あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

残暑の中の歩き遍路 (四国八十八ヶ所 83番山門~87番札所 長尾寺)

2012-10-23 22:30:34 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
 
2012.08.31(金)
 
泊まったビジネスホテルも朝食は7:00から
歩き遍路はお接待で無料
 
だが、そんな時間では遅すぎる
5:30 チェックアウトしてコトデンかわらまち駅前でタクシーに乗る
 
昨日、辿り着いた83番 一宮寺の山門へと急ぐ
 
6:10
山門に一礼して今日の歩きの始まり
 
昨日歩ききれなかった7kmが本日の距離に加わる
 
昨日、一宮寺で別れた男性はもう歩き出しているだろうなと思いながら
当初のコースとは違う国道を離れた道を進む
遍路道はだいたい四国のみちと重複している
屋島までは17.7km
長いね 
 
イメージ 1
 
今朝は朝食無しでホテルを飛び出してきたからコンビニで調達
店内で食べれるようだ
ゴミも処分できるので立ち寄る
 
 
 
イメージ 2
 
 
お昼用におむすびと飲料を買い込んで行く 6:55
 
市街地のメーンストリートを避けた遍路道は直角に曲がりながら進む
 
 
今日も陽射しがきつい
うだる暑さだ
ここまで何度腰を降ろして水分を補給したやら
 
はるかに遠く見えていた屋島がやっと目の前に迫ってきた 9:25
 
イメージ 11
 
新川を渡ってコトデンの踏切を越えると徐々に住宅地を登り始める
急な坂道を登りつくと屋島寺への参道だ
 
地元の方々の散歩コースのようで皆さん身軽で軽快な足取りで登って行かれる
 
イメージ 20
 
引き換え大きなリュックを背負い飲料の重みと暑さで一歩一歩しか登れないワタシ
 
御加持水や喰わずの梨の案内板を見ては立ち止まり一服
 
 
イメージ 22
イメージ 23

 
喰わずの梨のお地蔵様の前のベンチに腰掛休憩してる間に登って行った人がもう下りてくる
 
イメージ 3
イメージ 4

 
まだ上まで登りが続くのかとすれ違った男性に尋ねると
もう200mもないから登りは登りだけど荷物なかったら10分あれば着くよ
と嬉しい答え 11:10
 
イメージ 5
 
 
山門が見えてきた 11:17
 
 
イメージ 6

 
84番 屋島寺の本堂へお参り
ポンポコ屋島狸がお迎えです
 
イメージ 7
 
説明文を読むのもそこそこに御朱印を戴くと休憩所で一休み
雨が降り出しました
 
 
イメージ 8
 
疲れたのでちょっと休んで行くことにしてリュックを下ろしてどっかと腰を降ろします
団体さんの先達さんが
歩きですか?大したものだ
と言って錦の納め札を下さいました
西条市在住の公認先達さんで174回目の巡拝、逆打ちの団体さんの先達でこられたようです
 
錦の納め札を大事に頭陀袋に仕舞って境内が静かになった頃
雨も止み腰を上げます
 
東大門を潜り血洗い池の横を抜けて遍路道へと向かいます
 
源平の古戦場、屋島を今歩いているのですね
 
イメージ 9

眼下に屋島壇ノ浦が望めます
 
遍路道は急な山道になり車道を横切って下ります
 
イメージ 12

 
目の前に一段とくっきり壇ノ浦が見えます
 
向かいの五剣山の岩山の窪地に次の札所八栗寺があります
 
これから向かいますが
 
急な山道の下り、どうやら足の爪を傷めたようです
爪先の痛みがひどくなってきました
 
イメージ 10
 
 
痛みに耐えながら麓まで下りてきました
 
壇ノ浦を左に見ながら歩きますがマメも出来て痛みが酷く
途中何度も立ち止まり道路の壁にもたれて休んだりしながら八栗寺目指します
 
暑さと空腹でへこたれそうになった時に立派なうどん屋さんが現れました
 
ここで休むことにします 13:15
 
大きなリュックはお店のカウンターで預かってくださり中へ通してもらいました
 
それでも注文するのは\500の冷やしざるうどん一杯
 
 
 
