あっちこっち歩いて楽しむおタケさん

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山に登ったかと思えばメタボな食事、お花、キノコ、いろいろ~

残暑の中を歩く <四国八十八ヶ所・71番弥谷寺~75番善通寺>

2012-09-20 00:04:09 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
 
2012.08.28(火)
昨日、余力がなく時間はあったのにお参り出来なかった
71番弥谷寺さんへ早朝のお参りです
納経の時間は7:00からですので宿を6:20に出て坂道を登ります
お参りを済ませたらまたお宿へと戻って朝風呂と朝食を頂きます
 
(昨日頑張ってお参りしておけばこの時間には次の札所へと歩いていたんですが)
 
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今日ももう既に暑い!少し坂道を登っただけで空身なのに汗が吹き出ます
次の札所への分岐
また後でここまで歩いてきます
 
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左にとって段々と参拝道になり俳句茶屋を過ぎると階段が現れました
程なく仁王門を潜り百八煩悩階段を登ります
数えると確かに百八段
上り終えると金剛菩薩様が迎えて下さいました
 
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本堂へは更に階段を上ります
岩壁に刻まれた阿弥陀三尊磨崖仏に手を合わせながら勾配のきつい階段を更に上ります
リュック背負ってなくて良かったと情けないことを思っているとお大師様に見透かされてしまいますね~
 
 
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最上段の本堂の境内から見下ろす三豊市三野平野
 
昨日はあの田園地帯を12kmくらい3時間歩いてへばりました
 
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下って大師堂へお参りですがまた新たに階段を上らねばなりません
ここは靴を脱いでお堂の中に上がりお参りをして納経をしてもらいます
 
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納経を済ませ宿に戻って朝風呂で汗を流します
今朝はドクダミ湯に変わっていました
朝ごはんもしっかり頂きチェックアウト
ここの食事は紙鍋がご自慢なのか昨夜も今朝も出ました
今朝はハムエッグ
 
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当初の予定に遅れること2時間半の8:30出発
さぁ~リュックを背負って汗を拭き拭きの歩きです
先ほどの分岐を右へとり竹林の中を下って行きます
 
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結構長い下りを高松自動車道を潜り池の畔を歩いて国道から県道へ
右前方の山の合間にお堂が見えています
前回の区切り打ちを終えて観音寺から高速道(高松自動車道)を走るバスの車窓からも
くっきりと見えていました
どうやらあれがこの先の73番さんの奥の院のようです
 
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3.5kmほど歩いて9:15 72番曼荼羅寺に到着です
 
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本堂には天空を解き明かす「二十八宿」の星座が描かれているそうですが拝観はしませんでした
 
かつて当寺の名物だった「不老の松」が平成13年秋~14年春に松くい虫の被害に会い枯れたので
その松で彫られた「笠松大師様」がいらっしゃいました
大師堂は工事中で仮堂でのお参りでした
 
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僅か0.6km離れた73番出釈迦寺へと急坂を上ります
またも階段
9:50 山門に到着
 
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求聞持大師様
くもんじと読むのですよね
求聞持法を悟られ・・・・
もう難しいことは忘れました
ごめんなさい
ただただ両の手を合わせましょう
 
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納経所で奥の院までの時間と注意事項を伺い
リュックを預かってもらいお参りに行きます
 
上るに従い多度津や丸亀市が望まれます
瀬戸大橋も見えてますね~~
 
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車も専用道路を上がることが出来るようですが有料
 
ここから一層斜度のある登りになります
 
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納経所で井戸がありますがそこの水は飲めます
と仰ってたのでお水料を手向けて頂戴します
 
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いやいや~きつい坂道、つまずけば転げ落ちそうです
ここを車も登るのはたいへんだ!
鐘の音がご~~~ん!とひとつ
女性が上から走りながら下ってきた
「すっごいですね~」と声をかけると「下りはね、登りは休み休みよ~」
と笑って行かれた
 
またひとつ鐘の音がご~~ん!
車道から歩き遍路の道に入ってベンチのある見晴らしの良いところで男性と出会う
「きついでしょう、ゆっくりと気をつけて」と励まされ上る
 
アゲハも道案内してくれる
 
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息絶え絶えで奥の院の山門に到着
男性が一人休憩中
「こんにちは~」と声をかけるが無言
これからが73番出釈迦寺の奥の院「捨身ケ岳」
 
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本堂には灯明もお線香も灯すことは出来ない
 
先ほどの鐘の音は上ってくるときに出会った人が撞いていたんですね
 
お参りをして本堂横の暗い戒壇のトンネルを抜けて進みます
 
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目の前に現れたのは岩場です
ここからは行場になります、決して気を抜く事無く慎重に上ります
 
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鎖場も現れました、三箇所も続きます
 
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どうやら到着のようです
 
 
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先ほどの奥の院の屋根が下に見えます
 
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瀬戸内海が一望です
 
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 あんまり長居すると飛んでみたくなるかも知れませんので下山することにします
 
 
弘法大師様がまだ「真魚(まお)」と呼ばれていた七歳の時に、仏道に入って救済の大誓願を立てようと
この山の山頂に立ち
「我仏門に入りて一切の衆生を救わんと欲す。我が願い成就するなら釈迦如来よ、姿を現し給え、
もし願い叶わぬならこの身を諸仏に捧げる」と念じ、断崖から身を投じた。すると真魚を包むように
紫雲がたなびき釈迦如来が舞い降り、幼い真魚は天女に抱きとめられて「一生成仏」と告げられ
大願を叶えられた。奥の院は我拝師山中腹に建ち本堂のある境内から徒歩40分。さらに鎖を頼りに
岩場を登れば捨身誓願之聖地で、行場の前に護摩壇がある。  
                                  
