横濱kabitanの、あれこれ話

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平成版鉄腕アトムを再評価してみよう

2011年12月07日 04時27分33秒 | ASTROBOY

:原稿ナシで書いていますので,筆足らずでしたらすいません:

  放送当初,日本では期待が大き過ぎたのと米国的子供アニメっぽい描写が強かったためが第1部半ばで,共同制作時放送契約していた米国でも人気が芳しくなかったそうです。
 ですが,初代アトム(第1期モノクロ版)が国産TVアニメとして海外進出以来現在まで日本アニメに問われる-海外子供向アニメ放送規制(暴力・酒・タバコといった子供に悪影響ある描写禁止)については,米国側にそれを守った内容・表現になっているか確認してもらいながらの極めて注意を払った【(米国目線での)世界基準】な造りになっています。更には日本の科学者に集まってもらい,ロボットから自然までの当時の最先端科学について勉強会的な事も行われ,それを生かした内容として造られました。その為,架空な世界でありながらもしっかりとした科学的検証がなされています。
 それに,制作組が平成ウルトラマンで知られるチームで全体的に物語・映像演出と写し方が実写特撮ばり!!

 ・・・といえども,やはり,アトムという日本人のロボット観をはっきり打ち出されたロボットアニメに対して制作に関わった米国側が理解しきれていない所が,作品にとって一番のテーマ【人間とロボットの共存・理解】を無視する話(米国側の脚本家による,未来からやってきたハンターの話で未来ではロボットはあくまでロボット扱いという下りあります)や,(第2部の青騎士エピソードから)よく分からない宇宙でのロボット家族住宅実験などが脚本レベルで作品に合っているか検証していないようにも見受けられる所が,受け入られ難いのではないでしょうか?←私としても,上記の話や米国人的母子関係描写には納得行かない所が沢山ありますが・・
 とはいえ,やはり,2003年アトム誕生を合わせて日本科学界+映像業界が勢力を傾けて制作されたTVアニメ番組だけあって日本アニメ史に名を残す21世紀のアトムアニメです。ですから,見ると思わず最後まで見てしまう気迫と迫力で見る方を圧倒させます。

 現在は,放送当初地上波のフジテレビと共に放送していたBSのアニマックスで毎土曜朝8時半から1時間枠で2話連続再放送しています。ですが,放送当初多くやられた作品の魅力やアトムに託した手塚大先生の思いや苦悩などが取り上げられたアトム誕生記念特番が再放送されにくい場合が多いので,そうした特番こそが作品理解にとても役立つのですが・・・



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