イメージ 13
 
クーラーがどれほどありがたかったか
30分も休ませてもらいました
 
八栗寺への登り口にくるとケーブル乗り場があります
 
もう足は限界にきています
迷います、考えます、ここで今回の歩きを終えてしまうか
一旦宿へ入り一日休養してここへ戻って続けるか
 
休暇に余裕は一日あるけれど、宿の予約のやり直しは面倒です
 
決めました
85番 八栗寺へはケーブルでお参りしてこの先の86番、87番は電車で移動のお参り
さすれば今夜の宿は87番の目の前、なんとか三ケ寺の御朱印はいただける
 
歩きではないが八十八ヶ所が繋がる
 
決めたら早速ケーブルに乗り込みます 14:00
 
イメージ 14
 
やくり山上駅に到着して直ぐに茶店を過ぎ左に行きます
 
85番 八栗寺にやってきました
 
 
イメージ 15
 
 
屋島台から見えていた岩山が寺社の後ろに聳えています
 
イメージ 16
 
 
歩いてケーブル横の遍路道を登ってきたなら潜るはずの山門を潜ってみます
 
イメージ 17
 
ご夫婦で車遍路されている奥様と少しお話する
車でのお参りでもなかなか通してはこれないとおっしゃる
 
お互いあと少し、満願まで気をつけてお参りしましょう
 
足が言うことを聞いてくれたらケーブル乗り場の手前から遍路道を下って行くのですが
完全に今日はノーサイン
 
ケーブルで下山です 15:00
 
無料の電話でタクシーを呼んでコトデンのもよりの駅まで移動することにします
程なくタクシーが来て駅までお願いすると
なんとはなしに遍路の話しになって
どうにも歩けなくなったことを話すと
なんと運転手さん残りの二ケ寺を格安料金で案内してくださると言う
 
願ってもないことで二つ返事でお願いする
 
心残りではあるが今回の足の故障では致し方ない
 
86番 志度寺 まで7kmをわずか15分
 
お灯明とお線香だけのお参りだけで勤行はせず
後ろめたさを抱えながら御朱印いただく
 
 
イメージ 18

 
 
そして更に7km 移動
 
87番 長尾寺に到着 16:00
 
 
ここでタクシーの運転手さんに御礼を述べて約束の格安料金を支払う
ワタシの白い納め札とともに
 
ゆっくりと山門を潜り本堂へと向かう
 
 
イメージ 19

 
じっくりと勤行して御朱印を戴くともう境内には誰もなく夕暮れの涼しい風が吹いてきた
 
門前の今日のお宿に電話する
 
いつでも用意は出来ておりOKだとのことでお邪魔する 16:30
 
2階の部屋に案内された
 
階段を上がるのもままならないほど疲れた
 
お風呂をいただき洗濯を済ませると食事の声がかかる 18:00
 
階下の部屋で食事
 
予約した時には女将さんは夏場は原則として食中毒の心配があるので
食事は提供しないのだとおっしゃっていたが
真心尽くしの料理が並んだ
 
明日、いよいよ結願なので念入りにコースの説明までしてくださる
車道を行くのが安全だが
難所の女体山越えも通れます
 
 
イメージ 21

 
あれ? 昨日、一宮寺で別れた男性が一緒だ
 
彼は今朝、宿を5時に出てワタシより少し先に宿に着いたようだ
今日のコースはかなりのロングコースでやはり足にきたと言う
 
少し話しこんでみると
 
福島から7月の半ば頃に徳島へ来て通し打ちをしてきたとのこと
初めはとうてい歩いて明日(9/1)までには結願できないと思って歩き始めたが
76番雲辺寺を越えたあたりから宿の女将さんに励まされて自信が出てきてここまできたようだ
 
明日にはどうしても帰らないとならないので
結願の88番 大窪寺にタクシーを11:00に予約して高松空港へ向かうのだそうだ
凄い!!
 
まだいろいろと話は尽きないが彼はそんな訳で明朝4:00には宿を出発予定
 
またどこかでお目にかかりましょうと挨拶して其々の部屋に引き上げる
 
足の裏のマメは角質の中の層に出来ており針で通しても水が抜けきらないので切開した
 
親指の爪は紫色になり正座しようものなら飛び上がるほどの痛み
 
明日も歩いて大丈夫だろうか
 
もしかしたら歩くのは諦めるべきかもしれない
 
痛み止めを飲んで就寝する
 

残暑の中の歩き遍路 (四国八十八ヶ所 82番山門~83番札所)

2012-10-21 02:55:32 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2012.08.30(木) 続編
 