                              以上は讃岐二十三ケ寺参りの小冊子(無料)より
 
 
山門を出て直ぐ左に面白そうな下山道が、、、
リュックは下の本堂の納経所に預けてるので戻りましょう
 
 
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下って納経所無事下山のお礼と報告に行きリュックを受け取り休憩所で暫く休む
名古屋からの男性と暫く話して腰を上げ次へと歩き出す
 
曼荼羅寺の横に打戻り田んぼの中の舗装道路を歩く
程よく日焼けした一人の男性とすれ違う「こんにちは」
逆打ちの4人のペアの方々とすれ違い挨拶を交わす
 
暑いなぁ~!
さっきペットボトル2本目を空にしたのにもう咽喉がカラカラ
 
2.2kmだったら大したことないやと思ったのは思い上がり
何せ舗装道路は照り返しがきつい足も熱くなる
ほんまにしんどいわ~
やっと着いた~!
74番甲山寺 12:50
 
 
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お参りを済ませて休憩所の自販機で飲料を買っていると先ほどの名古屋からの男性と一緒になった
 
「ゆっくり歩いてお参りすれば大丈夫ですよ、今日の予定は次まででしょ」とアドバイスしてくださった
もう何度か歩いておられるようだ
 
一足先に出発して次を目指す
 
72番の辺りから善通寺市に入ったようだ
沢山の人が山門を潜って行くのが目に留まりつられて潜る
 
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広々とした境内に立派なお堂
 
紀州高野山の金剛峯寺、京都の東寺とならぶ弘法大師三大霊跡
 
手水所で手を清め口をすすぎ本堂を探すが御影堂しか見当たらない
お大師様誕生の地というのに初めて訪れたのだ
納経所もこちらにあるので順番が違うけれど
お大師様が誕生されたのはこの御影堂の奥殿のある辺りとのことですから
 
 
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納経所の前で名古屋からの男性が待っててくれました
「本堂で待ってたけれど遅いからこっちかなと」回ってくれたそうです

 
本堂は道を隔てて離れてあった、
 
あれ?さっき出釈迦寺からの戻りに出会った日焼けした男性に出会いました
どうやらワタシと同じ順打ちのようです
 
名古屋からの男性が一緒にお参りしてくれました
 
本堂のある境内も広く
五重の塔も立派です
 
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楠も樹齢千数百年を越えているようです
 
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男性は今日はJR善通寺駅から列車で移動して丸亀まで戻って宿泊とのことで
ワタシの宿泊ホテルのある駅近くまで一緒に歩くことにしました
 
昔は門前の商店街で賑わったのでしょうが閑散とした駅前通りを歩いて
ビジネスホテルへ向かうため男性と別れました
 
15:00 ビジネスホテルに到着すると16:00からしかチェックイン出来ないとのことで
無理にリュックだけ預かってもらい
時間があれば訪ねようと思っていた場所に向かうことにします
 
駅に着いたらまだ名古屋の男性が列車を待っていました
 
向かう先が逆です
先に丸亀方面への電車が来ます
男性は「安全祈願済みだからきっと元気に歩けるよ」
と言って小さな銅製の鈴をひとつくださいました
 
「まぁ、うれしい~~、ありがとうございます、大切なお供になってもらいます」
「どうぞお気をつけて」
と見送る
 
とっても素敵な音です
これから先の一人旅も安心です
 
 とりあえずは今日の遍路歩きは終了です
 
 

残暑の中を歩く <四国八十八ヶ所・70番本山寺~71番弥谷寺>

2012-09-18 00:40:51 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
 
2012.08.27(月)
 
区切り打ちの歩き遍路
今年になって4回目
今回は長期の休みが貰えて6泊7日で何とか88番大窪寺さんへ結願できそうだ
 
初日の8/27(月)
大阪梅田を朝一番の高速バスで出発、先ずはJR予讃線の高松駅へ
前回歩き終えたJR本山駅まで鉄路移動
昼前に駅に到着
 
 
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先ず駅に併設されたうどん屋さんで冷やしぶっかけうどんと天ぷらを頂き今日の歩きに備える
白衣を着て身支度を整え歩きのスタート 12:40
前回70番本山寺さんはお参りを済ませているのでタクシーで移動しても良いかなと計画していたが
ものぐさな性格で面倒になり歩くことにした
 
8月も終盤、暑さもそろそろ一段落かと思ってのこのこ出掛けてきたが暑いのなんの
歩き出して直ぐに後悔するほどだ
1km余りを15分で本山寺さんの裏手に到着
「南無大師遍照金剛」と手を合わせ遍路道を進む
 
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暑い夏の日中に歩くのは変わり者のワタシだけのようだ
車道歩きは嫌いだ、少しでも遍路道標示に出会うと忠実に従う
 
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暑い!
少しだけ陰になっている神社の鳥居の台座に座ってボトルのお茶を飲む 14:00
 
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旧道沿いに進むと遍路地図にマークのある旅館の前を通過
 
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またまた分岐、ここも右か
 
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ようやく前方に山並みが見えて目的地は遠いがハッキリしてきた
 
