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横濱kabitanの、あれこれ話

横浜トリエンナーレ中心にした横濱文化歴史紹介しています-このブログは子供に有害サイト見せない運動を応援しています。

横浜トリエンナーレ他、芸術イベント1

2014年05月24日 01時59分13秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

1、横浜トリエンナーレ2014連携プログラム
◎ヨコトリ会期中(8/1~11/3)主会場(横浜美術館/新港ビア)周辺で行われる多様な芸術プログラム―創造都市横浜ならではの内容
(連携セット券で入場可/期間記載ないのはヨコトリ会期中に沿っています)
■BanKART Studio NYK
「BanKART Life Ⅳ-東アジアの夢~続・朝鮮通信使の新たなる展開とランドマークプロジェクトⅤ」
-2010年より推進している「続・朝鮮通信使」を日中韓および東アジアに広げてツアー/滞在/展覧会を展開。同時に歴史的建造物等を開きながらアートと地域との連携をはかる「ランドマークプロジェクト」の第5弾を開催します。
■初黄・日ノ出町地区
「仮想のコミュニティアジア―黄金町バザール2014」
-2008年より開催している芸術フェス。アジアを中心とした国内画の若手芸術家約30組の作品を黄金町の街中に展開します。
■象の鼻テラス
「ヨコハマ・パラトリエンナーレ2014」
-「障害者」と「多様な分野の専門家」の協働から生まれる現代芸術の国際展。
「スマートイルミネーション横浜:10/30~11/3」
―横浜の都心臨海部で新たな夜景の創造を試みるアートイベント。
■急な坂スタジオ
「急な坂スタジオ×マームとジプシー『歩行と移動』:9/1~30」
-急な坂スタジオのサポート芸術家が制作した映像作品を市内各所に展示します。
■ヨコハマ創造都市センター(YCC)
「Find ASIA」
-日中韓の現代芸術を展示した空間に芸術家がプロデュースするカフェ&ラウンジがオープン。
2、ヨコトリ展覧会関連プログラム
―本展タイトルの由来となった「華氏451(1966年フランソワ・トリュフォー監督)」ほか、横浜美術館フィルムアーカイブ/本展参加作家の映像作品など約30タイトルを上映。
■ヨコトリ2014・夏の教室
「ヨコトリ号こども探検隊:8/18.19.24.25」
―展覧会を子どもだけで巡る特別企画「夏の教室」。
 中高生が、小学生のためのプログラム「ヨコトリ号こども探検隊」の「船長」となり、自ら企画する展覧会を巡るツアーに小学生を迎えて案内します。
 作品鑑賞とワークショップで構成される2日間連続プログラム。
3、象の鼻テラス
「象の鼻の遊び方展(5/31~6/2)」
≪象の鼻テラス開館5周年記念
エンジョイ!ゾウノハナ2014-象の鼻の遊び方展―≫
「本物のゾウと過ごす、特別な開港記念日」
:象の鼻テラス開館5周年を記念し6/2(開港記念日)に、本物のゾウ・ランディが象の鼻にやってきます。象の鼻でゾウさんと一緒に何をしよう?象の鼻パークの芝生でゾウさんを眺めながらピクニック?ゾウさんをスケッチしてみる?ゾウさんのショーを見る?
■「ゾウさんと一緒に写真撮ろう」の展示(6/14~29)
■(4/26からの)
「ゆめ花絵画展」
―絵を描く日本生まれのアジアゾウ「ゆめ花」の世界初となる絵画展。
「象からみる象の鼻展」
―象を主題に生まれた時、イラスト/映像/展示/演劇作品/音楽などの作品を一挙に紹介し、象を巡る作品群から5年間の活動を振り返り、新しいヨコハマを展望する企画展。
4、東アジア文化都市2014横浜
:「東アジア文化都市」は、日中韓文化大臣会合での合意に息づき、日中韓3か国において、文が芸術による発展を目指す都市を選定し、その都市において、現代の芸術文化や伝統文化、また多彩な生活文化に関連する様々な文化芸術イベントなどを実施するものです。これにより、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進するとともに、東アジアの多彩な文化の国際発信力の強化を図ることを目指します。また、東アジア文化都市の選定された都市がその文化的特徴を生かして、文化芸術/観光の振興を推進することにすることにより、事業実施を契機として継続的に発展することも目的としています。 


横浜トリエンナーレ(ヨコトリ)学校2014

2014年05月23日 01時04分16秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

【ヨコトリ2014参加作家紹介】
写真家トミダ ヒトシ氏
-「ゾウノシッポ(1999年35分/スライドフィルム式映像作品)」鑑賞
≪作家による作品解説(全文掲載)‐1999年版
:1990年に米国に来た当初は、中古荷車付乗用車を買ってあちらこちらへ出かけて行った。NYを出て、気付くとメキシコへ来たこともあった。移動している間だけが自分の居場所のようで救われていた。路上での孤独感と解放感などというのが逃げるための言い訳でしかなく、旅先でのよく知りもしない人や町の眺めを撮ることが身勝手な行為でしかないことを知るのに2年かかった。誰も、何事も、写真に撮られるために存在していはいない。写真を撮ることをやめ、NYで自分の部屋とアルバイト先を往復していた。自分が何をしているのか、何かしたかったのか分からず、窓からおもてを眺め続けた。

 1年経ち、ふたたび写真を撮ろうと決めた。何でもないものが何でもなくなること。探しに行くことはせず、繰り返す日常を見続けた。「写真」になる眺めはもう探されてはいない≫
=写真集・現像せず、映写機によるフィルム投影形式発表する、作家トミダ氏。
 発表時、常に自ら投影する。
 今回、上映されたのは無声映画のように途切れ途切れに字幕を入れつつ、日常をつづっていく。

◎対談―トミダ氏×天野太郎氏(ヨコトリ2014首位学芸員)
ト「スライド形式をどう見てもらえるかーこうしたのは、一瞬のを消えていく日々を写せる。パネル・写真集にすると飛ばしたり見つめたり戻ったりできる、でもスライドにすれば嫌でも目に入り消えていく-人生みたいなものと思える」
天「最初見た時は札幌のビル屋上―街の雑踏が少ない。ボク見た時、≪この見た記憶を持って帰りたい≫と思い対談でもそう言って客にも振ったぐらい―独特で印象深い」
ト「野外上映―都市に空気を借景に、幕を貼って上映。「ゾウノシッポ」制作中、米国でゲリラ上映した」
天「この人はボクが森村氏に推薦―忙しい中、札幌で見てもらった。森村氏もすっかり気に入りリストに加えてくれた」
Q-「ゾウノシッポ」の由来
ト「元々、一本だけで無題―米国ゲリラ上映中アートイベントの人に≪10分の短いのを≫と言われて造っている内に―由来になったのはインドの古事で盲目の人々が触っているけれど誰も象とは分からないという所から。米国では象は記憶の象徴だったから」
Q-撮り方
ト「在米中撮れなくなった―対象を演技されないワザとらしさをないようにしたい。≪ウソをつきたくない≫-旅行中、自分が使いたい風景を撮っているような気がした。思っていたとは真逆な事が多かったので、そう強く感じた。
 撮った後、そのイミを気付いたり思ったりすると、まとめていた作品を入れ替えていく」
天「感覚が後から気づく―写真は思ったより色々入る情報量が多い―時間が経つ程意識がかわってくる」
ト「高校生までは写真嫌い―一瞬一瞬が写真で残るのがいやで、20過ぎて米国に行きたまっていたのをはき出したいと思った時、友人からカメラを借りてから撮るようになった―その時、忘れていた記憶から撮っていたと気付いていった」
天「トヨダさんの作品話すればするほど空々しくなるのでやめる―この人のは、体験して初めてわかる」
ト「NYで、写真撮れず悩んでいた時、車のガラス屋―窓からその店を撮っていったのを振り返って」 