82番 根香寺さんの山門でお腹を満たして
来た道を県道の出合まで登って引き返します 12:10
 
広い県道に出て歩道の無い車道の脇をガードレールに沿ってカーブしながら下って行きます 
 
イメージ 1
 
 
左の眼下に海が見えています
瀬戸内海の島々が見えます
 
イメージ 2
 
 
県道からショートカットするような急な下りが遍路道
足のつま先がますます痛みます
 
イメージ 4
 
何度か同じように県道を過ぎってやっと人里まで下りてきました
午後から暑さは半端ない
容赦なく照るのでアスファルトは暑く足裏は火照る
 
鬼無町へと着いて最初に見つけた自販機にまたまたへたりこんで
ナタデココ入りのジュースを一缶ゴクリと飲み干し
スポーツドリンクを買い足す 
 
集落を抜け田んぼ道を抜け本津川を渡って
前々日の歩きで一緒した名古屋の男性に教えてもらった
岩田の遍路休憩所にヘロヘロで到着 13:35
 
個人のお宅かと思うほどの立派で真新しい建物だ
 
イメージ 5
 
大理石のような床は土足では失礼だ
だが、靴下を脱いで汗まみれの素足ではもっと失礼だ
洗面所もトイレも綺麗に掃除が行き届いている
タオルを濡らして足を拭き室内に上がる
扇風機を遠慮なく回して白衣も脱ぎ汗が引くまで休ませていただくことにする
テーブルには自由帳が置かれいろんな遍路のメッセージが綴られている
暫く読みふけってから
ハチミツ漬けの青梅を二つ頂くと体中に甘味が染み渡る
 
これ以上ないお接待だ
地元の方の無情心に深く感謝しつつも書き込む言葉が見つからない
 
イメージ 6
 
 
 
30分もゆっくりと休ませて頂き
立つ鳥後を似ごさず
元通りに扇風機を止めてコンセントからコードを抜きまとめ
ゴミは落としていないか確認して
冷たいお茶を何杯もお代わりした紙コップに梅干の種を入れて
用意されたゴミ袋に捨てる
 
なんだかここに今晩は泊まりたくなった
だが先はまだ長い
 
重い腰を上げて歩き出します
香東川を渡り田んぼ道を右に左に曲がりながら県道や国道を横切り人家の裏道や
用水路の中道を通って行きますがなかなか目標が見当たらず
焦ってきます
 
お店が開いているときはいつでも休憩して行ってね
という心憎い休憩所で一休み
随分疲れてしまってなかなか前進しません
 
もう間もなく一宮寺と言う地点の遍路休憩所でまた、へたります
 
 
 
イメージ 7
 
 
もう少しだよ
頑張れ
自分で自分を励ましながらなんとか山門へ
 
83番 一宮寺到着 15:55
納経時間の締め切りには余裕がありますが
先ずは勤行
 
 
イメージ 8
 
 
お大師堂から先にお参りします
 
 
 
イメージ 9
 
 
 
他にも歩きや車の遍路さんが今日の最終参拝寺にされているのかお参りがありました
 
 
イメージ 10
 
 
善通寺でお会いした男性遍路さんと一緒になりました
彼は昨夜は81番さんの近くの簡保の宿に泊まって82番さんから80番さんへと
下ってここ83番さんにやってきたとのこと
ワタシの順路はかなりきついコースだったようだ
今夜の泊まりはこの近くの天然温泉きららだからもう少しでお宿だね
ワタシはまだここから約7kmも先のビジネスホテル「アパ高松」
明日は同じ行程だがまだ彼は宿は決めていないようだ
 
もう既に足は動こうとしないのでバスで高松駅前まで移動することにした
 
彼とは明日またどこかでお会いしましょうと言って別れる
 
幸いにも20分も待てばコトデンバスがやってくるようだ
 
イメージ 11
 
 
乗客はほとんど無く大きなリュックを座席に置いても咎められることはなかった
 
高松駅に着いてホテルにチェックインして6階の部屋に落ち着いたのは 18:20
 
窓から見える山を縦走して下ってきたのだった
 
 
 
イメージ 3

 
素泊まりで夕食は無し
 
残っていたコンビニのおにぎりと行動食と今朝の宿で戴いた6Pチーズ一切れ
 
特段お腹は空かない
 
浴室でシャワーして階下のクリーニングコーナーで洗濯
部屋干し
 
明日の天気を確認してベッドで横になる
 
明日は今日歩き残した一宮寺からここ高松市内までの7kmがのしかかる
 
とにかく休もう
 
また一箇所、靴擦れが出来たので処置して
 
眠りにつく

残暑の中の歩き遍路 (四国八十八ヶ所 81番~82番札所)