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小さな町の中をコミュニティバスが通り過ぎて行く
あとどのくらい、暑すぎてバスに乗りたくなる衝動に駆られる
まだ歩き出して2時間少々
もうへこたれている
 
またまた村の集会所で休憩 15:05
もうペットボトル2本目も空になりそうだ
 
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気を取り直して進むと緩やかな坂に差し掛かり
やっと弥谷寺への標柱が現れた
 
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山の中腹へだらだらとした坂道がカーブしながら続く
 やがて車道と遍路道が別れ分岐には足湯が用意してあった
お大師さんの通夜堂らしき建物の縁側で一呼吸
足湯は靴を脱いでまでは夏場ゆえ致しません
木立の中の道を進むとお地蔵様が安置された道になり急に木段の道を登ります
 
すると
天然温泉いやだに温泉ふれあいパークの駐車場横に到着 15:40
 
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今夜の宿はここです
歩き出して丁度3時間、約11km
予定より少し遅れていますが充分71番さんにお参り出来る時間です
なんとか納経も出来そうですが
足はフロントへと向かいます
 
決めました!
初日から無理はしないでおきましょう
フロントに土足のまま上がろうとしたら注意されました
それ程余裕もなくなっていたようです
 
チェックインを済ませていろいろ伺うと翌朝の朝食は7:00からとのこと
6:00までには出立したいので断ろうとしてハッと閃きました
6:00にお寺さんにお参りに登って7:00の納経を済ませ戻り
朝風呂で汗を流してから朝食を頂き出立しようと
相談すると快く応じてくださいました
 
早速、部屋に落ち着き施設のご自慢のお風呂に向かいます
 
薬草湯は「ウコン」で黄色の透明色でした
ジャグジーも露天風呂も寝湯もサウナも楽しめます
 
高台から眺める三野の平野は平和な日本を象徴しているかのようでした
 
18:00から夕食を頂きに階下の大食堂へ降ります
 
こんなに沢山の御馳走が並ぶとちょっとアルコールが
いえいえ明日からが正念場
我慢、我慢、と言っても大したことではありませんが~~
 
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お腹も満足して部屋に引き上げ
明日からの道程を確認して早々と就寝です
8畳の部屋でどんだけ寝相が悪くても大丈夫
 
おやすみなさい~~
 
明日から頑張らないとね~~
 
なんとか7日間の1日目が終了です
 

案の定のリタイア・夏の歩き遍路(67番大興寺~70番本山寺)

2012-08-11 19:40:21 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2012.07.20(金)
 
 
食事前の5:30ごろに庭の周囲を散歩していると早くも一人の遍路装束の若者が
昨日ワタシがヨレヨレになりながら下ってきた66番雲辺寺さんへの登山口へと向かう姿が見られた
今年は閏年で逆打ちが多いようだ
 
ワタシの昨日とちょうど逆のコースを辿るのだろうか?
それとも別格15番箸蔵寺へ向かうのだろうか?
 
さぁ~ワタシも朝食を戴いて出発だ
 
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6:20 宿のご主人と奥様に見送られて標高差100mほどを緩やかに下って行く
溜池があちこちに見られる田園地帯
虫除けスプレーを振ったにも拘らず顔の周りをぶんぶんと虫がうるさい
今朝は昨日に比べて蒸し暑い、またまた気温が上昇しそうだ
 
田んぼ仕事や犬の散歩のオジサン、オバサンに励まされると足が速まる
 
休耕田に咲く紅白の蓮に今日もいい日だと癒される
 
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7:15 早くも汗びっしょりで67番大興寺の山門に到着
 
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山門を潜りると弘法大師お手植えと伝えられる
カヤの木と楠の大木がある
 
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本堂へお参りしようとしたら朝のお勤めが始まったのでお大師堂から先にお参りを済ませる
本堂へ戻ってお参りする間お住職さんは待ってくださりご朱印をしてくださった
そしてお饅頭をひとつ接待して大師堂への朝の勤めに行かれた
 
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ご本尊の薬師如来座像は六十一年に一度御開帳の秘仏
とすれば来年が御開帳かな
ここまでに既に一本のペットボトルを空にしていたので境内の自販機で新たに買い足す
 
階段を下っているとお参りの初老の男性に
「歩きですか、うらやましいなぁ~」と声をかけられる
 
「そうですね、足腰が達者な間にせめて一度くらいは歩き遍路できる幸せを感じてます」
と会釈して先へと向かう
 
まばらな住宅地を抜けて容赦なく照りだした太陽を真上にアスファルト道を歩く
 
まだ時刻は8:15 暑い!の一言しか出てこない!
 