横浜トリエンナーレプレイベント③

2014年03月23日 02時51分05秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ
■事例②
「ただの(ショー)ビジネスではない」
シンガポール:ウテ・メタ・バウアー(南洋理工大学現代美術センター長)
帆足「元英国軍事施設があった所に、最近、芸術施設になったのが世界的に注目されています。ウテさんは違う立場から芸術界を見ています」
:欧州経験持ったアジア人が郷里で活躍する時代になってきました。もうすぐ、開館になるのは植民地時代の兵舎など利用したものでーここから文化的に展開したいと考えています。
 当館は現代美術を軸にしています。とにかく地元に大小受け入れて根づけたく思っていますが人が足りず、全体的活動にバタつき国内でも“遠い”と思われ、地元に根づいたやり方を考えつつ多民族国柄で世界レベルに考えているが他国にない中華風シンガポール植民地的にやっていきたいです。
 お役所も、国際的知名度ある地元作家がいる事を知らず紹介されて知って驚いています。展示は、アジア系作家で学習は欧米の人にやってもらっています。アジア―大陸的体験して郷里で新しい視点での仕事する人もいます。討論会では「シンガポールでは、写真・紙(媒体作品)は難しい」など、シンガポール芸術活動ー多民族・宗教が混ざり合った環境で自然と都市・植民地時代の施設が乱立している所です。
■事例③
「横浜トリエンナーレの現在とこれから」
横浜:逢坂(おさか)恵理子(ヨコトリ組織委員会/横浜美術館館長)
:開国以来、外国人と共に日本近代の礎になったー1997年、外務省による国際芸術展案が出て開催地として手を上げたのが横浜―21世紀になってからは、文化都市政策がとられヨコトリが主軸となって運営するようになりました。
 2011年に、かなめだった国際基金撤退され横浜市が継続運営決定―この時、バラバラだった周辺芸術関連大学・施設・地域と連携する事になりました。
◎個人への還元≠みる/育てる/つなげる⇒継続する方法は?
◎組織母体の一本化⇒ヨコトリ委員会+横浜市芸術文化振興財団+横浜美術館
◎会館整備/専門家集団育成/海外ネットワーク
■討論会
「都市間交流から文化交流ブラットフォームづくりへ」
司会:帆足亜紀
論者:ラース・ニッティヴェ/イ・ヨンウ/ウテ・メタ・バウアー/逢坂恵理子
帆「芸術交流として国際芸術をやるのに大事・組織造りなどーM+美術館の運営方法から」
ラ「立場的には、香港特区で独自運営で、政府からは資金提供のみでチームから作り建造に―開始時は私のみですが、増えてきたのでまた考えを共有、認知/展示/学習に壁作らず、メンバーも集めている。大学/研修後間もない人もいるので、学習もある」
帆「シンガポールでは?」
ウ「こちらも一人だけいました。今は、地元知識ある副館長が運営、毎回20人も作家を受け入れていますが、一人では大変―複数の仕事をまとめてやっています。学問的学習は今後です。管理も多く大変」
帆「光州での運営」
イ「私も一人から―市長がやりたいというのですが知識なくそこから教えて20年―今は、地元ではビエンナーレ形式は浸透はしましたが、現代美術まではまだまだ。初回こそは世界最大数の客足も後は激減ー今は5万人どまり。
 発言力はまた確立していなく、作家専門委員会としては資本力あるものの―光州は民衆主義が起こった民衆の犠牲が大きい地として歴史的地でもあります」
逢「横浜は2011年からは地元運営ー美術館によるもので、8ヶ月で立ち上げるべき事になり東日本大震災挟んでバタついたが、今回は館内メンバーも参加―そのため、企画展もありますので、ヨコトリ専門員を置きますが大変―外部の人長期雇用できず、ヨコトリ毎雇用だと継続性がないーそういった事で独立しないと運営できません」
帆「アジアの芸術現場で活動する訳は?」
ラ「個人的理由だと思います―欧州で25年間美術館の仕事して定年まぎわになったのでどうしようかと思っていましたら、香港から電話―最初は断っていましたが、経験の軸に気づき革新的社会的に具体的に言ってきたので断れずになり、やったら成功したくながら手上げるまで行ってくるので自由なアジアが性合っていました」
ウ「芸術好きでしたが、受け身でしたが自分で動かないといけないと思い、動きました。
 英国で8年やって高度境域が滞っていたのでそれを責任持ってやろうとしましたら、シンガポールから声がい作家と現場レベルで共有運営できます」
ラ「ウテさんの話を聞いて、アジアで貢献できます―進化している中経験を使えます」
逢「スタッフ間の価値観/生活感の違いは?」
イ「お互いの背景の違いは国際海外にそれはいい事だと思います。アフリカ人長良各国の国際展を体験し少数民族のを入れて成功しました。他国の方で、芸術カントクをやってもらっています」
逢「ヨコトリは海外へは依頼していません。学芸員同士、意見交換したいのに、語学―日本語できない人が殆どいないです」
ウ「芸術に語学の問題はない方がいいです―それが障害にしないで欲しい」
イ「日本で外国人のが参加していないのはどうも語学に問題になっています。どうにかなるのでは?」
ラ「香港でも2ヶ国で英語が主流ー言語は重要だと思います。基本、地元に根づかせるー地元言語使える人が宣伝などで伝えていくー使えないとただ来ただけになってしまいます」
ウ「違うから、異文化理解/気づき/出会いがある―地元文化を尊敬しながら第三者的目線を持つべきです。会話も必要」
帆「芸術基盤あるないのは国際展について」
ラ「香港の政治家に≪香港ビエンナーレやりたい≫と言われたが、≪2年に1度のは香港にできるのか?≫と返事しました。継続できるかと考えますと、ビエンナーレなどでなく別なモノー都市部など基盤をませられると思います。それしかなかったからというのもありましたが」
ウ「ビエンナーレは実際的で国際的委員会ありますー前は、特色ある企画展への資金が萎んでいました。別に現代芸術をひもとくだけでないと思います」
イ「いい事はビエンナーレという形式があるのでいいが、多すぎます。美術館は自由な発言と歴史があります。アジアが国際展が一つの流行になっていますービエンナーレが本当に必要なのか?光州のは、乱暴な言葉で環境から文句言われました。地元民は、イベント自体は好きですが、意味わからないと足運ばない」
ラ「そこまで大きく変えない気がします。美術館もビエンナーレ並にやって成長しては?」
逢「国際展どれも国によりけりですが、ヨコトリは美術館を観客に意識でき美術館自体も変わりました。どのみち―現代芸術を人に見せるという活動―言葉の伝達も大事ですが、五感と内面・精神―価値の多様性―現代芸術の果たす現代失いつつある内面・表現と再評価すべきでは?」
帆「日本でもない、記録活動について―調査・保存に」
ウ「学問的に芸術を学ぶのが大事―美術館は単なる娯楽施設になるが、保存活動―人材育成として機能しています。
 学芸員も、調査・声の保存―芸術家の意見保存ー地方への引き込み」
帆「言い残した事はありますか」
逢「ヨコトリは今後も美術館になりますが、専属会場があるといいです。ヨコトリの10年やっとと思えます。日本でも長期は難しい―独立して自由さ、ラース氏は責任者は誰かわからないといいますがそれはいいと思います」
ウ「余裕ないとこんな話はできませんー初来日、北九州で英語は話せなかった人ばかりでしたが、後になって日本文化に深く味えましたので、日本人の優しを感じられました。異文化体験の上で独立」
イ「初来日は未成年で一人で来ました。横浜は韓国では≪ブルーライトヨコハマ≫で知られていて、大衆的強さを知りましたー当時は知らなかったです」
ラ「座って話し合うという素晴らしい機会を持って皆でお互いの活動を見直しができました。昔、一人あって色々学んで今につながっています。
 どんな事あっても、顔合わせるべきです。
 宣伝打って、どんな分野・背景の人でもいいです―大学・専門でばかりでなく、ヤル気ある人を重視しています」
帆「ラース氏の言葉を使ってー≪知って、学ぶ≫が大事」