2012-10-20 22:54:47 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
 
2012.08.30(木)
 
昨夜はとても静かにぐっすり眠ることが出来足の疲れも幾分楽になりました
 
靴擦れで出来た水泡も潰して痛みも消えています
 
今日は長丁場の山の上り下りが待っていますのでしっかりテーピングしておきましょう
 
朝食を6:00前に用意していただきしっかりお腹に入れます
 
固形チーズは苦手ですが山の縦走になりますので行動食用に戴いて行きます
 
イメージ 1
 
 
宿のご主人の話ではH340m程まで登る一本松の県道180号線との出合まで
1時間半もあれば行けるだろうとのこと
 
一宿二飯のお礼を申し上げて五色台山上を目指し出発です
 
宿を出て30分 
前方にこれから登る山が迫ってきました
 
イメージ 2
 
飲料を2ℓプラスして優に8kgを超えたリュックを背負って登るのは
例えH300m~H400mの山でもかなり堪えるはず
まして登りがからっきし弱いワタシにとっては先が思いやられます
 
81番 白峯寺まで5.4kmの真新しい石標
徐々に登りに差し掛かります
白百合のように真っ白な気持ちで登らないとなりません
 
 
イメージ 13
イメージ 15
 
 
ゆるゆると舗装道路は山へと近づき人家も田んぼも畑もなくなりお墓の横手から山道に入ります
この時点で既に7:15
とんでもない時間がかかりそうな予感がします
 
イメージ 16
 
 
登るに連れて高松市国分寺の街並みが小さくなって行きます
 
こうして見ると実に沢山のお椀を伏せたような山がありますね
 
 
イメージ 17
 
木段の厳しい登りが延々とジグザグに続きます
100mをいったい何分かかって進んでいるのやら
一本松まであと600m、500m、400m、の標示が終いにはもういらん!!と言いたくなる始末
10段登っては足を止め、5段登っては一息、200m登ってはリュックを下ろしてへたり込み
這這の体で辿り着いた地蔵堂
展望所への案内もあったがとうてい立ち寄る気力も無く通過
 
イメージ 18
 
 
7:35
一本松の出合まで登り着きました
県道を渡った先に遍路道の案内板
迷わずに横切り直ぐに山道に入ります
 
イメージ 19
 
 
暫く藪を抜けて雑木林の中へ進むとふかふかの山道
とても楽になりました
しかし、ここでお宿のご主人の言葉
「県道に出たら渡らずに左へそのまま歩きなさい」
思い出したが時既に遅し
引き返す気にはなりません
一応標示は81番 白峯寺となってます
遍路地図にも標示されています
そのままズンズン進みます
また坂出市に入っています
 
82番 根香寺との分岐にやってきました
 
あ、そうか!
この道をくればここから白峯寺まで行き打ち戻って根香寺へと行かねばならないから
同じ道を戻らなくても良い方法として県道歩きを勧めたのかな
 
 十九丁分岐を左に取って今度は下って行きます
遍路道は四国のみちのハイキングコースと重複しています
お地蔵様に手を合わせて進みます
 
イメージ 20
イメージ 3

 
 
随分下ってきました、ちょっと休憩したいと明るいところへ急ぐと又直ぐ登り
 
ん?左足がおかしい?
大事を取って水分と行動食を補給し攣り止めの錠剤を服用します
 
今一度登りの小さな丁石地蔵様に手を合わせユックリと登ります
 
イメージ 4
 
今までも随分励まされた同じ大阪の方の遍路札
 
イメージ 5
 
 
石造りの笠塔婆を左に見て進めば県道からきた遍路道が合流する古田
直ぐ傍に自衛隊の基地もありフェンスが張られている
 
イメージ 6
イメージ 7
 
 
幅が広くなった山道を進んでぐっと下るとようやく、81番 白峯寺の駐車場に到着
 
ここは坂出市だ
 
8:45 山門を潜って本堂へと向かう
 
イメージ 8
 
正面が本堂かと見れば護摩堂なので左に進みまた山門を潜り
お参りすれば文殊院だった
自分の守り本尊様に先にお参りしてしまった
戻って本堂を探すと遥か階段の上にある
 
山道登りで疲れた足は階段を拒否するかのように上がらない
 
辛うじて登りきった
 
イメージ 9

 
 
