あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

四国南予歩き遍路四日間(第一日目・土佐から伊予へ)

2011-12-01 19:50:17 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2011.11.26(土)
 
五月の区切り歩き遍路を終えて以来、うずうずしていた気持ちにけりをつけてやってきました
今回は五月にお知り合いになった広島県三次市のKさんと一緒に歩くことにしました
 
前夜22:55発の夜行バスにて大阪の東梅田を出発して高知県四万十市中村に今朝7:05到着
くろしお鉄道で平田駅まで移動
 
イメージ 1


駅前で前回打ち終えた(お参りした)39番札所延光寺さんまでタクシーでと軽く考えていたら
なんとまぁ~、車なんて一台もない駅前のガランとした駐車場
 
仕方ないので多目的トイレをお借りして遍路白装束風に着替えて歩き出しましょう
 
8:00 前夜に宿毛のお宿に泊まっていたKさんから歩き出したら連絡してとメールが入る
1時間半くらいならワタシが宿毛に到着するのを待って一緒に歩くつもりにしていたが
どうやらこのままでは長い時間のロスを彼女に与えるので
平田から歩き出したから2時間以上かかると思うので
申し訳ないが先に出発して、と連絡
 
お互い距離差10キロでスタート
今日はこのまま単独での歩きになるであろう
 
約2キロ程を前回のコース通りに39番へと向かう
中村駅から平田の駅までご夫婦らしき二人連れの遍路さんと一緒だったが
平田駅で着替えている間に先に行っておられたので後にも先にも遍路さんは誰も見当たらない
 
8:30 39番の山門に到着、先程のお二人も到着されていて山門を潜って行かれた
 
イメージ 26

 
 
 
ワタシは前回お参りは済ませていたので、深々とお辞儀をして
これからの四日間の歩きを無事に終えることが出来ますようにとお願いして来た道を少し戻る
 
直ぐに遍路道への分岐の道標(石柱)があり人家と小さな田の間の遍路道へと進む
 
イメージ 12
イメージ 27
 
 
直ぐに山道になり朝まだ早いので蜘蛛の糸が顔にからむ
暫くするとのどかな里を通り過ぎて国道56号線に出る
長い影法師を踏み、きょろきょろしながら歩く、退屈にならないように物珍しい物はないか探しながら
 
 
イメージ 28

あら、何と嬉や蓮の花が咲いてます
 
イメージ 29
 
 
これからはこの遍路マークと四国遍路ひとり歩き同行二人の地図が便りです
 
イメージ 31

 
ここで荷物の重さがじわじわと肩に食い込んでようやく渡る宿毛大橋から
11月下旬とは思えない陽気に水の中を列を組んで泳ぐ鴨の群れに心が和みます
 
イメージ 30
 
橋の袂に遍路休憩所がありました
一息入れて行くことにしましょう
先客の野宿さんでしょうか?ベンチで横になって休んでおられます
静かにザックを下ろして水分補給して
Kさんに、只今小休止中とメールします 9:55
Kさんは今、今日一番のきつ~い松尾峠を登っているようです
先客さんを起こさないように、そっと小屋に「ありがとうございました」と述べて後にします
 
イメージ 2

 
 
 
道路の向かいにはキレイなトイレもあります
 
気持ちよく使って感謝です
 
宿毛の街中を抜けてそろそろ表示が挙がってきました
今日のハイライト、土佐の国と伊予の国の境の峠越えへ向かう標識です
 
イメージ 3
 
 
宿毛貝塚は特に何の遺跡もなく空き地のようになって整地されていました
 
10:30 Kさんは団体さんの後について松尾峠の頂上に着いたようです
 
峠道へのほんの取り付きの舗装道路で土地のオバサン(ワタシと変わらない)が
「これから山に入っていくんかね、さみしないんかね?」と声をかけて励ましてくれる
 
登り口に丁度、これから峠はきついからと言わんばかりに1本の竹の杖が寝かせてある
これはもうワタシの為にお貸下さったと勝手に解釈して手に取るとまた誂えたように手に馴染む
金剛杖は持たないワタシの為の杖になりました
 
徐々に登って左の方角に目をやると宿毛湾が下になって行きます
 
 
イメージ 4

 
少し上り詰めたところで平道になってやっと次なる札所の文字も現れ出しました
 
イメージ 5
 
 
蜜柑畑や雑木林が続き峠は何処と言うほど進んで
 
ひょいと民家の横をまた山道に入ります
 
 
イメージ 9

路傍のお地蔵さんにご挨拶しながら行きます
 
イメージ 7

またちょっとした里に降りつくと
牛さんがのんびりと日向ぼっこしてました
土佐の褐牛(あかうし)ということはまだ高知県ですね
 
イメージ 6
 
 
道路を横切ると民家のオバサンが畑仕事の手を休めて
「これから一人で越えなさるんかい、気をつけてなぁ」と見送ってくださる
 
さて、山道に入り、これから登りかと気合を入れたがどうやらまだまだ本来の登り口ではなさそうだ
 
 
また奥深い村里に入ると高知県も選挙が明日行われるのか
ピンクの派手なジャケットの応援隊が車から身を乗り出して呼びかけている
ワタシにも「気をつけて~」と会釈して行く
 
ここは不埒物の侵入を厳しく取り締まっていたようである
 
イメージ 8
 
山の上まで蜜柑畑が続きます
白い袋を被せて高級な蜜柑になって出荷されるんでしょうね
 
イメージ 10

 
やっと、松尾峠の登り口にやってきたようですよ
平田から実に3時間半 11:30になろうとしています 13キロ弱歩いたでしょうか?
大深浦というところですね、標高10mくらいでしょうか
沢山の竹の杖が用意してあります
 