横浜トリエンナーレプレイベント②

2014年03月23日 02時48分31秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ
≪プレイベントあいさつー帆足亜紀(横浜トリエンナーレ組織委員会)≫
:ヨコトリ開催年毎に、国外から専門家を呼んで、「文化都市・横濱」を考えています―今回は、アジアを軸に考えていきます。
■基調講演
「足りないものは何か?アジアの現代芸術を支える仕組みづきるにこれから必要なもの」
香港:ラース・ニッディヴェ(M+美術館経営カントク)
:仕組み・裏側について語ります。
 アジアといっても地域差が余りに大きいので定義し切れないので、ここでは世界全般で問題になっているのを軸にします。
 M+美術館がある香港は、文化都市としては全て揃っていますが文化としては育っていません―市民動員型で、現代を軸に香港(の文化といった内的なもの)を背景に、展開中。都市部に負けないながらも入り易い外景・出入口にしました。
 アジア視覚文化中心に多方面領域に見せるために分けずにしていますーアジアでは一般営業的仕事しても尊敬の念で受け入れられます。西洋ではないもので、それを重視して香港的視点で見ています。美術館は今は英国的ですが、5年後には東洋的ー香港を軸に世界を見ていきます。
 現在、スタッフを学芸員12人含めて30人集めていますが最終的には400人したいです。構成は、5%は西洋人で残りは地元も含めて東洋人で占められています。
ーM+美術館としての取り組み
1)客との信頼ー客は、“専門家が一番いいのを集めてきたのを見にお金を払っている、後援者がこうだから”と思われると、信頼感を失ってしまいます。無名・知られていない作家まで見てくれるようになれば、企画展・施設に信頼持たれた印です。政治とは完全独立した運営/内部の透明性/活動姿勢を伝える/目に見えるリーダー性/完全責任を持つ―香港の著名な歴史博物館ですら、官庁の上に文化局とは関係ない部署が取扱っているので、距離があって話も通じない―そうした問題から、一本化し方向性ある責任をもつ。
◎アジア的“貸し空間”-会社などの建物の一角が画廊として貸し出されていますが、テーマが固められず信頼もないです。日本では少ないですが問題。
◎欧州では決め事には口出してこないがアジアだと外部から口出してきて専門性が薄れて崩れてしまいます。
◎観客の目ー“誰に向けてやっているか?”、芸術家のためとか観客だとか答えがバラつきがあります。誰でも親しめる触れられるようにするのが大事―アジアでの美術館にはそういう考えが足りない気がします。
 芸術における学習―複雑な芸術を体験・理解―分からないと受け入れる姿勢―をして、学習で“10代が難しい”と思われていますが多感な時期だからこそ芸術とつながる。大人も生涯学習できます―座学/道具利用して、新しい事を知る事―学校で美術は難しいー世界的問題かつ、国の格差が大きいです。学校でできるのは生徒を美術館に連れて来る事ー美術館が学校ではない専門的なモノ・座学・ワークショップがあります。
 素晴らしい人材見つける時、広いアジア・国によって差が大きい―大卒で知識あっても現場・世界視野が少ない地元スタッフを他国の専門家が支えていく―一つ一つ解釈・提案で動いています。上位職が欧州系で学習をやっています―ヤル気のあるアジアの人は欧米に行って修行してきます。語学・技術なくっても育成・雇用方法があります。自分でも、研修生プロジェクトで専門的仕事をさせて成功しました。若手芸術家らにもベネチアビエンナーレに参加させました。800の応募から選んで訓練させ核となる人材として美術館にて伝ってもらいました。
 野外・期間ものでも、手伝いとして一時雇用して研修します。
帆足「実は、立ち話で“人材育成が大事”という話で今回の基調講演をお願いしました」
■事例①
「変化と対応―光州ビエンナーレと国際ネットワーク」
韓国:イ・ヨンウ(光州ビエンナーレ財団理事長)
:ベネチアビエンナーレは今では“芸術のオリンピック”と言われていますが当事者的には“国際的になった今は国別も意味ない。国境・文化に境がない”と考えてます。
 昔は2・3年ごとの国際芸術展は数える程しかありませんが今は竹の子のように多くあります―組織委員会もあり、専門調査によると年々芸術展が増え、市場がそこに吸収されているという事がわかりました。収集家も世界中にいて、各国主力芸術施設も国外の都市部に支部を置いています―地方よりも国際的が成功します。
 光州泊には金だけ出して全く口出ししていません。太守文化も含めた展示やっていて低所得者地域で“民主主義支持するのか?”といったアンケートに道に書かれた選択肢の上に歩く事で自己表示できるマーチ型作品(毎日アンケート内容が変わる)は、新聞で毎度結果発表されています。移動ホテルは客がネットで殺到したりと、好評でした。
 

横浜トリエンナーレプレイベント①

2014年03月23日 02時45分43秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ
 16日、ヨコハマ創造都市センター(YCC)にあった横浜トリエンナーレ2014プレイベント≪国際展で考える「東アジア地域における文化交流の仕組みづくり」≫がありました。
 テーマは、
【国際展/美術館/アートセンター/アートフェアと現代美術の現場が形成されつつあるアジア。21世紀に入ってから現代美術や文化活動全般に大きな資本や多くの資源が投じられるようになり、今や、開拓・成長の段階から持続・成熟に向けて新たな局面を迎えたようにも見えます。しかし、その成果や評価は都市や国単位で語られるものの、アジアという地域単位ではまだ議論が十分に尽くされていません。人材が育成され、ネットワークが形成されつつあるこの地域の現代美術にかかわる社会的資本をどう未来につなげ、活用していくのか。
 横浜トリエンナーレでは、香港/光州/シンガポールを拠点に新しい試みに挑戦する専門家3名を迎え、それぞれの活動がどのようにアジアという地域に貢献しうるのかを共に考えます。そして、都市間交流にとどまらない、東アジアという地域を基盤とした文化交流の仕組みづくりの可能性について議論します】
■基調講演の前の話の軸になっている、
 香港:M+美術館について(配布された英国式英文案内書から)
≪当館は、中国・アジアらの動画/建築学/デザイン/芸術、含む―視覚文化美術館です≫
◎収集品
―収集品
:未来像としては、香港・中国・アジアと世界からの20・21世紀視覚文化収取品で構築するのが本望。
 2012年、世界で最も広く重要な中国芸術個人収集品の一つ、sigg氏のを取得を発表―スイス人Uli Sigg氏のは、文化大革命(1966-76)/スターズ・グループ(1970年代以降)/1985年のニューウェープ/アバンギャルドと通って、1990-2000年代の世界的発展と記録ビデオ・絵画・直国と写真から報道までの、1510品。
≪活動と学習は映像文化鑑賞と体験によって観客の理解を高め深める機会になります≫
ー美術館建築
:2012年9月から建築が始めましたー完成前に、西kowlool文化地区に一連の展示場を2015年に完了が第一予定。
ー学習
:教育は、当館プログラム作成方針軸の一つです。準備期間に始め、当館は様々な観客ー子供・家族/共同団体/学生・教師/芸術開業者ーに、鑑賞体験で理解高め深める活動/学習事業を始めます。これは当館との間の交流手段を強め広めるものです。
ー仮計画
:2012年中に、可動式発表場を始めました。この計画目標は、“ハコ無”の可能性を深める美術館としては冒険的事業として始めます。現実、“ハコ”も持てない可能性もあり、不安定と思われる不利さをくっつかえす方法として考えています。
 可動式は当館の問題点も含む、芸術現場での発表として調査・批評の連続です。隔年公開評論会でも、美術館発展と将来設計の更新に役立っています。
 当館は、第55回国際芸術展・香港館主導委員会でもあり、去年の出展では香港芸術発展評議会と共同提供でした。
◎未来像
ー未来像:香港に国際的美術館
:当館は、香港の見方と共に国際的重要な中身を提出するのを打ち込んでいます。この計画は強い公共事業精神と共に、美術館も独自の文化的文脈と位置にしっかりと根付いています
ー西kowlool文化地区
:この地区は世界規模での文化計画の一つです。未来像として、世界級の芸術イベント開催場は、勿論、共同と発展/総合作用できる地元芸術現場発表場として、ワクワクするような文化地区を造ります。具体的に次の10年で当館含む公園内17ヵ所に展示場として提供。
◎M+美術館について
:当館は香港・中国・アジアの20-21世紀芸術/デザイン/建築学/動画に取り巻く文化地区の香港視覚文化美術館です。世界で最も動的地区の一つの観点で最も国際的風景の中、視覚文化の未来に寄与しています。当館は、様々な観客/物語/見方を集めるのに存在する境界の尊重と挑戦両方で、学際的研究を求めています。
 ピクトリア港望む62000㎡の面積で2017年開館ー準備期間に収集品開始、すぐに多くの企画と展示会に乗り出しています。