本堂は素晴らしかった
 
イメージ 10

 
大師堂へのお参りも済ませ階段を下って納経所を探すが案内標示がない
丁度山門を潜ってこられたお坊さんのような恰好のリュックを背負った青年に聞いてみた
一緒に探してくれて護摩堂で尋ねると右奥に納経所があった
 
青年に礼を述べて御朱印を頂きやっと気持ちが解放された
 
境内のベンチに座り少し休憩してトイレを済ませ来た道へと戻ることにした 9:35
白い手袋の無いことに気が付いたがどこで落としたか記憶にない
 
一度来た道はスイスイと登り下り
途中でハイキングのペアとすれ違う
「こんにちは~」と会釈して戻る
 
あら、ここで落としてたのか
往路で薬を飲んだ坂道に手袋が落ちていた
 
10:30 十九丁の分岐まで戻ってきた
今度は左へ直進だ
 
 
イメージ 11
 
 
 
さぁてここからまた少し登りだ
 
 
 
イメージ 12

 
尾根道を小さなアップダウンを繰り返して一度車道に出る
 
H440m地点の県道の峠に一軒だけある食堂「みち草」
 
まだ11:00前、みち草も開いてるのか判らないので通過
 
イメージ 14
 
 県道をそのまま進んでもよいのだが
再び山道へと入る
 
 
イメージ 21


 
やがて広い二つの県道の出会いを横切って
また山道へと入る
だんだん足のつま先が痛み出す
靴が随分くたびれてきたので下りで足が前に前にと遊びつま先が当たってしまうようになった
 
どうやら下りきって82番 根香寺に到着 11:05
 
高松市になる
 
 
イメージ 22
 
山門に一礼して入ると一旦階段は下におりてまた上がらないとならない
 
ここまで疲れた足はいよいよ階段に拒否反応
下って左手に大樹の古木が保存されている
 
イメージ 23
イメージ 24

 
弘仁年間(810~24)に弘法大師が巡錫され、五色台の山々に金剛界曼荼羅の五智如来を感得
密教の修行にふさわしい台地として五智如来の色別によって青峰、赤峰、白峰、黒峰、黄峰と名付けた
主峰の青峰の山中に一院を創建して花蔵院と称し五智如来の教令輪身たる、降三世夜叉明王・軍荼梨夜叉明王・大威徳夜叉明王・金剛夜叉明王・大日大聖不動明王の五尊五大明王を祀り、衆生の末代済度を祈願する
護摩供を修法された。
弘法大師の甥・智証大師は市之瀬明神のお告げにより不思議な霊木をもって千手観音像を刻み、本尊として安置。この本尊彫刻の根株が永く芳香を放つので、根香の寺名がつけられた。
 
  ※ 讃岐二十三ケ寺参りの小冊子より
 
よって、ご本尊は千手観世音菩薩
 
真言・・・・ おん  ばざら  たらま きりく  そわか
 
また階段を登って本堂に趣くと
八十八ケ寺のご本尊様がずらりと並んだ万体観音様を礼拝しながら左から右へと堂々巡り
 
 
 
イメージ 25

 
団体さんと一緒になって面倒なので少し時間をおいて後から続いて行く
 
大師堂でも同じで落ち着かない
 
(ワタシだって初めは物見遊山でツアーに参加して始めた歩き遍路だ、お互い様か)
 
引き上げる頃を見計らいご朱印を頂きおいとまする
 
山門を出ると猛烈にお腹が空いてきた 11:50になっている
 
辺りを見廻すがベンチなどない
 
山門の片隅の石段に腰をおろして昨日のおにぎりをパクつく 
 
一息入れたら次の札所までH440mを下って田園地帯を
 
 およそ12kmの歩きが控えている
 
 

残暑の中の歩き遍路 (四国八十八ヶ所 76番~80番札所)

2012-10-20 17:38:35 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
 
2012.08.29(水)
 
昨日は早めの善通寺入りで金毘羅山へも足を伸ばしてきた
ビジネスホテルは7:00からの朝食、せっかくのお接待で無料でも辞退して
6:00前にはチェックアウトして一日の始まりだ
 
遍路地図片手に善通寺の町を後にして郊外へと向かう
 
空模様が少し怪しい
 
今日は延々とアスファルト道の歩きになる
 
曇ってくれる方が助かる
 
6:45 
76番 金倉寺に到着
 
山門を潜り早朝のお参りに向かうと地元の方が二、三お線香を上げておられる
 
 
 