左後方に昨日お参りした雲辺寺山頂が望まれる
山は雲が厚いようだが里は照り返しもきつくなってきた
 
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宿を出て67番さんをお参りして11kmあたり地図ではコンビニがもう現れても良いのだが
 
なかなかお店がない
 
高松自動車道のガード下の影で一息入れる
 
やっと見つけた町の酒屋兼雑貨屋さん
オバァチャンが一人で店番
特にお客さんもないようだ
アイスクリームと凍ったクーリッシュを買い
店の外で立ったまま貪る
ゴミ箱も見当たらないのでナイロン袋に入れてリュックにぶら下げて歩く
 
暑いもんだから手に持ったクーリッシュは直ぐに溶けてそのまま胃袋に収まる
 
あら、山からか海からか黒い雲が通り抜けて雨が降り出しました
傘は暫く差さずに行きますが少し激しくなってきたので濡れたら面倒です
傘を差して観音寺市街に着く頃にはすっかり止みました
そういえば今日は九州から四国、近畿地方は雨の予報でした
なのに雲があるものの日が照ってこんがり焼けます
 
今日は夕方一番遅い便でここJR観音寺駅から高速バスで帰ります
リュックはコインロッカーに入れて納経用品と水分、貴重品だけを持ってここから先は歩きます
 
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昨夜連絡を取っていたブロ友さんからメール
昨日は体調も良好だったけれど今朝は起きることも出来ずにおり
夕方までに体調が良くなれば帰りのバスを見送りに行きますとのこと
 
体調に目まぐるしい変化のある病がおありなので無理をなさらないで
また機会があればお会いしましょうと返信
 
あまりの暑さに駅の待合所で靴も靴下も脱いで1時間ほど休憩
 
帰りに立ち寄る日帰り温泉を教えてもらい次の札所へと観音寺市街地を歩き始まる
 
寛永通宝と書かれた橋を渡って行きます 10:25
 
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琴弾公園への橋を渡り右に行くと68番神恵院、69番観音寺さんです
 
 
仁王門に二つの寺名が書かれている四国八十八ヶ所唯一の一寺二札所の寺です
納経も同時に出来ます
 
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現代的なコンクリートの本堂は時代の流れでしょうか
 
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唯一、境内の根上りの巨木がその古さを物語っていました
 
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二ケ寺をお参りし観音寺市を一旦離れて4.5km先の70番本山寺へと向かいます
財田川沿いの県道を歩きますが木陰どころか自販機も見当たらずもう咽喉がカラカラでヘトヘト
やっと半分ほど進んだ道の分岐の橋のところで自販機を発見
小走りで駆け寄るとそこに一軒のうどん屋さん
もう全てを忘れて飛び込みました 11:55
 
お昼時に差し掛かっているのと地元では有名なお店らしく混雑し始めていた
迷う事無くざるうどん一杯230円を注文して氷水をお代わりした
たった一杯で20分も粘って汗静めて重い腰を上げます
お勘定場で
「歩き遍路さんですか、じゃぁお接待です、暑いですからくれぐれも無理しないでお続けください」
とお饅頭を二個も戴いた
 
ほんとうにありがたい!!
 
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川の中州を行く道を選択して進むと前方に五重塔が見えてきた
 
 
 
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何とか70番本山寺さんに到着です 12:40
山門は境内にぽつんと立っていて本瓦葺きの仁王門ですが国の重文
 
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ひっそりとした佇まいですが本堂は国宝
ご本尊様は馬頭観世音菩薩
 
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百日紅の向こうに五重塔
 
 
 
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お参りを済ませて次なる札所への道を確認 13:00回っています
 
さて思案します
 
11.3kmのほぼ平坦な道ですがお参りするためには最後に少し山登り
本堂は大師堂から更に170段の階段を登った所
この暑さでは3時間では到底着きません
それに納経に間に合ったとしてもJR観音寺駅まで戻りバスに間に合うか
 
うん! 今回はここまで! 戻ろう!
そうと決めたら退散は一目散
JR本山駅まで歩き列車で戻ることにします
 
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14:30にJR観音寺駅に戻りコインロッカーからリュックを取り出し
タクシーで一路日帰り温泉へ向かいます
 
昼前に訊ねた68、69番札所と同じ方角
琴弾公園を今度は河口へ
 
琴弾廻廊温泉でまったりと汗を流して寛ぎ
燧灘を眺めながらバスの時間までゆっくりした時間を過ごします
 
17:00にタクシーで駅に戻り
バスターミナルへとうろうろしていると一台の車がゆっくりと辺りを見回しながら駐車場へ
もしかしたら・・・・と思いつつもその後メールもないし体調が優れないはずだからと思い
駅のバス停へと移動しかけると車が近づいてきた
 ピンときた!!
運転席に向かってもしかしてKさん?と声をかけると
やはり勘に狂いはなかった
 
まぁ~~、しんどいのにわざわざ出向いてくれたの~~
ごめんなさいね~~、ありがとう!!
と、挨拶もそこそこに駅の駐車場まで同乗して移動
間もなくバスが到着する時間
失礼ながらバス停で立ち話
苦しかった昨日の雲辺寺
彼女は地元だがやはりワタシが1時間半で下った道を4時間かかって登った話し
体調や現況など足早に15分ほどの短い時間で話し
お土産まで頂戴してバスに乗ることになった 17:55
 
たった三日間の区切り打ちでしかも真夏の暑い歩き遍路だったけれど
頑強なこの体にしてくれた母に感謝しながら歩いた
そして、沢山の人々の熱い思いにも触れた
 
そして自分の体調の悪さを押してまで会いに来てくれたKさんに大感謝だ
 
心地よい疲れにぐっすりと眠って目覚めた鳴門の辺りで
ブログチェックするとKさんは早速今日の出来事をUPしてくれたいた
 
感謝するのはワタシの方でして・・・・・
 
とメールして再び眠りに着き淡路島のSAで休憩
 
大阪駅に22:30到着
 
今回は最後はへばったけれど無事に三日間歩いて元気に帰ってきた
 
 
 
さて‘‘‘‘‘‘‘‘‘‘’’’’’’’’’
 
次回はそろそろ結願へ向けての歩きになろうか
 

夏遍路ヨレヨレの三県境越え(65番三角寺~66番雲辺寺)

2012-08-07 12:32:51 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2012.07.19(木)
 
昨日の猛暑日のアスファルト歩きで今までにない疲労感が残ったままの出発
 
宿の女将さんのお接待のおにぎりの朝食を5:00に済ませ伊予三島を5:30後にする
 
すでに外はまばゆいくらいの好天気
 
地元の方も早朝のウオーキングに汗を流しておられ道行く人に
「頑張ってや~」と声をかけられ元気出して行きまっしょい~!!
 