ヨコハマトリエンナーレ(ヨコトリ)2014全体の一部

2014年01月10日 00時19分09秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

 去年12月13日、横浜美術館にて開かれた記者会見時に配られた資料から、抜粋。

■参加作家
01:大阪/釜ヶ崎芸術大学
-釜芸大は、2012年にNPO《こえとことばとこころの部屋(ココルーム)》が始め、大阪市西成区釜ヶ崎地区を会場として実施。書道/芸術/表現/詩/天文学などの多彩なテーマで、専門の講師と共に講義や研修会を行う。ここでは教える側も教えられる側もお互いに学び合う喜びを知り、生きる力とすることに主眼が置かれている。日雇い労働者のまち(寄せ場)の歴史を持つ釜ヶ崎で学ぶ事は、日本の近代化の裏で忘れられてきた事や、忘れさられた人生を生きてきた人に出会う事でもある。高齢化が進む地域に根ざしながら、地域を問わず全ての人々に門戸が開かれ、無料、あるいは自分の望む金額で誰もが授業を受ける事ができる。ヨコトリでは、釜ヶ崎の様子の紹介や、出張授業など予定。横浜との人的交流を通じ、共に明日にこぎ出す術を学びあう。
02:イギリス/マイケル・ランディ
-美術作品を巡る《所有》《廃棄》といった行為を作品化していく。2001年、自身が所有していた全ての物品をリスト化(7227点)した後、2週間かけて破壊する様子を作品し発表。ヨコトリでは、2010年ロンドンで発表された参加型《Art Bin(約600㎡の大きさに及ぶ芸術のためのゴミ箱)》横浜版-《Art Bin》は、創造的活動に従事する人が、その課程で生まれた失敗作や過去の作品を持ち寄り、ゴミ箱の形状をした巨大な容器にそれらを実際に捨てる事で成立する《創造的失敗の記念碑》である。
03:オランダ/メルヴィン・モティ
-独自の視点から、忘却された出来事/隠された歴史的事実や逸話などを主題に選び、綿密(めんみつ)な調査と研究を経て映像化する。ヨコトリに出品する《No Show》は、第二次世界大戦中に戦火を恐れて収蔵品を館外へ避難させた空のエルミタージュ美術館で、ギャラリーツアーを行い続けた、男性職員の話を再現したもの。
04:ドイツ/グレゴール・シュナイダー
-10代初めより作品制作を始め、16の時に地元画廊で初個展を開催。ヨコトリでは、時間と空間をねじまげ、その記憶を混乱させる展示を多数手がけてきた氏による、アジア初の本格的大規模展示作品を予定。
05:さいたま/高山 明
-ドイツで演劇を学び、東京を拠点に演出家として活動。実際の都市を会場/舞台に、従来の演劇の枠組みを超えた実験的作品を発表。観客自身が移動しながら作品を体験し、街そのものが作品化する《ツアー・パフォーマンス》や、虚構と現実とか交差する状況を生み出す社会実験的計画などにより、現実社会に対する参加者の認識自体が問い直されていく。ヨコトリでは、現在横浜に暮らしアジア各地にルーツを持つ人々と仮説共同体を作り、横浜市内を移動/漂流しながら、停泊地ごとに変化する舞台セットを制作予定。対談や個々人の営みを通じて、横浜の今が浮き彫りになるような、研究型計画。
06:東京/和田 昌宏
-2013年では、メキシコでの滞在中の体験を元にその土地の歴史と自らの記憶とを重ね合わせ、異文化との出会いと融合の過程を映像で描き出す。このように、日常で出会う、一見相互関係が見いだせないような出来事を拾い上げ、そこに潜む事実を丹念に洗い出し、作品化していく。
07:神戸/やなぎみや
-CGや特殊メークを駆使した写真シリーズを制作。性差/若さと老い/美と醜といった女性を取り巻く諸問題への深い洞察を試ねる。
■「まちにひろがるトリエンナーレ」について
◎連携の概要と応援企画の募集
-横浜市では、《創造都市横浜》を掲げ、横浜の強みである《港を囲む独自の歴史や文化》と《文化芸術の持つ創造性》を活かして、都市の魅力を高めていく創造都市政策を推進してきました。ヨコトリは、創造都市横浜の主要計画として位置づけられ、第4回展(2011年)では創造界隈拠点等の芸術計画と連携し、まち全体でヨコトリを盛り上げました。今回でも、創造界隈拠点をはじめ、市内の各事業者とも連携を図り、《まちにひろがるトリエンナーレ》を推進します。
1)創造界隈拠点との連携
-ヨコトリ2011では、同会期で開催されたBankART1929/黄金町エリアマネジメントセンターによるプログラムを《特別連携プログラム》として、特別連携セット券の販売や会場間バスの運行を行いました。
 ヨコトリ2014では、5つ全ての創造界隈拠点(BankART Studio NYK/初音・日ノ出町地区/象の鼻テラス/急な坂スタジオ/ヨコハマ創造都市センター(YCC)と連携予定。
2)応援企画
-企業や商店街/市民の皆様によるヨコトリ2014を応援していただける企画を募集。
・応援プログラム
:ヨコトリ2014回忌中に開催される文化芸術拠点/NPO団体などが主催するイベント・企画を募集し、広報連携を図ります。
・応援グッズ
:ヨコトリ2014の《応援ロゴ》を使用し、独自のグッズを開発する事を希望する事業者を募集します。
■東アジア文化都市2014横浜特別事業としての開催
-横浜市は2014年から新たに始まる《東アジア文化都市》に、日中韓3ヵ国の開催都市で文化芸術イベントなどを実施し、東アジア域内の相互理解・連帯感の形成を促進すると共に、同地域の多様な文化の国際発進力を高めていく事を目指す事業です。ヨコトリ2014は,《東アジア文化都市2014横浜特別事業》として位置づけられています。
■創造界隈拠点の概要
-横浜市の創造都市政策の中で、芸術家が創作/発表/滞在・居住する事で街の活性化を図る《創造界隈の形成》を進めています。創造界隈拠点とは、横浜臨海部の歴史的建造物や倉庫/空き事務所などを創造的活動の場に転用し、その活動を発信する拠点施設です。
◎BankART Studio NYK(日本郵船横浜海岸通倉庫)
-2005年1月開設。
 倉庫の大空間を生かし、ホール/画廊/スタジオ/カフェなどを備えた代替(だいたい)空間として、先駆的文化芸術の創造と発信を行っている。
 現代芸術家による大規模な個展や滞在プログラムを実施。他にも、台北市との芸術家相互派遣や韓国との交流プログラムを継続的に実施。
◎初黄・日ノ出町地区
-《芸術によるまちづくり》を理念に提げ、地域/企業/大学/警察/行政が協力し、安心/安全のまちづくりを推進。2008年より毎年、現代芸術に展覧会《黄金町バザール》を開催する他、芸術家滞在や地域と連携するまちづくりの事業を展開している。今後は、地域活動視野づくりを更に推進していく。
◎象の鼻テラス
-2009年6月設立。
 開港150周年記念事業として横浜港発祥の地に整備された象の鼻パーク内の、芸術空間を兼ね備えた休憩所。様々な人や文化が出会い、つながり、新たな文化を生む場所を目指し、芸術/舞台芸術/音楽など他分野の文化プログラムを随時開催。
◎急な坂スタジオ(旧老松会場)
-2006年10月開設。
 かつて市営の結婚式場であった施設を、舞台芸術の創造拠点として位置づけ、4つのスタジオとホールからなるケイコ場として活用している。
 横浜発の会社や作品を創出する事を目指し、芸術家に対する制作支援を実施している他、国内画の劇場や団体と連携した公演にも積極的に取り組んでいる。
◎ヨコハマ創造都市センター(YCC-旧第一銀行横浜支店)
-2009年5月設立。
 横浜を代表する歴史的建造物である《旧第一銀行横浜支店》を活用した施設で、創造都市横浜のセンターとして、芸術家の誘致やまちづくり/ビジネスの共同/企画実現のための助成金交付事業など、まちと芸術と各拠点をつなぐ活動の支援を行っている。