 

 
 
 
イメージ 1
 
 
弘法大師の甥に当たる智証大師の縁の寺で天台宗である
 
イメージ 18
 
 
 
時折休耕田に植えられた蓮の花がまだ咲いていて単調な風景に映える
 
 
イメージ 19
 
 
途中のコンビニで飲料とおむすびを買い早速冷えたアクエリをグイっと飲む
 
ちょっと道を一筋間違えて遠回り
田んぼ道へと修正
すると向こうから歩いてこられた御婦人が一軒のお家の前で
少し待つようにと言い玄関に入って行かれた
家の前の水路の溜まり場にアメリカザリガニが沢山いた
暫くして中から初老の男性と息子さんらしい男性二人が一緒に出てこられて
小さな陶器のお地蔵さんを下さった
どうやら少し障害のある息子さんらしく
父親であろう男性が
「これは息子が一生懸命に心を込めて焼いた物です
この先の道中の安全を祈願していますのでお持ちください」と手渡された
 
女性は近所の方で散歩の途中
ワタシのような歩き遍路を見かけると声を掛けて案内してくださっているのだった
 
お三人さんに深くお礼を申し上げて見送られながらその場を後にした
 
 
程なく77番 道隆寺 山門が見えた
 
到着した途端にぽつりぽつり
 
 
 

イメージ 20
 
 
 
雨足がきつくなったので納経所の横の待合所で休憩
15分もすると傘を差して歩けるようなので出発する
 
丸亀市内へと入る、ここまでまだ11kmしか歩いていない
だが足は蒸れて疲れている
どこか休憩所はないかと探しながら歩いていると大通りのすぐ横に遍路休憩所があった
 
靴下を脱いで5分間の休憩だ
 
ひっきりなしに車が通って行く
 
イメージ 14
 
雨も完全に止んだので丸亀市内を抜けて歩く
 
右手の高台に丸亀城が見えた
 


イメージ 21
 
 
橋の袂に来ると讃岐富士が見事な姿を見せた
 
 
 
イメージ 22
 
 
橋を渡り遍路シールに沿ってひたすら歩く
 
 
宇多津の町に入り
細い街中の道を歩く、晴れ間も出て気温も益々あがり暑い
 
なんだか急に炭酸系の飲み物が欲しくなり自販機でコーラ缶を買い飲み干す
 
漸く78番 郷照寺
山門から更に坂道を登り本堂へ
 
イメージ 15
 
 
 
11:15 
流石にこの時間には団体のバスツアーでの参拝客も多くなります
 
隅っこで邪魔にならないように勤行します
納経所でも添乗員さんの後に並びます
 
納経所の方が気を遣って途中で一人分そっと書いてくださいます
 
イメージ 16

高台にあり丸亀市内が良く見渡せます
 
休憩所で汗が引くのを待って次の札所へと出発です
 
 
<たけさん>と書かれた高架の下の看板に思わず駆け寄る
もちろんその通りに歩きますとも
 
イメージ 2
 
 
タクシーが一台横で止まりました
暑い中へばりそうになりながら歩いているワタシを見かねたのかな
 
「この先の広い道路に沿って真っ直ぐ歩いて行けば八十場の水に出て79番はそこからすぐだから」
親切に道案内してくださったのでした
「ご親切にありがとうございます、真っ直ぐ広い道路沿いに歩くのですね」
とお礼を述べて歩きます
 
 
でもへそ曲がりなワタシは広い道路の脇を歩くのは嫌いなのです
 
旧遍路道に沿ってトボトボと歩くのです
 
11:45
 
あ~~お腹が空いた
 
だけど食堂なんてありゃしない
 
 
あっ! うどんの暖簾がありました
潜って中へ入ると大きな扇風機がテーブルの上に一台
 
セルフの讃岐うどん店
一瞬、製麺だけかと思う小屋みたいなお店
 
おばちゃんの揚げた大きな茄子の天ぷら一切れと
ぶっかけうどんを注文して
 
うどんが茹で上がったら自分で勝手に出汁をかけていただきます
 
すきっ腹と暑さにはもってこいののどごし
一気に平らげてごちそうさま
 
お水のお代わりを三杯もしてちょっと休ませてもらいます
近所のおばちゃんはマイ丼持参でおうどんお持ち帰り
 
車で若いおにいちゃん達も立ち寄る
知る人ぞ知る地元のお店のようでした
 
あまり長く腰を降ろすと歩くのが嫌になりますので
ぼちぼち歩き出します
 
 
 