コピーした遍路地図を片手に
 
松山自動車道を潜り沿って歩くと遍路道が二手に分かれる
 
銅山川発電所からの道を進むことにする
住宅地を過ぎて戸川公園に差し掛かりペットボトル2本を自販機で買い足す
登り道になり水分が増えた分リュックが重い~~!!
 
坂の途中でミニバイクに乗ったオジサンに声をかけられる 6:20
 
あ、もしかしたら以前読んだ遍路記事のブログに登場した毎日三角寺へお参りする方かもしれない
バイクを止めて親切に道案内をしてくださり
ここから山道で近道がありリュックは運んであげるから水だけ持って行くように言われ
素直に従う
 
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ペットボトル一本だけ持って約束の峠まで登ると待っていてくださった
眼下に紙の街伊予三島・川之江が望まれる
これでこの風景と別れ山中へと入る
 
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オジサンはバイクを置き一緒にお参りしようと言い標高400mほどの平坦な車道を歩くことにした
リュックは8キロあるね、もっと軽くせんとこの先の道がきついよ
なんでか、これ以上軽くならないんです
 
いろいろと話しながら歩いているとゆっくりな歩きながら65番札所三角寺に到着 7:20
標高470m地点、出発して5km、思ったより楽に到着したのは一緒に歩いてもらったお蔭だ
ただ、時間が予定を少しオーバーしている
 
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オジサンはここ10日奥様の長年の腎臓の病気が悪化して入院され歩いていなかったこと
80歳を越えて自分の体も衰えてきたこと
暫く歩いてなかったが一緒に歩いてもらえて楽しかったと
いえいえ逆に心細い山中でも荷物を運んでもらえて大助かりでしたと
お礼申し飴玉しか持っていないので帰りに召し上がれと手渡し別れる
 
さて、5月に歩いた友人の話しによればこの先は台風の影響で通行止めがあり迂回したとのことだったが
特に迂回の看板もなく車道をずんずん下って行く
 
雲ってくれるほうがいいんだけどなぁと贅沢を言いながらテクテクと下る
三角寺から3.5kmくらい下ってきたところに半田ゆらぎ休憩所
写真だけ撮らせて頂き通過
え~!!雲辺寺まで29.0km~~、車の場合だよね、きっと、
だって歩きの地図では長い道を選択しても三角寺から20kmだもの
 
暑くなってきたなぁ~と弱音を吐き始めると素敵な休憩所
お言葉に甘えて冷蔵庫のお水を頂戴します 8:55 
建設会社のご主人様、貴方様もこの暑いのにゴルフですか(^^)
 
 
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自由帳に記帳して10分くらい休憩させていただく
一人なら充分寝泊りできる畳敷きカーテン張りの部屋が設けてある
野宿さんには願ってもないお休みどころだ
 
ユーモアたっぷりな休憩所で暫し疲れが癒される
道行くオバサンが雲辺寺さんはあそこのあの鉄塔のあるところだよ
と教えてくださる、が、見ないほうが良かったかも?
 
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今更、弱音を吐いたところで今夜の宿はあの山の向こうへ降りたところだ
行くしかない!!
高知自動車道を潜って暫く下ると別格14番札所常福寺(椿堂)に到着 9:25
 
 
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汗まみれでお参りを済ませ納経所へ行くと
若いお住職さんの奥様か,
歩きでのお参りの方には納経代はお接待ですと受け取られなかった
逆に冷えてませんがと缶コーヒーまでお接待
なんとありがたいことでしょう
暑い中、お参りご苦労様です、お気をつけてお歩きください
の言葉を背に元気をもらい国道への道を歩く
 
あ~~あかん~、国道は辛い~
大型車はびゅんびゅん飛ばすしアスファルトの照り返しはきつい
いやや~とへばりそうになったところに助け舟ならぬ休憩所しんきん庵
休もう!
国道192号線沿いでうるさいし集落からも丸見えの高台作りやけど
もう休まないとダメ!や! 10:25
 
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お腹が空いたなぁ
阿呆なことしてコンビニに寄っておにぎりやパンを買うつもりが
女将さんのお接待の朝ごはん平らげて、すっかり忘れてしまった
 
仕方ないので持ってる行動食とさっき椿堂でお接待してもらった缶コーヒーで治めておきましょう
 
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風が通り抜けて汗も乾き靴下脱いで休ませた足も蘇る
小屋の壁には沢山の色紙が励ましの言葉
これは久万高原から三坂峠への入り口の民宿「桃李庵」のご主人のお師匠さんのお言葉
 