ヨコハマトリエンナーレ(ヨコトリ)学校

2014年01月08日 22時49分05秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

 去年12月25日ヨコハマ創造都市センター(YCC)での、《つながりのデザイン03:つながりから生まれる広報ついて学ぼう》でワールドカフェありました。

 その前に、ヨコトリ学校名物-
■横浜美術館主席学芸員:天野太郎氏の美術コラム「美術作品の値段」
 《美術に金の話は嫌がられる》-5年前まで、現代芸術は印象派より低く評価されていたが、最近では100億以上に。
 画廊では安くでも、競売になると高額に-素材だと誰も見向きもされないのに、作品になると鑑賞/交換物の価値を持つ。でも、美術に関心あるのに金には無関心(見る側が)。
■本題「ワールドカフェを学ぶ」
1:進行役の役目
 談話し易くする人-聴く方8割で展開する事。
2:やり方
 班に分かれて出された課題を話し合い、各班1人残って他は席替-残った人が来た人にここでの話をして、皆でそこから一つ話を選び内容深めていく-これを、数回繰り返していく。

 ワールドカフェで考えて自分の中で発展させたもの、数点あげます。
■ヨコトリに子供が来てもらう方法:
 学校の授業で見学か宿題で来てもらい、親しんでもらう-実際、そこからヨコトリや美術が好きになった子が多いそうです。
 前回(2011年)、美術館担当の時沢山小学生の姿を見かけた(中学生以下は無料)のも合わせて、考えてみました。
■子供達に芸術を親しんでもらう方法:
 横浜美術館の子供向けで、例えば、浮世絵では鑑賞して学芸員から制作手順を説明受けてから、実際浮世絵をすってみる-道具を使う作品を実際造ってみるというのは、楽しいし身近に感じられるのではないでしょうか?


ヨコハマトリエンナーレ(ヨコトリ)、ラジオ出演

2014年01月07日 23時06分38秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

 去年12月23日FMヨコハマ「YOKOHAMA Choice!(日曜朝8時半から30分枠)」29日OA分公開収録に、クィーンズスクエア多目的広場にてヨコトリ2014美術監督・森村泰昌氏と、芸術に造詣深い地元モデル・はなさん/番組DJ・江口桃子さん3人での舞台。

江「今回、《ヨコトリ:現代芸術の魅力》について話していきます-皆さん、ヨコトリはご存知ですか?」
-TVで2001から2011までの様子を写しながら森村さんの解説も含めて説明し、氏とはなさんを迎えます。
森「はなさんと美術番組で会いました」
-TVでもはなさんの扮装写真作品。
森「かつら・衣装・セット全て作って、原作と同じ構図でやっています」
江「どうして、こういう作品を作っているんでしょうか?」
森「誰でもある変身願望を芸術的に-純粋にやっている内に」
は「自分が絵に入り込むと作家の気分を感じられますか?」
森「マリリン・モンローやると、周りから見られ一人で立って撮っているとモデルの孤独な身になって実感する-見方・考えの軸がかわる」
江「ヨコトリ2014の準備は?」
森「何とか6・7月には・・・遅れているけれど原因わかっているのでそこつめて」
江「テーマは?」
森「《何だこれは?》と思われれば」
は「作品に経ち止るのは芸術の力だと、考えています」
森「芸術は娯楽、見る方が説明されるのが娯楽と思われるが、立ち止まり前のめりに見るものにしたい」
江「このポスターは?」
森「横浜在中の若手女性デザイナーさんに造ってもらいました-反転したように灰色になっているのは、原盤で全て手彫り-シンプルながら細やかで表現豊富な作調だったのでポスターをお願いしました」
は「ポスターや作品が表面的でないものが」
江「現代芸術の解りにくさ」
は「大きな黒玉が芸術というのもあって、ナンだろうと自分で考え新進的作家の気持ちを見れる」
江「作家として、現代芸術で?」
森「生きている作家が直接見聞きできる楽しさ-昔のと今生きているのが共有できるのが芸術したい情熱が同時代で見れる-過去から引継ぎ現代技術から過去・未来を思いに」
江「作家人で決まっている人は?」
森「7mのバケツに芸術作品が-芸術のゴミ箱、これは自分達がどの位捨てているか、それを芸術という型で見る-小学生から著名作まで同一価値になる」
は「環境問題も現代芸術につながる」
森「芸術も複雑、会話できる自由だからこそ難しい。指示されれば簡単で単純になるが自由になると大変」
江「海外の作家も森村さんが?」
森「調査して選ぶテーマにあう人とスゴい作家を見せる」
江「ヨコトリを支える市民サポーターさんの活動について、代表の方」
-みつおかさん、舞台に。
み「ヨコトリ盛り上げ、忘却の海に皆さんを乗せて航海する手伝い」
-そこで、サポーター募集とフリーペーパー宣伝。
み「ヨコトリ2011ではまったけれど、芸術にうといです」
は「横浜は異文化を取り込み、自分の文化にするのでまさにそういうイベント」
江「会場も横浜美術館/新港ビアですね」
森「街巡りも含めました。忘却の海をこぎ出すように見て回われる様になります」
江「新しい建物が」
は「古い建物が芸術に」
森「港町の印象で、海を浮かぶ-そこから旅立つ-横浜という空気が」
は「現代芸術が難しいと思っていたけれど森村さんの話で楽しめると思います。横浜散歩でヨコトリも楽しめます」
森「後悔しない内容/前のめりになれるよう、二の足踏まずに来て下さい」


