あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

梅雨時季に歩き遍路へ (西条市丹原~60番横峰寺~伊予小松)

2012-07-07 04:12:04 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2012.06.28(木)
 
夜中から明け方まで雨音がきつく目覚めて外を眺めてしまいました
 
でも朝方には上がりました、相変わらず雲は厚いのでいつ降っても仕方ありません
 
6:00
朝食が出来たと女将さんからのお声
身支度を整えて階下へ降りて頂きます
 
あっさり和食の御飯をお代わりして今日の山登りに備えます
 
不要な荷物を袋に詰め込んでご好意に甘えることにします
 
今夜は男女お二人泊まられるようです
 
 6:30
メモに書いてくださった近道の地図を戴いて一宿二飯のお礼と
心温まるお接待に重ねてお礼申し上げ宿を後にします
 
宿を出て3キロ
石鎚橋を渡ります
 
 
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唯一のコンビニを目指しますが交差点を直進するコースから少し外れています
昨日の白アンパンが一つと行動食が4食分くらいありますので立ち寄らずに進みます
 
さてここから妙谷川の流れに沿って緩々と車道を登って行きましょう
ここの川床を見て川底や岩が見える状態なら山越えが可能とのこと
流れは速いですが水は濁っていないようですので進みます
 
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松山自動車道の下を前方から登校中の小学生が一列で
「おはようございます」と元気に挨拶して行きます
 
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川は左右になりながらだんだん渓谷美を醸し出してきます
 
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少し雨がきつくなってきたので傘を差して歩きます
 
一つ目の遍路小屋が見えてきて中にリュックが見えます
野宿の人がまだ休んでいて起こすといけないので寄らずに行きましょう 
斜度が上がり道はくねくねと登りになりました
喫茶てんとうむし
この先にはお店など無いでしょうから恰好の休憩ポイントと喜んだのも束の間
休業のようです 
 
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この先に人家はないだろうと思いながら歩いていると湯浪(ゆうなみ)の集落を通過
この辺りで標高180m
徐々に登って遍路小屋とトイレのあるところにやってきました 8:35 
宿から10キロ余り歩いてきましたね、標高は300mほどの地点
先客が男性2名雨宿り
先ずは「おはようございます」と挨拶してリュックを降ろしトイレをお借りします
小屋に戻って少し男性方と話します
お二人ともとても身軽で少し年配の方は全くの空身です
90回くらいは八十八ヶ所を回ったと仰り四国では有名人だそうな
足元を見るとゴムのスリッパ(俗に言うトイレのスリッパ)
雨の日はこれでないと出水で沢道になっているからだと
もう一人の男性はまだ年若く茨城県から通しで歩いているとのことだが
かれこれ四国に来て2ヶ月になろうとしているとのこと
二人とも空身で横峰さん参拝して打ち戻ってくるので下の遍路小屋にリュックは置いてきたようだ
ワタシが見たリュックの持ち主さんたちだった
ワタシにも雨の日は下りが大変だからここにデポして一緒に行き戻れば後は楽だよと勧めてくれる
が、とにかく打戻りがあまり気に入らないワタシはリュックを背負ったまま行くことにする
 
リュックを背負って傘を差して支度すると手袋が見当たらない
しまった!トイレに落としてきたか、仕方ない予備は不要な荷物の中で手元にないので諦める
 
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超ベテランとお若い二人の男性の後に続いて、いよいよ山登りが始まる
 
車道から滝のように流れ落ちる水場の横の階段を山中へと登って行く 8:45
 
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最初の階段にとりつき写真を撮っている間に二人の姿は霧の中に見えなくなった
 
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山道は水が流れ直ぐに靴が濡れた
 
やがて沢道になりなんとか石を飛び簡易橋を5つも越えて登って行く
傘は畳んで時折杖の代わりに使う、折りたたみだから強い力は加えられない
 
遅れて登るワタシを気遣って危険な場所で二人が安全を確認しては先に行く
 
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ようやく危険な沢道を過ぎると今度は階段の登りが待っていた
 
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標高が上がって涼しいのだがやはり汗が出る
あと0.9キロ
ますます霧が深くなる
 
