の2004年分にビデオ録画されていたNHKアニメ劇場「火の鳥」-復活編・異形編・太陽(未来部分カット版)編・未来編-を見たのでそれに合わせて、短編「異形編」「羽衣編」と共に余り上げられない「望郷編」の話をしようかと思いましたが、「トラッドジャパン」でマンガが特集されていたのでその話をしようかと思います。

 「トラッドジャパン」は、以前紹介した民放での海外の人向けに配信されている(日本国内版では日本語字幕付)「Culture Japan」とは違って日本人が自国文化を外国人に解説する時に役立つ情報や例文を優しい老白人紳士と日本人進行役が紹介していく番組-似たNHK番組でバラエティー色が強い「英語でしゃべらナイト(いまだやっている長寿英語番組)」もありますが「トラッドジャパン」は教養番組です。
 そんな学識高く奥深い「トラッドジャパン」でマンガを取り上げましたが、
◎やはり基本は、「鳥獣戯画」と手塚治虫大先生
 確かにそうですが、こればかりではマンガの多様性には全く触れられていません。
 一応、【マンガは政治・冒険・SFなどあらゆる分野を描き出しています】と紹介していますが具体的な作品例がないのがもったいない。20分足らずで帯コーナーでウクレレ奏者シマブクロさんの日本文化体験もあるのでしかたないですが・・・
 それに、手塚大先生というとすぐに「新宝島」「火の鳥」や戦後ストーリーマンガの先駆者と紹介されますがその後輩で手塚大先生にも脱帽させてしまう名作家-石ノ森章太郎・藤子F・赤塚不二夫・水木しげるの先生陣も、流れを造った方々です。
◎日本人の方が勉強になる、外国語翻訳マンガ
 外国人用に物語背景にある時代や文化を解説したり注意書きが入っているそうで、逆に日本人が勉強になるところがあります。
 ところが、日本語オリジナルを読みたい人が多いようで日本都心部などにある洋書店に良く置いてある日本版と同じで枠に英語訳が入っている本で日本語を学ぶ人も多いとか(日本では英語学ぶのに使われています)。それについて、司会二人が対話で【時代劇など、特殊な台詞回しがあるマンガへの注意書きが不十分なので間違った日本語を覚えてしまう危険性が】といっていました。
◎英訳する時に難しいあれこれ
 【せりふ】せりふが取れる部分が既に決まっているので、短くちゃんとしたものにしなければならない。
 【擬音】これが一番の難関になり易い。理由は日本の方が豊富で、英語の方が対応する擬音が少ない。これについては、はっきり述べていた人で以前米国のみ発表された石ノ森先生の「ゼルダの伝説」を掲載していた任天堂USA発行雑誌「ニンテンドーパワー」女性編集長が【日本の漫画家さんと共同制作して、向こうの文化の細やかさ(擬音の多さ)に毎度驚きます】と言っているほどに。
 【読む方向で】英語版では、日本とは逆になるので鏡写しをやって全て逆にするので人物の姿勢までおかしくなるそうです。確か、「AKIRA」英訳マンガ出版時そうした所を全て修正したという話も聞きますので鏡写しによる方向転換もやり方によっては逆にコストがかかってしまう結果を招く事にもなるようです-そのため、日本オリジナルのままの本も多くなってきているようですが良く分からないです。


 一番気になるのは、こうした海外における現代日本大衆娯楽-ポップカルチャー-についてNHKが昨今民法風に沢山扱ってくれるので私のように興味ある人にとっては凄くありがたいですが、民法も含めてその時その時で断続的に紹介するので海外進出の草創期から現在までの流れが殆ど分かりません。
 特に、海外進出草創期と20世紀末のポケモンブームまではどうなっているのか余り取り扱われないような気がします。せめて在日中の学生やビジネスマン外国人に取材していけばかなりの情報が揃うし、各国の日本大使館でも現地でのそうした情報はある程度持っていると思いますし独自に自国文化紹介イベントで観客の様子やアンケートによる情報も豊富だと思います。そうしたのをまとめて、国営放送であるNHKが「トラッドジャパン」の司会二人をゲストに「英語でしゃべらナイト」と「MAG」がレポートや情報を紹介していく、各国の人と一緒に海外での日本ポップカルチャー浸透ぶりを大検証する特番をMAG並に月刊放送すればいいと思います。 



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