横浜トリエンナーレ(ヨコトリ)学校Vol,7

2013年12月03日 22時56分08秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

【美術コラム:美術館(の壁)がなぜ白い?】
講師:天野太郎氏(横浜美術館主席学芸員)
-起源はNY・近代美術館、"ホワイトキューブ(白い箱)”成立には近代の自立した人間として「作品を説明されずに見る」という思想から。近代建築的美術館に入ると全てが均一、美術品化してしまう。そこから離脱しようとするのも出てきている。

【本題:人の話をうまく引き出す聴く力】
講師:宮島真希子(横浜コミュニティデザイン・ラボ)
-所属するラボは2003年ヨコハマ経済新聞と同時期に開設、(外国版もある)地方発信型ネットサイト。以前、神奈川新聞記者を20年以上やっていたが、文化面は興味あって個人的に執筆。
 今はさくらWORKSで運営。
■最初は
-日頃から、気になる/好き/関心持った所を見つけ分析訓練すると,自分の視線が理解できる。そこで、社会の動きと比較すると、客観的になれる。
■掘り下げ
-本・データで誰も問うていない所と思ったのが軸という事が多い。
 新聞記者時代、仕事は自分で見つけないと始めて知る-今までは問を答えるという受み身だったので、発信側というやり方が気つかなかった。
■看板言葉
-これは、読み手に一番見て欲しい所、何か取材・書く時に軸さえあれば、いきなりでもブレない。
■市民による情報発信
-ブログなどネット媒体で、市民記者ならではの地元密着で情報はできるだけ詳細に、良いと思ったものをドンドン流せば、人が集まり応援してくれる。
■取材時の注意点
-自分が気になる/知りたいものを用意。
-最初、聞きたい事を伝える。
-自分を開放的にして、批判せず思った事言って楽しく話せば相手もドンドン話してくれる。


LOGBOOK勉強会から

2013年11月25日 00時00分20秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

 アイアンシアター時代、LOGBOOKは《夢の枝(WS「夢←物→語」)》という名称で周辺あるものから物語を造っていたが、市原さんの《街の記録》をやりたいと、「人に共有できるもの」と原型となるすごろく/ABC形式を投入。去年8月、あいちトリエンナーレ長者町に呼ばれ名称決めていなかったので街を海にたとえて郊外日誌を英単語読みにした。
 実践は今年の横浜から-8月から子供と一緒にやり始めて、「LOGBOOK あべの」という考えに。小さい時からいる、住み慣れた街は新しさがなくなる。よそから来た人によって良さを気づかされる。これは、外部の人々による日常と違う創造・野外活動で街全体の活性会につながっていく。


横浜トリエンナーレ(ヨコトリ)2014年会場見学ツアー

2013年11月11日 23時25分43秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

 10月5日、来年会場復帰する新・港区(旧・新港ビア)を見に行きました。
■新港区主催トークショー
【話し方講座】
:趣味をほり進む⇒社会への説得力
 自分の弓を人に知ってもらうには説得力ある話しをしなくってはいけないと、《話し方の上手な仕方》の云々でなく人に知ってもらおうと話すのが大事。

■ヨコトリツアートークショー
-ヨコトリサポーター事務局長・山野真吾氏/BanKART代表・池田氏
:サポーターから事前募集した、ヨコトリで気になる単語から-
【横浜の国際化】
1)本当に国際都市か?
池「ヨコトリを通して欲しい。横浜は元々、海外への窓口であった土地」
2)更なる国際化のために必要な事は?
山「戦後のものを引きずっている匂いがある-ヨコトリが国際芸術祭と胸張れない、下から数えていった方が早い。国際芸術祭前提やったら危ない」
池「東京ばかり見ている人が多く、開港知っての地域力」
【芸術イベントとしてのヨコトリ】
1)国内外のイベント
山「日本とアジアが多く、作家が少ないので段々地域化しているようだ」
池「不況で金かけない芸術に現代美術に遅れている日本、60年間日本の美術館がやっていた欧米のやり方が化石化し、安くできると行政がやっている。続くのとすかれていくのができる」
2)良かったイベント
山「2005年のヨコトリ-準備時間はない。会場がハトが飛ぶ程屋根ある位の屋外と同じもの。途中変化あった」
池「冷戦時代で行われた1970年代のマチス展のと、米国で最近あった土敷きつめた作品-土のせいで湿気たまるので会場自体買い、人気ある間金出し合って続けている」
【ヨコトリサポーター】
1)期待するもの
山「登録1000人以上なのに、参加は100人程度-サポーターは横浜市民や不参加者をつなぐ立場で活動して欲しい。それが応援」
池「やりたいと思ったらやる-何かあればすぐやめてしまう、規制多すぎるので、理由つけてやらずやり倒す」
【資金】
1)経済効果
山「越後妻有は経済効果-人々は殆ど公務員という地域なのでもうかっている。黄金町バザールはやる程貧乏。評価されにくい。でも人口は増えている」
池「芸術イベントは時間軸、長い時間かけてが評価-空間軸、芸術以外では観光軸で考えてみると効果ある。
 数字にあげるのは横浜だが、少なさすぎる。続けば経済力があるが、芸術家が住むのは、造り手の頂点が注むと大きく国が動くのでそれを知らない人が多い」
2)地域住人とイベント
山「黄金町のみだが、作品内容を住民の皆さんが見ていてボロっと意見している。やりすぎると反発されるだろう」
3)ヨコトリの横浜・創造都市の立ち位置
池「市策としていっているが、それは最近の事-元々横浜市がやっていたもので、文化市長・飛鳥田氏がやったのを持ってきたのでヨコトリ-3年に一度に町を開いて国内外で見てもらい、その都度、どう変っているのを見てもらう」
山「元々、国運営だったが2011年から横浜市密着になったので市策をもう一度練り直すべき。しかし、市策の話に美術館とヨコトリが外されているので、入れて欲しい」