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ベンチもあり晴れた日なら休憩も出来ようが濡れていては腰を降ろせない
立ち休憩して補水しながら要所要所で二人が待ってくれる
ありがたい
 
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もうそこやで~の声で上を見上げると山門が見えた
なんとかお二人のお蔭で無事に到着のようだ
 
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霧に煙って仁王様のお姿もハッキリしないが
9:50 60番横峰寺さんに到着です 、標高は745m 
バスや車の遍路さんは潜らない山門です
 
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納経所が先にありますが先ずは本堂へお参り
 
本堂は改修中のようで足場が組まれていました
 
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大師堂への境内に紫の濃い花が咲いてます
もしかしてイヨスミレかしら?
 
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納経所に行く途中でベテランの有名人さんが帽子を拾って持ってきてくれました
リュックを下ろして帽子を脱いで手袋をリュックの間に発見して喜んで
今度はリュックを担いだ時にすっかり帽子のことが頭から消えてしまったようです
何度、帽子を忘れることやら
先が思いやられます
 
奥の院星ガ森はこの天候では見晴らしもないので止めておきましょう
ベテランさんも行っても何も見えないからあきらめたと
 
さてお参りが済めば下山です
ベテランさんたちは来た道を戻って行かれます
ワタシは61番香園寺の奥之院白滝の道を下ることにします
ベテランさんが標高100mを一気に下る危険な場所があるからくれぐれも気をつけて
ゆっくりとジグザグと下るようにと注意点をいくつか教えていただき
お礼を申して別れる  10:20
 
バスや車遍路さんが来られる駐車場の方へ道を下り車道と別れ遍路道へと入る
 
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やはり誰も歩いていません
登ってきた道だって3人しかいませんでしたものね
 
山道から車道へと出て
あれ~車道歩きなんだ
と思っていたら山中へ分け入る階段がありました
 
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山道に入ってだんだんと下りがきつくなってきました
 
誰もいないと思って下っていたら一人の青年に追いつきました
とても身軽な恰好で納経用の頭陀袋一つです
 
「こんにちはどこまで行くの?」と訊ねると音楽を聴いていたのか
ビックリした様子で
「通して歩いています」
との返事
「そうなの、気をつけてね」
と言い残して先に下ります
 
下れどもなかなか距離が縮まりません
 
やっと少し平道になってベンチがありました
 
 
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未だ標高460mぐらいあるようです
止まらずに進みましょう
迷わずに奥之院コースをとります
 
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一旦道がまた登りになってここにきての登りは堪えるよ~
と悲鳴を上げそうになりながら登りつき下ります
 
東屋のある休憩所
綺麗な花が咲いてるのだけ立ち止まって写し進みます
 
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トラノオだったかな?
 
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かなり急な下り坂に差し掛かり靴紐を締めなおします
ジグザグに急な下りが続きます
一気にくだっているようです
足が疲れてきました
まだ緩やかにならないのかなと思ってるうちになんとか車道に飛び出ました
 
こちら側から登って行く人の為に杖が沢山用意してありますよ
 
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車道に出て直ぐ奥之院白滝に到着 12:10
せっかくですから不動様方にご挨拶してきましょう
 
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ここで上品なご婦人に声をかけて頂き
歩いて回ることへの労いの言葉をいただく
 
あのように上品に年齢が重ねられることを少し羨ましく思いつつも
逞しい体に生んで育ててくれた母に感謝する
 
さぁあと2キロ
 
おや?道が二手に分かれてます
右に登れと左脳からの指令のようです
 
 
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また松山自動車道の下を潜って脇道を登ります
今日もこんなところでお昼はゴメンだ
と言いながら下ると集落があり田んぼが広がってきました
 
田んぼ道をテクテク歩いて突然バスが駐車している広い場所に出ると左手にもうそこは
 
61番香園寺さんでした
 
 
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こちらの寺院は大聖堂として近代的な建物となっていました
本堂も大師堂もこの中に納まっています
特に2階の正面中央に護摩壇があり巨大な大日如来様が金色に輝いて鎮座されていました
子安大師として<女人成仏、安産、子育て、身代わり>の四請願と秘宝を寺に伝えられているそうです
 