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30分も休んで少し楽になった体で嫌な国道を歩く
 
さて、この分岐どうする?
三角寺さんまで一緒したオジサンも殆どの人も直進するよう進めた
間違っても左折しないように!と言われたところだ
 
①ふむふむ、左折の曼陀峠越えは標高差340mの峠を越える道、草木繁茂の道多し
②直進して徳島県池田町佐野を経由し標高400mの峠を越える道
レストランもある
③ゆるやかな上り坂が続き距離が長くなるが生活道路が多い
 
迷う事無く①を選択 11:10
 
だって~もう国道歩きは辟易だもん
 
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案の定、道は夏草で覆われている
南無大師様、ニョロさんだけは近づけないでと念じながら足早に上り始めます
 
ようやく一つの急坂を登り詰めて尾根の四国の道に出ました
 
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山中の尾根道はとっても歩きやすい
ようやく雲辺寺の案内板が出てきました
11:50 三角寺さんからここまで4時間もかかっています
ま、一旦400mを下ってまた登って来たわけですしお参りの時間や休憩を差し引いても
ワタシの足ではこんなもんでしょう
 
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しばらく進むと山中への道と四国の道との分岐
もちろん左へ山登りコース
③番コースも合流してきます
するとこんなところにまだ真新しい自転車が乗り捨ててあります
持ち主はどうしたのでしょう?
流石にこの山中は押しても登れず置いて行ったのでしょうか?
わざわざ車でここまで捨てにきたのでしょうか?
 
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とても歩きやすい登山道みたいな道が雑木の中を続き境目峠に到着 12:15
 
今までの愛媛県に別れ徳島県と香川県の県境を下って行きます
 
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下りは大好きよ~なんて言いながら車道に出会います 12:30
 
阿讃縦走路を通ってきてたのですね
 
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曼陀峠は越えたようだと思いながら車道をダラダラと登っていると
旧曼陀峠の案内板が目に入り
あれま、まだまだ登りが続くのね~と思った途端リュックが何故かズシンと重く感じられた
 
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そろそろ徳島の池田町佐野からの②番コースと合流しても良いのだがと登る車道
車なんて一台も通らないよ
人っ子一人歩いてないよ
 
ここ左側の香川県にも平家落人の集落や寺があるんだ
高知県の山中にもあるくらいだから不思議ではないけれど
 
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それにしても前方に見える鉄塔の山頂気になります
もしかして?
霧雨が降り冬の山越えは厳しいことを思わせる標高660m付近  13:35
 
 
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ようやく右手から②番コースが合流してあと雲辺寺まで2km余り
それでも標高差260mを登らねばなりません
 
 
 
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峠への登り口で手にした1本の枝木を二つに折ってダブルストックにしすがっての同行だ
 
車道を少しショートカットしてまた車道と合流するあたりで一台の車が後ろから登ってきた
 
だが車遍路の方も駐車場が随分手前にあるようで歩いてこられる
 
ホントニホントのヨレヨレで何とか66番札所雲辺寺に到着だ 14:35
 
所在地は徳島県三好市池田
だが讃岐(香川県)の霊場、涅槃の道場の一番とされている
 
山門を潜らずに手前の水堂で手水を使い龍の水をゴクゴクと戴く
生き返る~~~!!
 
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納経所の前のベンチにリュックを放り投げて腰を降ろす
 
やっとやっと到着です
 
リュックから納経用品を取り出しゆっくりとお参りです
 
団体さんはロープウェーで10分で麓から上がってこられてますから
足取りも軽く汗ひとつかいてません
とても賑やかです
 
本堂から大師堂へ
 
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              おたのみなすさんに腰かける前に写真撮ってたら横から団体さんが
次から次に記念写真撮りが始まりあきらめてお守りを買いに移動
するとそこにも違う団体さんが押し寄せゆっくり選べず  ><
 
救いは団体さんの若い女性の添乗員さん
皆さんの納経帳や掛け軸に白衣を大黒様の如き袋に担いで
この先お気をつけてがんばって歩いてくださいね
と一言声をかけて下さった
若い人に励まされると嬉しさは倍になる
 
リュックを放置しているベンチまで戻り時間を見ればもう 15:20
 
今夜のお宿に電話を入れて下山の仕度
 
真新しい山門を潜りなおしロープウェー乗り場の案内を横目で見て遍路道へと進みます
 
立派な銀杏の木はやはり曰くありでした
 
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五百羅漢さんたちに見送られて
阿波の国におさらばです
 
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お宿までの最後の下り
標高差730mほどを一気下りの5km弱の道のり
龍神の水を空になったペットボトル一本に満杯にして
両の手に登りを支えてくれた急拵えの杖(枝木)で下ります 15:35
 
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聞きしに勝る急坂です
伊予三島から歩いてきた腹ペコの足にはかなり堪えます
 
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幾つものベンチを過ぎて左前方眼下に見えてきたのは讃岐平野でしょう
特徴的な溜池が曇り空の逆光に光っています
 
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なかなか次の札所までの距離が縮まらない案内板に
嘘でしょう~
と捨て台詞
 
鰻伝説?こんな山の中に~
沢の音さえも聞こえないのに~
と不平不満タラタラ~~
 
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あ、やっと車道のガードレールが見えてきた
もう直ぐだ!!
 