イメージ 3
 
 
うどん屋さんで
八十場の水までは2時間では行かんやろと言われて距離を確かめます
 
不安になって今日のお宿に
まだ79番さんもお参りしていないのでかなり到着が遅れるかも
と電話する
 
 
坂出の商店街の中を遍路道が続きます
 
今日は定休日のお店ばっかりなのかな
 
 
イメージ 4
 
 
うどん屋さんを出て歩くこと1時間
13:10
八十場の水に辿り着きました
 
 
イメージ 5
 
ここまでお昼、我慢すれば静かに
心太を頂きながらゆっくり休憩できたのに
 
イメージ 6
 
 
少し坂道登って参道を入ると
まずは白峰宮の境内から
79番 天皇寺(高照院)
地続きでお参り
 
 
イメージ 8
 
納経所が判らずうろうろしていたら
一人の歩き遍路の男性が丁度逆打ちで済まされたところで丁寧に教えてくださった
 
 
境内を下って朱塗りの鳥居を潜って進みます
 
 
イメージ 7
 
 
時刻は13:40
 
ここから平坦ながらまだ今日の最終参拝寺まで7km近くあります
 
15:30を目標に行けば楽々お宿に入れます
 
 
けれど暑いのなんの川沿いの道を行きますが咽喉がカラカラ
 
JRかもがわの駅のベンチでまたまた靴下脱いで休憩
 
「徳島まではどっちのホームに行けばよいですか」
と尋ねられても裸足で確認に歩けず
「ごめんなさい、ワタシも旅の途中でして・・」
 
グズグズしてもいられません
 
歩きましょう
 
 
 
 
イメージ 9
 
地図によればあと少し歩いたあたりにコンビニもあり
遍路休憩所「加茂駅」もあるようです
キョロキョロと探しますがコンビニは見当たりません
 
飲料が乏しくなってきました
 
堤防の草が生い茂った中に休憩所は見つかりましたが
中に入って見る気になれません
 
左に見ながら堤防を直進します
 
 
国道11号線を複雑に潜って国道脇の歩道へと上がります
車が通る道は嫌だ
なだらかなアスファルトの坂道は嫌だ
と、ぶつぶつ言いながらなんとか峠を越えて行きます
 
国道を離れて旧遍路道の標示が現れた途端に
そうでしょ、この道を行くよと声に出して木陰を求めて坂道を上ります
 
旧道もやがて国道に合流してまたまた苦手な道になります
 
咽喉の渇きが異様です
やっと国分寺駅前に着き
自販機でりんごジュースを一気飲み
自販機の前にへたり込んでしまっています 
15:25
 
 
 
 

イメージ 10
 
 
暫く動けず道行く人が不思議そうに見ながら通って行きます
駅から降りてきたにしては疲れきった恰好ですもの
 
だって、歩いてきたんだもん
 
あとどのくらいかなと道を見やれば
もう直ぐそこだ
ガンバレ!
 
 
15:35
 
着いた!!
 
80番 国分寺
今日の最終参拝寺
 
 
イメージ 11
 
 
今日も無事に歩かせて頂きありがとうございます
感謝の勤行
 
イメージ 12
 
 
 
お参りを済ませ
 
山門を出て
階段の隅に腰を降ろす
 
青年が一人リュックを背負って山門を潜って行く
 
逆打ちで今日は駅から次の目的地まで列車で移動するとのことだ
 
お互いに無事の結願を
と言葉を交わして別れる
 
今日のお宿に何とか国分寺に着いたけど
疲れたうえに靴擦れが出来たので
「あと20分くらいですがゆっくりと歩いて行きますのでよろしくお願いします」
と電話する
 
 
16:25
 
やった~~着いたよ!!
 