今さら的過去横浜トリエンナーレ(ヨコトリ)2013学校報告集

2013年11月11日 01時43分40秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

 載せ忘れたのをまとめました。

■野外活動1回目
《フリペ造りについて》
:ヨコトリ2008のを再利用/不参加サポーターへの情報・連絡用と共に、知らない方への活動紹介。
 最重要なのは、
【広報/交流/取材】
それが全てやれる軸の人だが、取材が力点-ヨコトリとは別口に以前プロ集めたが懲り過ぎて余り読まれなかったので、素朴にして(制作を)安価にして色々と置くと手に取ってもらえるようになり、報道や賞などで広まっていった。参加者も名刺替りとなり活動するようになった。
 批評的-価値観をひっくりかえす-造り手・見る手の目がかわる。
 フリペで必要なもの-
1、とにかくやっていく-無技術でもできる
2、最低あるといいもの-録音機/カメラ/PC用イラストソフト
3、町探検/情報収集力
4、巻き込み力
5、判断力/直観力
6、顔見せ
7、出入り自由-でもやりかけの仕事はやり切る
■ヨコトリ2014美術監督・森村泰昌氏のテーマ「記憶と忘却の間」の方向性
:見ているのは表面で隠れている方がもっとある-世の中、知らない方が殆ど、今の時代情報の海ではないだろうがネットで広まっていると思っているが、反対にやはり忘却の海の上にあると思う。
 あるオランダ人作家はネット検索ができない、理由は作品を映像化を拒否している。この時代にそれをやれば忘れられるという強迫観念にとらわれかねないがそういう作家もいるというのも知る事。
 《忘れられたものに気付くか》というのは、人生に大きなきっかけととっかかりになる。1年前、ヨコトリから依頼を受けたが、リーダー・発信者としての自信がなかった。でもあえてやる事に。
Q-出品は?
A-しない。素直に役割に勤めるのと、今追いかけている作品と他者ので表現したい。
Q-今回の領域は?
A-美術という軸足に置きたい。とにかくキレイなもの、理想的構造美にしたいがつまらないので精神概念として最初はきっちりしたのを置いて壊していき、そこから何かが見えてくる周辺芸術を一脈と押して見せたい。
Q-対象客層は?
A-全体、本格的展覧会をしたいので今回は主軸は子供、きっちりとした子供向テキストを制作-今まで名をふせていたので、文責者として名をあげてやる。子供のみで運営など、育成も。
Q-忘却と未知・消去の違い
A-《記憶-忘却》《生・死》《有存-不在》《生存-消滅》、有形こそが情報になるが、無形は人間忘れなければならない忘却-何らかの理由で記録が失ってしまう人においての忘却を考えらせてしまう-ヨコトリテーマを決めた時、上のを考えたが忘却が一番良かった。
Q-美術がわからない
A-とにかく来て、見ていてはまるものが一つはある。意識ないものに気づかされる、それが楽しくなったら勧める。食わずきらいで遠ざかる人が多い。ヨコトリで窓口を広げたい。サポーター体験こそ現場を知る-近道になっている。
■ヨコトリ学校vol,4~海外の国際展の今を知ろう!~
-朝日新聞編集委員・大西若人さんが見てきたのをまとめました。

:駆け出し時代、福岡にいた時(ヨコトリサポーター事務局長)山野真吾氏に現代美術を教わった。
 取材すると現代美術動向や文化交流・情報がとれる。日本人作家はいまこそ活躍していた以前は限られていて、評価され晴れの舞台でもある。開催側も、客寄せになる。
1)ベネチア・ビエンナーレ(イタリア)
:ベネチアの隅にトリエンナーレ会場になっている広場がある、元々地域活性化のつもりでやっていた。
 音楽祭・映画祭・建築展(トリエンナーレと交互でやっていて浅い)あるが映画祭が有名になりすぎた。
 国別に展示館を建てたり借りたりして競っている。欧米の力あるのが場所を早くもとっていた。芸術監督は各国とは関わりない。日本館はブリチスゾン社長の寄付によって建設され現在国際基金によって運営されている。運営は地元の学生が多い。
 今回、東日本大震災でない映像と去年の建築展での被災地での共同作業をテーマにしたのを再利用-出展作家も取りかえるのはもったいないという事で。
 賞は国別・作家が金獅子/企画に銀獅子、と出したが一時おかしいとやめていたが盛り上がりにかけるので復活。発表は初日、内覧会で。
 一部で展示館をとりかえている所も、今回は若手中心でじっくり考えたもので美術以外の歴史・手順-国別でなく越境した-全体地味になっていった。金かかる大掛りなのはロシアなど、数少なかった。アメリカ館ではテーマは「百科全集みたいなもの」でトワイライトゾーン風な作品。中央(ビエンナーレ)館と国別の2本たてで、中央館での障害者と一般の人が作家とからんだ作品が会って、それが参加国のテーマにも影響受け(依頼?)、それにそった内容になっている。生身の人が作品にからむのも多かった。アメリカの車造りをする片隅、妄想で造った作品からテーマになった。自閉症の方のも出された。
 会場に入りきれない国は借りてのが極めて注目度高い作品が多かった。
2)ドクメンタ(ドイツ・カッセル)
:東に対して西もこんなに文化あると見せるつもりでやっていると、ある本にあった。監督の主旨でテーマは決まり、国別もなくやっている。日曜になると大行列-大公園で今回は作家一人一人に展示させていた(今までは殆ど使われていなかった)。
 芸術至高で5年に一度なので現代美術問うという勇み足もの。
3)ミュンスター彫刻計画(ドイツ)
:10年に一度、元々彫刻を市に置こうとしたら拒否したのでそれはおかしいということで始まった(1977年)。これは日本の同系芸術祭に影響与えた。
 昔のを残しつつ新規していく、継続的展示と自動車で見て回れるという点で鑑賞者は満足している。
4)光州ビエンナーレ(韓国)
:専用建物/賞あり欧米人の監督雇用が多いが、注目度が低い。客も、殆どは学校からの引率。
 アジアは中国を軸にビエンナーレが乱立しているが良くわからない。
5)シャルジャ・ビエンナーレ
:アラブの古い建物を利用した地域性高い作品展示が魅力的だが、持続性については?
6)大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ
:最初は公共作品だったが、段々(イベントが理解されて)集落にとけこんだ作品に。集落の人々になじんてしまい似たテーマになり、印象が薄くなった。
7)瀬戸内国際芸術祭
:資金力と成功あるがやりすぎる感が、大地とここは集落を元気にして若い人のが来るのがいいと、地元の人々は言っている。
8)ヨコトリ
:珍しく国が参加していると朝日新聞が興奮したが、主会場が安定していない上国際基金が国内活動から一切引いたため資金なんで2011年から規模が小さくなっている。
 監督は日本人で芸術家にやらせている。国際展よりも若手育成系、毎回方向性が違うので注目度ある。
Q-美術市場が国際展に影響あるか?
A-ベネチアが市場がらみだったが今回はそうでもない。
Q-ベネチア/ドクメンタにはサポーターいるか?
A-ドクメンタは、近辺の市民・学生がマジメにやっている。
Q-ベネチアの選抜方法
A-監督の一存で審査委員が決める。
Q-韓国の強さ
A-勝てるという所に力入れ方が違う。
Q-日本の知の向上になっているか?
A-なっている。

:国際展多いのは、予算がかからず失敗しても残らず済むから。派生効果に期待している。


横浜トリエンナーレ(ヨコトリ)学校vol.6

2013年11月06日 23時13分03秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

 10月23日、ヨコハマ創造都市センター(YCC)で-
《芸術の魅力を伝えるネット活用方法を学ぼう!》
をやりましたが、参加者はツイッター/フェイスブック登録しても発信していない方が殆ど-今回は自分なりにやり方を考えてみました。

■ヨコトリサポーターサイト強化
-サイト自体総合的内容で、スタッフ活動報告ブログが読みこたえあります。
 ヨコトリ総合サイトとして一つにまとめた上で横浜観光サイトに。
■観光地という利を利用
-断続連載しているシンガポール文化政策に、観光地ならではの活動/運動について考察があります。
 横浜は、国内では指折りなので観光・イベント案内に便乗紹介宣伝。過去の映像をまとめたDVDソフトを公共施設・学校からレンタル屋で無料貸出(ジブリミュージアムはあります)。
 他にラジオ地元局FMヨコハマで、土日20~22時の番組内帯宣伝コーナーも-以前からありましたが、特集で午前・昼中心なので上記のが一番だと思います。
■ダンサーズ再出動!!