御朱印と御影と子安弘法大師様の御影も別に下さいました
 
ここでまた奥之院でお会いしたご婦人と一緒になりました
ご自分で車を運転しながら道中でワタシを見かけたら載せてあげようと思われたらしい
いえいえ、自分の足で歩いてこその今回の八十八ヶ所巡拝ですので
と話して道中の無事を祈っていただく
 
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すっかり天気は良くなって青空ものぞくようになりました
あの山を巻きながら下ってきたのかなぁ
 
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僅か1.3キロのところに
62番宝寿寺はありました
 
こちらも安産の観音札所としての信仰を集めてきたようです
 
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ここまで急ぎお参りを済ませたらお腹が猛烈に空いてとうとう道端の木陰の石段に座って
白アンパンを貪りますがとても満たされません 14:15
 
今夜のお宿に電話を入れてランチが出来るお店をお聞きして直行します
 
教えてもらった小松駅前の洋食屋さんで
昔ながらのオムライス、サラダセットを頂き
氷水を立て続けに三杯飲んでやっと落ち着きました
 
さてあと1.4キロ歩いて
今日はここで最終の巡拝としましょう
 
63番吉祥寺
山門には可愛い象さんが迎えてくれました
 
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四国霊場の中で唯一、毘沙聞天様を本尊としています
 
境内にあるお迎え大師像とくぐり吉祥天女像
この横に成就石と呼ばれる穴の空いた石があり本堂前から目を閉じ願い事を唱えながら石まで進み
金剛杖を穴に通すことができれば願いが叶うといわれてるそうな
 
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ゆっくりとお参りの筈が団体さんに出くわして落ち着かず
 
結局、団体さんはまとめて御朱印したらさっさと引き上げて行かれたので
 
一人になって納経所に赴くとバナナと最中のお接待を受けた
 
今はお腹も満腹ですので明日のおやつにありがたく頂戴しておきましょう
 
珍しいものを騒がしかったけれど団体さんに教えてもらった
 
蝋梅の実
 
初めて見ましたよ
 
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時間も15:35
そろそろお宿に向かいましょう
国道で奥之院への下りで追い越した青年と出会った
リュックを背負っていた
 
宿に預けていたのだろう
これからどこまでと聞くと西条駅までとの返答
若いから頑張るね~
気をつけて
と見送る
 
16:00 少し早いけれど
こんにちは~、お願いしますと玄関を入る
 
お接待で運んでいただいた不要な荷物がちゃんと届いていた
 
またまた2階の和室に通されて直ぐにお風呂の準備が出来たので今日の汗を流す
 
夕食まで時間があるので明日通過する新居浜の伯母の様子を電話で確認する
 
2年前に施設へ見舞ったきり足が遠のいていた
従姉さんが直ぐ携帯に出て近況を暫く話した後
伯母さんは今年の1月に眠るように95歳の生涯を閉じたと話した
 
従姉さんも70歳をとうに越えて自分の膝の手術で長く入院したり
旦那さんの親戚の不幸ごとが重なったりして伯母さんの実家である鹿児島には知らせないで過ぎたようだ
 
致し方ない、皆それぞれに年老いていろいろな事情が出来る
 
そういうことなら、明日の予定の歩きを半分の新居浜で終えて
伯母の霊前にお線香のひとつでも上げてこよう
 
従姉さんの旦那さんもも快く引き受けてくださり途中まで迎えに来てくれることになった
 
電話を切って直ぐ伯母の実家である鹿児島の叔父(伯母の弟)の息子(従弟)にメールした
 
手紙を書いて送るとのことだった
 
 夕食に呼ばれ階下へおりると男性二人が席について話が盛り上がっていた
 
一人鍋にしては多すぎる豚シャブ鍋
腹八分目どころか欲張りは十二分に食べてちょっぴり後悔
 
 
今日は一日、雨に濡れた沢を渡り山を登り参拝し山を下り街中の寺院を巡拝し
ちょっとくたびれモード
 
明日も早いので20:00には就寝
 
 
今日の山越えはこんな感じでした
59番国分寺から15キロくらいの丹原から歩き始めて63番吉祥寺さんまで
お宿は3キロほどもどったのでおよそ28キロ
実際はもっと歩いたように思えた
アップダウンはきつかったけど山道が多かったので楽しめました
 
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