これから標高300mの峠の頂上まで1.7kmの道のり
さぁ~今度こそ気合を入れ直して登りにトライです
 
 
イメージ 11

 
 
登り口はまだ土佐文旦畑が続きます
 
ひとつ欲しいけど大き過ぎて持って上がれそうもないので止めます
写真に撮るならOKでしよう
李下に冠を正さず、蜜柑畑に立ち止まらず行きましょう
 
 
イメージ 13
 
 
だんだん登りは急になってきます
まだ平面距離300mしか進んでいません 
Kさんにメールすると、もう峠を下りずっと先の一本松の分岐を歩いているとのこと
 
イメージ 14
 
更に勾配がきつくなって重い重いザックが肩にのしかかってきます
何でこんなに沢山の着替えを入れてきたんだろうと反省
初めはKさんがザックに入らないとメールしてきたのであれもこれも要らないと助言したのに
結局自分が天気予報と寒さ対策にまた出していた3日分を追加して入れてきてしまった
 
 
宿毛湾がかなり下方になって行きます
 
 
イメージ 15
 
 
言われなくともゆっくりしか登れません~~
 
 
イメージ 16
 
 
 
土佐と伊予の国を結ぶ重要な街道でもあったのでこの辺りは松林が繁っていたそうだ
写真に撮るととても平坦に見えてしまいますが結構きつい坂道なのです
 
 
イメージ 17
 
 
ここまできて階段登りは太腿に堪える~
 
イメージ 18
 
 
 
古道に見られる石畳道
雨で土砂が流されるのを防ぐ工夫だったようで
熊野古道でも良く見られる
 
イメージ 19
 
 
お~~後600mと喜ぶのも束の間
なかなか頂上が見えない
 
イメージ 20
 
 
道を塞ぐように大きな木が立ってその根っこを飛び越えて進む
 
 
イメージ 21
 
 
 
茶店後が見えて何とか峠の頂上に辿りつきました
土佐側にあった茶店で昔は団子や駄菓子、草鞋を売っていたそうだ
 
 大師堂跡
弘法大師が奉られておりお遍路さんは松尾大師様として必ず参拝して通ったそうだが
今は閉じたままになっている
後になってKさんは一緒になった団体さんがお寺の方たちで
先達さんがお扉を開けて一緒にお参りしたと話してくれた
 
 
イメージ 22
 
 
土佐と伊予の国境、松尾峠
 
イメージ 23
 
 
 
 
 
      土佐側の石標                               伊予側の石標
 
イメージ 24
イメージ 25
 
 
いよいよ伊予の国へと入ります    
 
 
12:15 になっています
そろそろお昼にしないとお腹も空いています
が、ちょっと一人ではここでゆっくりと腰を降ろして休憩するには薄暗すぎて気味が悪いので
そそくさと過ぎ行くことにします
 
伊予の国への道中記事は一旦、小休止
 
 
                                                  暫し待たれよ~~~


最新の画像もっと見る

20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (op)
2011-12-01 20:06:00
こんばんは~
暫し待つよ~~~~
あわてずに、ゆっくり景色を楽しみながら行こうね。
結構な登りでしたね。伊予の国へ入ると、それでもまだ登りがあるのかな、人ごとながら楽しんで待ってますよ。ポチ^-^)
返信する
Unknown (えこさん)
2011-12-01 20:16:00
古道歩きの雰囲気がよく伝わってきます。4日分の荷物を持ってひとりでの歩きでしょ。私は未経験です(私は常に車に荷物を置いての旅ですので)
この旅は、精神修行とか宗教的なものとか、何かそんな目的もあっての遍路旅ですか?
返信する
Unknown (mannmaruogojyo)
2011-12-01 20:52:00
じぃじさん
待ってね~~
さて、いよいよ伊予ですよ~~(笑)
返信する
Unknown (はんちくてぃ)
2011-12-01 20:53:00
歩き遍路は大変ですね、頭が下がります。
松尾峠はなかなか良い雰囲気ですね。
返信する
Unknown (mannmaruogojyo)
2011-12-01 21:00:00
えこさん
はい4日分詰めてしまいました、これが後々笑い話ですよ
無宗教者でして自宅には神棚が御参りはお寺が大好き
特に意味などありません、意味を持ってしたら区切りでの遍路ではなく通しになると思いますよ~
ただ、その土地の風に吹かれて歴史に触れて自分の知らない土地を歩くだけでわくわくするのですよ~、なんにもありません
薄っぺらい自分の人生と同じで~す(笑)
返信する
Unknown (-)
2011-12-01 21:08:00
こんばんは
実際に歩くとほんと大変なんですね。
全部国道みたいな道路と思っていました。
お疲れ様でした~♪
凸ポチ!
返信する
Unknown (田舎の猫・みけ)
2011-12-01 21:09:00
始めのロスが辛いですねえ・・
石畳を塞ぐように倒れている竹林?これは早く通り抜けたい・・
手に馴染む杖、嬉しいですね。それはおタケさんに用意されたものです♪
持って帰りたいくらいですね。
返信する
Unknown (のぶさん)
2011-12-01 21:10:00
いつの日か通しで歩いてみたいですね。
日常から離れて古に想いをはせたいです。
返信する
Unknown (mannmaruogojyo)
2011-12-01 21:15:00
GIGIさん
国道ばかりを歩く人もいますが足に優しいのは古道の山道です
ポチありがとうございます
北海道札幌の方もこの後一緒になりましたよ
返信する
Unknown (mannmaruogojyo)
2011-12-01 21:18:00
みけさん
ちょっとズルして宿毛から一緒に歩こうかな~と思ったんですが
何故かワタシの心がメッメッと言いました(笑)
ほんま、あの杖は不思議な力をくれましたよ
返信する

コメントを投稿