-前回(↑)初登場の方々ですが、シンプルでインパクト強烈-これといったキャラやカラーがないので是非固定宣伝班に。


あいちトリエンナーレ(あいちトリ)2013文献資料紹介:ラスト

2013年10月15日 23時55分33秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

●公式ガイドブック(「美術手帖」2013年9月号増刊)
5)納屋橋エリア
D-12:新美泰史
「描画の太い作品は、小さい素描を拡大コピーし、生じた細部のズレをカッターで切り込んだ型紙を元にアクリル絵の具で塗り込んだもの。東日本大震災以後に制作された作品も含めて展示する」
D-13:荒井理行
「ネット画像や雑誌写真を切貼りし、現実の写真周囲に絵を描き足して場面拡張する事で、非現実的イメージを再構成。用いる写真は報道写真から映画の一場面まで様々であり、東日本大震災被災地写真も部分的に使用している」
D-14:名和晃平
「発砲ウレタンなど用いて、情報化時代におけるモノの存在や、それに対する現代的知覚を顕在(けんざい)化される」

6)岡崎エリア
-旧三河園中央に位置し、古くは城下町・宿場町としてにぎわった岡崎市は、愛知県中核の一つ。岡崎上を初め史跡も多く、八丁みそなど地域産業も有名。
【展示作品】
E-01:志賀理江子
「宮城(みやぎ)県名取市北釜集落のカメラマンとして様々な行事や祭事などを記録し、写真から広がる多様な媒体の在り方を探し続けた」
E-02:バシーア・マクール
「出品作はアラブの町並みや、難民キャンプへと続く100mの通路を段ボールで模した迷路。壁に掛ける東エルサレムとマレスチア難民キャンプを写した写真は、鑑賞者が前を横切る度に変わる。迷路を旅する事で仮想と現実が交錯する《幽霊のような空間》がつくられる。世界中で戦争訓練のために模擬都市がつくられている事や都市開発から着想を得た、監視とコンピューター設計による《平行世界》」
E-05:平川祐樹(ゆうき)
「非個性的都市で断片化し宙吊りになった時代の物語や、場所に深く根付く固有存在など多様なテーマを、性的で硬質なイメージで提示し続けている」
E-08:ゲッラ・デ・ラ・パス
「大量の古衣類を作品主素材とする-消費や環境問題/個と集団/企業倫理/社会的権力といった問題を浮かび上がらせ、生命の静かな復活を象徴」
E-16:レッド・ペンシル・スタジオ
「空間知覚を様々な角度から丹念に調査を重ね、ある対象を取り出す事で建築的機能を一切持たない《形》を顕在(けんざい)化された集団-《反転した建築》と呼び、純粋な形だけの存在に還築と人間の知覚との関係性を再考する」

●あいちトリ報道陣向け紹介パンフ要約
《開催目的》
-新たな芸術創造・発信により、世界の文化芸術発展に貢献
-現代芸術などの普及・教育により、文化芸術の日常生活への浸透を図ります
-文化芸術活動の活発化により、地域の魅力向上を図ります
■モバイル・トリエンナーレ(移動型展示)
-あいちトリ会期中週末中心に、参加芸術家の作品25点程度を、県内4ヶ所の文化施設などにおいて巡回展示
-あいちトリ本展展示作品とは異なる作品を期間限定で展示
-作品展示に合わせ、研修会などを開催


あいちトリエンナーレ(あいちトリ)2013文献資料紹介:11

2013年10月14日 01時44分08秒 | ヨコハマトリエンナーレ横浜トリエンナーレ

●公式ガイドブック(「美術手帖」2013年9月号増刊)
5)納屋橋エリア
【リチャード・ウィルソン:インタビュー】、の続き
-東日本大震災をどのように経験しましたか?
「毎日ラジオやテレビを通して、日本で何が起こっているかを目撃しました。幾つかYou Tubeで震災の様子を見て、異常な何かを感じ・・・」
-視覚的にも異常な体験だったという事ですね?
「大震災の視覚体験同時に、昨年手掛けた作品の重要要素にもなりました-屋上の先端に乗り出し、危ういバランスを保つバス作品(2011年)-震災前から構想を練っていたのですが、ある視覚イメージと話が、英国内においてどのような意味を帯びるかという実践でした。そして、作品自体は面白味要素も含んでいます。今回それを日本に取り入れようとしていました。ただ、日本人は津波によって建物の上に乗っかった車や船の光景を目撃しているので、英国と同じ意味にはならないでしょう。興味深いのは、ある視覚的言語が、特定の地域社会の歴史によってどのように作用するのかという事です」
■都市景観を積極的に変化させる
-今回、作品発表する旧ボウリング場ではどのような試みる予定ですか?
「2007年、ビル壁に直径約8mの円形の穴を開け、回転させる作品は、内側のものが外部へむき出しになったものです。ここではビルに入って見る事もできますし、外側からも眺められる。当初、抽象的考えでしたが、現在のアイデアに向けて私を突き動かしています」
-それは、透明性のイメージを持つと同時に、我々が立っている場所の不確実性が作品の中から暴き出されるからですね?
「そうですね。また、私の作品はある種、公共物を破壊するように見えるかもしれません。しかし、それらの建築物が非常に繊細な《振り付け》をしているのだと人々に理解してもらえるよう、常に注意を払っています。私の作品の多くはゲームを想像させる側面があり、親しみ易いものからアイデアを見つけてきました。それは、見る人が知っているものに新たな可能性を乱す事であり、先入観を変えることでもう一度自分が立つ世界を考え直す試みでもあります」
■興奮と楽観主義から、前進する希望を
-あなたの言う、《建築にまつわる振り付け》という考え方がとても好きです。建築を作るという事は、ある意味、空間の中でダンスを通る事だというものですね。
「はい。しかし、私にとって建築そのものが、大きく、ゆっくりと動いていくイベントの一つです。都市景観は常に変化しますし、それは民家でも起こっています」
-しかし実際には、都市景観が我々の手によって挑戦可能なものだとは多くの人が思っていません。しかし、あなたの作品は、一人の人間が都市景観に変化をもたらす事を明らかにしてくれます。
「今回使ったボウリングレーンに、多くのメッセージを込めました。作品に込めている《興奮/楽観主義》要素を、これにも入れ込んだつもりです。作品は永遠に展示される訳ではありません。しかし、このプログラムのテーマや作品そのものが持つ力は、人々の心に届き、記録の中に永遠に行き続ける事ができるでしょう。それは、前に進むための新たな可能性を掲示している」
【展示作品】
D-01:リチャード・ウィルソン
「建築に介入してゆく試みを通して、構想が持つ現実や文化的文脈を浮き掘りにする一時に建築物を芸術作品の題材に、都市環境を身体表現の一つとしてとらえ、鑑賞者を驚かせて目の前の出来事への再考を促す」
D-02:下道基行
「日本各地に残る軍事施設跡や、米国/台湾/露国/韓国など日本植民地時代の遺構として残る鳥居を撮影するなど、現地調査を基にした制作活動を続ける。普段は意識化されない日常的物事を顕在(けんざい)化させ、現代に地続きの問題として再展示する」
D-04:アンジェリカ・メシティ
「移民の音楽表現者が自ら暮らす都市の一角で故郷の音楽を奏でる様子を鮮やかにとらえた映像展示-移民たちの複雑な現実や文化の消失に焦点が当てられる」
D-06・E-10:青木野枝
「鉄板を溶断して素材を切り出し、巧みな溶接技術を用いて丸など基本形をつなぎ合わせ、自由自在に空間を浮遊する彫刻作品を生み出す-鉄の重々しさや、塊としての彫刻のイメージを見事なまでに払拭し、以前の中で循環する水の姿を軽やかに表現する。簡素な造形で、見る者に大きく開かれた作品が特徴」
D-11:竹田尚史
「落下瞬間をとらえた浮遊するスプーンの写真/鏡の中でのみ正しく写る左右反転の時計など、時間や空間・質量などの自然科学的テーマを持ち、不確かなものと確かなものの間で行き来し、独自の面白味を生み出す」