ぬか喜び~
何度も何度もZZZZZZの道が続く~
しかも間隔の広い木の階段
                          
                     やっと車道に飛び出した!! 16:40
 
民宿まであと400m、、、、なのに走る元気も無く遍路墓の標示に妙にしんみり
 
夕陽が射して影が長くなった田んぼの車道をハァハァと言いながら最後の水を飲み干す
 
あ~~やっと!着きました~~!
 
今晩のお宿「青空屋」さん 16:50
 
宿のご主人が庭先で「△△さんですね~、お疲れ様~」と笑顔で出迎えてくださった
 
手にしていた杖代わりの枝木に
助けてくれてありがとう
と丁重にお礼申してご主人に処分を任せた
 
宿に入ると女将さんが笑顔で労いの言葉で迎えて下さる
 
部屋は玄関を入って直ぐの庭に面した1階
助かりました、もう階段など上がる元気はありません、と転がり込む
 
若いご夫婦での運営です
 
お風呂入れますからどうぞ~
 
と差し出された氷入りの水の一杯の美味しいこと
 
早速、リュックの荷物を掻き出しお風呂へまっしぐら~~
 
頭から水のシャワーを被りシアワセーと叫ぶ
 
落ち着いて汗まみれの服一式をお接待の洗濯機をお借りして洗濯
クーラーをつけさせてもらってるので部屋干しにします
 
ちょっと横になって待つ夕食の時間までに
香川県観音寺市に在住のブロ友さんに無事到着のメールを入れる
 
明日観音寺駅前で落ち合うことにする
 
お~腹ペコには待ち遠しかった夕食の時間
 
他に二人の男性の泊り客があり一緒に夕食を楽しむ
 
お二人に
 
ゼェ~ゼェ~言いながら到着してましたね~^^
と笑われた
 
お二人は車で別格だけを回って今夜はここに2泊目だとか
以前の自転車や歩きの時も利用されているようで宿のご主人とは馴染みの様だ
 
猪のハンバーグまでペロリと平らげて
早々に部屋に引き上げてダウン
 
しか~し、なかなか神経が昂ぶり寝付かれない
 
明日はブロ友さんに会い昼食を一緒にして暫く歩いたら夕方のバスで大阪に戻る予定だ
 
 
 
ほぼ11時間良く歩きましたね~
 
 
また、明日ガンバロウ~~~、
 
                                    2012.07.19(木)の夜は更け行く
 
 
 
 
 
 
 
 

猛暑!! になった歩き遍路 (愛媛県新居浜市~伊予三島)

2012-07-27 00:50:42 | 歩き遍路四国八十八ヶ所
2012.07.18(水)
 
梅雨も明けず先の予報では区切り打ちの予定の初日は雨、以降は曇り
の、はずが直前になって7/17で近畿地方は梅雨が明けたらしいと変わり
以降も晴れマーク
 
雨を覚悟してののっぴきならぬ日程の組み方だったので少し慌てる
とりあえず、勤務を終えて夜行バスの時間までになんとか遍路旅支度を整え出発する
 
早朝のJR新居浜駅にバスが着き駅構内でリュックに何もかも仕舞いこんで
先月の歩きの終点までタクシーで移動
 
さぁ~~今回の3日間の区切り打ちのスタート 5:50
 
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前回よりも中身は軽いはずのリュックが早くも肩に食い込む
空を見上げてもう少し雲があっても良いのにと勝手な願いをつぶやきながら歩く
旧街道から国道に合流すると交通量が一気に増えて足取りが重くなる
歩き始めて6km、右手に続くあの山の稜線が遍路道なら楽しいだろうなと思う
 
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やがて右手に松山自動車道を見て新居浜市から四国中央市に入る
 
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騒々しい国道11号線にやっと別れて田園地帯へと入る
一気に風がそよぎ歩きも少し調子が出てくる
 
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村のお堂におじいさんが押し車で朝の日課だろうかお線香を上げにやってこられた
「おはようございます、ワタシもお参りさせてくださいね」
と声をかけるが耳が遠いのか笑顔だけが返ってきた
 
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だんだん気温が上がり別格二十番札所の十二番延命寺に着く頃には体中から汗が噴出していた
スタートより13km 8:30着
 
トイレをお借りしてからお参り勤行
大師堂に納経所があり御朱印を戴く
車での別格参りの男性二人が「男玉4っつと女玉2つ」と言って念殊を求めていた
別格の念殊はまた特別なものらしい
信仰心の薄いワタシは購入せず
 
住職さんがワタシのリュックを見て
「歩き遍路は荷物は最小限に!が鉄則
この先の山道の下りに重さが堪えて動けなくなるよ」
と忠告
「はぁ重々承知なのですが
最低限がこうなるのです、見切りが出来ないのですね~
結局いつも肩にくいこんでへばるのです」
と言いお礼申し上げ失礼する
 
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朝の涼しいうちにと少し飛ばしすぎたので延命寺横の公園の東屋で休憩
朝、自販機で買った水がぬるま湯になっている
公園には枯れた土居のいざり松の幹が展示してあった
 
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長く休憩していると今日はどうやら気温はこの後グングンと上昇しそうな気配なので先へと行こう
 
伊予土居の町を通過して豊岡の町を過ぎ田園地帯から左手に海が見える
 
里芋が特産なのかあちこちに大きく育った畑が見られる
 
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とにかく暑くなってきた
どこか木陰で休もう
だがなかなか腰を降ろせるところが見つからない
仕方ないので神社の狛犬さんの台座に腰を降ろして足を休めペットボトルを空にする
 
