ポケモンフラッシュ事件当時の，一般紙報道集⑱

　ネット腹いせ川柳－
＜利用者／無視の自動／更新！＞
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＜イライラと／しすぎログイン／数度ミス＞
，トップページから記事制作ページまでいくのに１７分掛かってしまいました（怒）。

　事件当時から言われているかもしれませんが，明らかにＮＨＫ教育の内部処理に問題があったと思います。警告らしきもの発していたら，こうした事態を回避でき対策チームも組めたのでは？

１９９７，１２，１８－
毎日紙
●〔「ピカチュウ」好きだったのに〕
『潜在的な被害は広範囲：
　ＴＶアニメ「ポケットモンスター」（テレビ東京系）を見た子供が体の異常を訴えた問題で，病院に搬送された約７００人以外にも潜在的な被害が広範囲に広がっている可能性の大きい事が１７日，毎日新聞の調べで分かった。岡山市でが番組を見た小学生の１割近くが体に異常を感じていた。丸１日を経ても目の痛みを訴えたり，食欲がない例も，「安心してＴＶを見たい」。テレビ東京には抗議や問い合わせが殺到した－
　ポケモンの人気キャラ「ピカチュウ」のぬいぐるみと一緒に寝る事も多かった幼稚園の女の子（４）＝東京都杉並区＝は２４時間経った１７日夕方になっても，目の痛みが取れず，食欲もない。
　女の子は「目が痛くなるから，もうポケモンは見ない」と話している。
　全国で７００人近く人が救急車で病院に搬送されたポケモン被害。自分で病院に行った潜在的な「被害者」の数は，膨大な数に上るとみられる。
ポケモン見た小学生１割近くが異常訴え：
　毎日新聞が１７日，全国の教育委員会の対応状況を取材した所，岡山市教委で，ポケモンを見た市内の小学生の１割近くが異常を訴えていた事が分かった。学校を欠席したり，病院で手当てを受けた子供以外にも「目がチカチカする」などの軽い症状が出た子供が多数いるとみられる。
　岡山市教委の調査によると，ポケモンを見て具合が悪くなり１７日欠席したのは，幼稚園（在籍者４６７３人）で１人，小学校（〃３６１３０人）で１８人，中学校（〃１６０３６人）で３人の計２２人。しかし，「頭がクラクラする」などの症状を訴えたのは幼稚園６６人，小学校２１７７人，中学校１６３人の計２４０６人に上った。幼稚園／小中学校を合わせると，１６日のポケモンを見たのは約６割の３３８７３人で，内７．１％の子供が異常を訴えた事になる。
　ポケモン視聴率は，幼稚園が７７．６％，小学校７１％，中学校２８．６％で，内具合が悪くなった子供の割合は，小学校が最も高く８．５％，幼稚園は１．８％，中学校は３．５％。
　東京都の教育委員会が１７日の都内の小中学校の欠席者の内，番組を見た事が原因で休んだ児童生徒の数を調べた所，小学生８０人，中学生８人だった。
≪テレビ東京　会見で謝罪≫
　「このような事態になり，誠に申し訳なく思っています」テレビ東京の森・編成専任局長は，「事件」からほぼ１日経った１７日午後４時から本社大会議室で記者会見，深々と頭を下げた。
　森局長は「現在のアニメでは普通に使われている手法ばかりなのに，何故こんな風になったのか。びっくりしている。社員プロデューサーが放映前にチェックしたが，全く問題ないと判断していた」と釈明を続いた。
　「ポケモン」はアニメの多いテレビ東京の番組の中でも，高視聴率を誇る「ドル箱」。会見で森局長は当初，「人気アニメだし，企画事態が今回の事象を引き起こしたという事ではないと思う。番組は引き続きやって行きたい」と話したが，番組中止に関する質問が続くと「問題点が特定できなかったり，ストーリー構成など全体的な問題があれば放映は中止します」と一転。同社の困惑ぶりを浮き彫りにした。
　テレビ東京の視聴者センターへの電話は１７日だけで約２００本。同社には番組後援者や広告代理店からの問い合わせも殺到，終日対応に追われ続けた。
≪「ポケモン」ビデオレンタル一時停止≫
　「ポケットモンスター」のレンタル用ビデオを販売しているメディアファクトリー（東京都港区）は１７日，発売元の小学館（東京紙千代田区）と協議し，安全が確認されるまで，レンタルを一時停止するよう，レンタルビデオ店に要請した。販売も安全が確認されるまで見合わせるという。
　レンタルビデオショップチェーンの大手ツタヤは１８日から店頭の「ポケットモンスター」ビデオを撤去し，当分の間，貸し出しを停止する事を決めた。
　ツタヤを運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社（大阪市）は「安全が確認されるまで当社も待つ事にした」と話している。
≪ＮＨＫのアニメでも≫
　ＮＨＫ（東京都渋谷区）が放送したアニメ番組を見ていた静岡県の子供４人が今年３月，「ポケモン」と同じような，発作を起こして病院に運ばれていた事が，１７日分かった。同番組は全国放送だが，他の都道府県からの症例報告はないという。ＮＨＫは，同日，ファミリー番組部を中心にした研究会を発足させ，対策を練った事にした。ＮＨＫによると，番組は３月２９日午後６時から教育テレビで放送した子供向アニメ「ＹＡＴ安心！宇宙旅行」（２５分）。同３１日に同県内の病院の病院から「４人の子供が，ＴＶを見ていて発作を起こして運び込まれ，１人が１日入院した」という局への連絡があった。
「光誘発発作」可能性を指摘ＥＳＧＳ研：
　ＴＶゲームと光過敏性発作の関係を研究する「ＥＳＧＳ研究会」が１７日東京都内で開かれ，「ポケットモンスター」問題が論議された。症状を訴えた視聴者の中には「光過敏性」の素因を持たない人でも起こる「光誘発発作」の症状も含まれている可能性が指摘された。
　ＴＶゲーム中などに症状を起こす光過敏性の素因を持つ人は４０００～１００００人に１人といわれる。１２～１４歳に発症のピークがあり，男女比では女性が約３／２を占めるという。
　今回の例でも，こうした要因を持つ人が含まれているとみられているが，山内・埼玉医科大教授は「初めて起こした患者もおり，素因を持たない光誘発発作も含んでいると考えられる」と指摘している。
　同研究家は今後，全国調査をしてデータを集める事を決めた。
－続く