今日のお宿の「せと国民旅館」
 
 
イメージ 13

 
 
二階の部屋に通していただき荷物を置いて足を投げ出す
 
 
今夜はシーズンオフでたった一人ワタシだけの泊まり客
 
お風呂も頂戴してお洗濯までしてもらい
 
早めの夕食
 
宿のご主人の心の篭もったおもてなし
 
もちろん、全部残さず頂戴します
 
冷えた無花果はお部屋に持ち帰り
後ほどゆっくり頂きましょう
 
 
イメージ 17
 
 
 
ふ~~!
今日の行程はほぼ平坦な道のりを約28km
 
お参りに要した時間 150分
休憩時間  120分
 
含めて
6:00~16:30
12時間を超えましたね
 
お疲れ様でした
 
明日の予定は五色台山上の81番、82番の二ケ寺がきつい上に下って歩く最終参拝寺
83番 一宮寺までが長い
 
コース確認したら
早々に休みましょう
 
 
 

遍路の途中で寄り道・讃岐の金毘羅さんへ

2012-09-24 00:01:03 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
 
2012.08.28(火)
 
本日の歩きの予定を終えてビジネスホテルのチェックインまで時間があるので
荷物を預けてウエストポーチだけ持って金毘羅山へと向かった
 
今回の歩き遍路の計画時に、もしも時間と余力があれば是非とも訪ねようと考えていた
今日の歩きは2時間遅れの善通寺到着になったが、どうやら間に合いそうだ
 
先ほど駅前で別れた名古屋の男性を見送り一駅先の琴平駅に到着したのが15:35
 
 
電車に乗った途端、大雨が降ったがすっかり止んで傘も要らない
金毘羅さんへの参道を上がる足はずいぶん疲れて駕篭に乗りたい心境だ
 
担ぎ手はかなりな年配のオジサマたち
ご婦人は階段を登るのがままならぬ風体
なんだか道行く人皆がオジサマたちに同情の眼差し
中門まで何度となく休憩しておられた
乗ってるだけのご婦人も疲れるようだ
 
 
イメージ 1
 
 
中門に到着、オジサマたちはやっと解放されてやれやれと言った表情でお役御免のようだ
 
イメージ 2
 
今日は四人百姓さんの傘の花
 
イメージ 3
 
 
階段とっとっと登り神馬にこんにちは~~
 
イメージ 4

 
 
大きな金のスクリューが奉納されてます
 
イメージ 5
 
まだまだ本殿ではありません
 
イメージ 6
 
 
横手の階段をあれ~こんなにまだ上まであったっけ~?
もう何段上がってきたのかなぁ~?
 
イメージ 7
 
 
16:20 やっと本殿に到着
先ずは讃岐富士を見下ろします
 
明日は左の方角の丸亀市から多度津へと30kmほどの歩きの予定
 
イメージ 8

 
八十八ヶ所のお寺巡りなのに何故か金毘羅さんに
明日からの無事の歩きを願うヘンなワタシがいる
 
イメージ 9
 
 
足の疲れがなければ奥社へ上がり烏天狗にお目見えしたいがもうこれ以上の無理は明日の歩きに響く
 
渡り廊下に沿って歩く
 
 
イメージ 10

 
ワンちゃんおみくじは見るだけネ~
 
イメージ 11
 
 
ここは<コンピラフネフネ~♪>の神様です
 
イメージ 12
 
 
前回お参りに来た時にはなかった
と、いうことはもう十三年も時は経ってしまったのか・・・
 
イメージ 13

 
 感慨にふけってる間もなく戻りましょう 16:30
 
階段を下る足も随分ヨレヨレです
転げ落ちないようにユックリと下りましょう
お土産屋さんももう店じまいのようです
 
参道の下まで降りてお腹が急に騒ぎ出しました
そういえばお昼は食べてませんね~、何しろ暑いので水分ばっかり
ぶっかけうどんの冷えたのを頂きます
 
イメージ 14
 
 
再びJR琴平駅から電車に乗って善通寺駅へと戻ります
 
イメージ 15
 
 
駅前の小さな食堂の店先で美味しそうな「一口じゃが揚げボール」が目につき夜食にと買いました
ついでにコロッケも一つ
 
お店のお母さんが揚がる間、店の中でお茶飲んで行きなさいと案内してくださった
 
ここに越してきて30年になるが以前のような賑わいはなくなったと淋しげに話してくれる
 
お茶とおまけの揚げボールのお礼を述べて今夜の宿へと帰る
 
チェックインをしてシャワーを済ませるともう一歩も外に出る気が失せ
コインランドリーもコンビニもどうでも良くなり
 
お風呂場で洗濯し、しずくが切れたところでクーラーを強めにして部屋中に吊るし
オヤスミナサイ~~~
 
明日は山道はないがアスファルト道の長丁場
 
これ以上暑くならないでと願いつつ夢の中へ、、、、、、、、