家から持参したハンディタイプの飲料を飲みながら歩く
 
歩き始めてからおおよそ20km地点
伊予寒川(いよさんがわ)に差し掛かる 11:25
延命寺さんでのお参りや休憩を入れても5時間半もかかってしまった
暑すぎてここらで体を一度冷やさないと動けなくなりそうだ
旧道には自販機もお店も見当たらない
方向を少し海側へ国道へと出るとひなびた食堂を見つけた
ドアには雲の巣が張っているがドアを開けると初老のおばちゃんが奥から出てきた
ガラスケースの中に大きな稲荷ずしや惣菜があった
しかし咽喉越しの良いものが欲しくてザル蕎麦を注文した
大きな稲荷ずしは一皿に二個だったが一つだけにしてもらった
 
氷たっぷりの水が一番の御馳走だった
 
大きな稲荷ずしの中にはなんと甘~いお豆さんが入っていた金時豆かな?
お蕎麦も緑色だがもう味わうより冷えたのをツルン~と胃袋に押し込む感じだ
 
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トイレをお借りしたりこの先の地図の確認をして
今夜の宿に電話を入れる
「昼過ぎには着いてしまいそうだがよろしくお願いします」

 
とても感じの良い女将さんの声で
「いつでもどうぞ、暑いので充分気をつけて、お待ちしてます」
 
30分も居座りなんとか体も平常に戻ったようだし食堂もお客さんが増えてきたので
お礼申し上げ外に出る
 
しかし、うへぇ~~暑い!!
さぁ~あと少しお宿まで頑張ろう!!
 
また旧道に戻りテクテクと歩く
 
バイパスと国道の交差点にくるとようやく次の札所の石標が現れた
 
明日は覚悟の65番三角寺さんと66番雲辺寺さんです
はい!よろしく!
 
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時間を見るとまだ 12:55
あんまり早くお宿に行っても気の毒だわね
丁度良いところに真新しい遍路小屋が出来てます
車の音が少々うるさいですが風が通っていい感じです
誰もいないし貸切で過ごせます
 
靴も靴下も脱いでズボンは膝までたくし上げて壁にもたれてお昼寝しましょうか
 
暫くすると中学生の男の子たちが6人ほど走ってやってきた
 
「いや、お遍路さんがいる!」と賑やかになった
孫息子と同じ中学生
「ねぇ~僕たち、三島駅はどっち~?」
と聞くと皆が「真っ直ぐ行ったら直ぐですよ、モウスコシダゼガンバ~、一緒に行きましょうか」
とくったくない
 
「うんうん、じゃあと一頑張りするね~、ありがとうね~」
と手を振り別れて駅へと向かう
 
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三島駅近くに今宵の宿があるので地図を見ながら訊ねる途中
駅前商店街を抜ける
何処も同じシャッター通り
 
往年の紙の町も淋しい限りなのか
水曜日定休日であればよいのだが・・・
 
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しばらく路地を探すとありました 14:00
ビジネス旅館高雄さん
 
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戸を開けて
「ごめんくださ~い、少し早いのですが今日お願いしていた○○です、よろしくお願いします」
と大きな声で中に声をかけると
優しそうな女将さんが出てこられ
「暑い中お疲れ様、お部屋は二階の角部屋
今夜はお泊りは一人ですので自由にどうぞ」
と部屋に直ぐ通してくださった
「お湯の元栓を開けますのでいつでもお風呂どうぞ」
と冷え冷えの甘~いスイカを差出し
「夕食は直ぐ近くに息子がやってる居酒屋に案内します、
18:00頃になりますのでそれまでゆっくり休んでください」
と言って階下へ降りて行かれた
 
ありがたいです
早速汗を流して部屋でゴロリン
暑かったなぁ~~!!
 
こんなに暑くなるなんて思いもしなかった
26kmあまりの距離をまぁリュック背負って歩いてきたんだね~
季節のいい春や秋ならもっと距離稼げるんだけど
夏遍路はこんなもんさ
と、自分に言い訳をしてまどろむ
 
 
洗濯も申し出ると「洗濯機がやりますから」と汗まみれの衣類を洗濯してくださった
クーラーで充分乾くのでと部屋にブラブラと干す
 
 
18:00
女将さんが階下から「夕食に案内します」と声をかけてくださり
歩いて駅前の息子さん経営の居酒屋に行く
 
飲み物の分だけ代金は支払ってくださいとのことで
 
明日の歩きのことも考えて止めようと思ったが
やはり、今日は一杯だけ頂きましょう
と自分には滅法甘い
 
先ずは
フルフルマンゴーと梅酒のソーダ割り~
一人で乾杯!!だ!
 
お刺身四品盛り、新鮮です
 
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ワタシの大好きなクンタマと煮豚
 
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えぇ~~~~~20cmはありそうな豚カツ!!
 
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もう入りません~~
でも
麦飯は1/3にしてもらってきっちり茶碗蒸しも頂きました!
 
ワカメと白子(何の魚だったかな?)の味噌汁も絶品でした
 
 
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全て残さずにいただきました
ご馳走様~
と飲み物代だけを支払い宿に帰り
女将さんに声をかけて部屋に戻り休みます
 
これだけの御馳走を戴いたのですから
 
明日は泣き言は申しません
 
しっかし~
明日はきついぜ~~~~!!