横濱kabitanの、あれこれ話

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ポケモンフラッシュ事件当時の,一般紙報道集42

2010年07月09日 04時06分30秒 | ポケモン

 最近でのマンガ表現も含めて,この手の批評は旧態依然な一般論が平然と幅を利かしています。全く無益で問題解決にもなりません。きっちり,現物/資料を見るか専門家のコメントを聞いてからにして欲しい。
 批評対象物に,真っ正面から見てそれでも気になるものが,本物です。

1997,12,30-
朝日紙
●〔社説〕
『ポケモンのメッセージ:
 電車の中で,子供が筋をつけてつぶやいているのは聞いた事がある。151種類のモンスターを空で覚えているらしい。一番人気はネズミのピカチュウだ。
 人気の秘密は,携帯用ゲーム機ソフト「ポケットモンスター」の仕掛けにある。森や池に隠れているモンスターを捕まえて,飼いならし成長させ,自分の図鑑を作っていく。昔,大人達が夢中になったメンコのように,モンスターを取り換えっこする事ができる。友達同士,すぐ目の前で,それが通信回線でたやすくできる所が今風である。
 そのTVアニメ版が事件になった。アニメの製作技術の問題は別にして,予防法のポイントは,まず離れて見る事だという。
 子供達にとってポケモンは≪自分達の世界≫。現実の世界にはまれる程の楽しみがない子らの姿を思う。
 ある人は「はまらないようにするには自ら考える楽しみ,疑う楽しみをなくさないようにする事です」と話す。今,子供にも大人にも一番苦手な事ではある』
1997,12,31-
毎日紙
●〔「ミュウ」と冒険に出よう〕
『11月22日。千葉市のJR幕張駅には親子連れの列が幾重にも折れ曲がっていた。私も息子2人と並んだ。メッセではゲームソフトメーカーの見本市が開かれていた。お目当ては「ポケットモンスター」151匹目の「幻のミュウ」プレゼントだった。氏あkし,もう一つの目的があった。病床の子供達に贈るためだ。
 毎日新聞社のキャンペーン企画の取材で病院を訪れ,気付いた事がある。皆ペットでゲームをしているのだ。TVゲームは闘病を続ける子供達の「親友」で,中でもポケモンは一番の人気だった。私は入院している子と約束した。「ミュウをもらってきてあげる」と。
 メッセで手に入れたミュウ1匹を少年に送った。
 「一日一日,早くこないかとまっていました。届いた時にはとても嬉しかった」少年から手紙が届いた。母親も「久しぶりに笑顔を見たような気がします」と書いてくれた。
 ミュウは,きっと少年を励ましてくれている。
 「元気になって冒険に出よう」と』
読売紙
●〔日本アニメ叩きはナンセンス〕
『米国紙のポケモン報道 米のファンが抗議:
 人気アニメ「ポケットモンスター」を見た子供達が体調不調を起こした事件が米国に飛び火し,「ポケモンに名を借りた日本アニメ叩きは許せない」という抗議に発展している。
 発端は,USAツデー紙が事件の翌日,同紙のネット版に載せた「米国の子供はマンガによる発作の心配はない」と題した記事(新聞には18日付で掲載)。「事件は光の激しい点滅など起きた」と説明した後,「しかし,米国のネットワークTVやケーブルTVも,過激で暴力的なアニメと呼ばれる日本のまんがは放送しない」とした。
 この記事に反発したのが米国のアニメファン。1人の女性がすぐに抗議のページを開設する事にもツデー紙の編集者/記者に「事実誤認だらけで,悲しむべき偏向報道の見本だ」とする抗議の電子メールを送りつけた。その根拠として,動きの早いアニメーションは米国でも多いし,米国のものでも日本で作られているものが少なくない上,現実にTV放映されている事を挙げている。更にひとくくりにしてアニメは危険とするのは偏向もいい所だとして,釈明や訂正を要求している。同趣旨の抗議メールが100通以上に達した。
 これに対して同紙の反論は共同執筆者の1人(科学記者)からだけ。それも「自分の役割は光の点滅による影響を書く事だけで,日本アニメには詳しくない」と素っ気ないもの。アニメファンの間に抗議ページのリンクが広まっており,同紙への圧力が続きそうだ』
1998,1,9-
日経産業紙
●〔NHK,英に調査団〕
『アニメ問題で指針造り:
 日本放送協会(NHK)はTVアニメ番組を見た子供らが体の不調を訴えた問題に対応し,英国に職員を派遣し,番組制作の指針造りのための実態調査を行う。派遣するのは視覚とTVの関係の専門家や番組制作の責任者など3人で,期間は11日から18日まで。
 英国放送協会(BBC)やITCの番組制作に関する指針の内容やチェック体制/現地の科学者などに調査する。NHKは昨年12月中旬,≪アニメ問題等検討プロジェクト≫を設置,3月中をメドにアニメ制作に関する指針を策定する方針』
1998,1,13-
日経紙
●〔(夕刊)まんがWORLD ポケットモンスターSPECIAL〕
『懐かしい子供の世界:
 アニメ「ポケットモンスター」が起こした昨年末の事件は,子供達はそれでもやっばり「ポケモン」が好き,という事実だ。
 放映したTV局では,詳しい因果関係の究明が終わるまで,番組の休止を決めた。それに対し子供達からは,露骨に不満の声が上がっている。放映休止はやむを得ないとしても,すでに放映された分のビデオまでレンタル自粛になったのは,少しやりすぎのような気もする。
 ましてや,ゲームやまんがまで含めた「ポケモン」そのものが,なんか悪者でもあるかのような世間の反応は,いささか心外だ。今回の事件はあくまで,アニメなどの映像表現が子供の感覚・神経に及ぼす無自覚だった。という点に問題があるのであって,その意味では決して「ポケモン」だけの問題ではない。ほかの出,もしかしたら起こしていたかもしれない問題なのだ。
-続く


 



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