NHK教育TV「芸術劇場」(4月16日放送)でやっていた特集です。
技と音楽がいかに繊細に配慮され、プログラムされているかを、比較検証しながら、使いこなすことが重要というフィギュアスケートの音楽に注目する、という内容でした。
クラッシック音楽は、ドラマチックな要素を含み、人に感動を与える音楽であるので、フィギュアスケートには欠かせない音楽である。
クラッシック音楽をいかに自分のものにして、表現できるかということが、フィギュアスケート選手にとってひじょうに大切なことなのだということ。
荒川選手の、トリノオリンピックのFPの演技を例にとりあげて説明していました。
世界に通用する選手ともなれば、この技はこの音でなければ通用しないというのは通則で、理想的なプログラムの組み方として、ジャンプに重きを置いた、ジャンプ中心のプログラム、ジャンプにアクセントを置いたプログラムが、フィギュアのプログラムとして理想である。
荒川選手のプログラムは、ジャンプとジャンプの間にも、手の表現を使った技や、ステップがはいり、次のジャンプにはいるという緊張感を見る人に与えないプログラムに仕上がっている。短い時間にジャンプに切り替え、そのあとも、くまなく演技を取り入れるプログラムにしているので、見る人を演技の世界に引き込んでいく。
一音符ごとに一技が組まれている。
キャメルスピンに、一音符。ドーナッツスピンに一音符。シフトスピンに一音符、足換えに一音符、フットスピンに一音符、ビールマンスピンに一音符というように。
といった説明がされていたと思います。
オリンピックには、荒川選手が用いた、プッチーニの音楽が多く使われています。
彼女は「トゥーランドット」でしたが、同じく男子で金メダルにかがやいたロシアのプルシェンコ選手は「トスカ」、安藤美姫選手は「マダム・バタフライ」でした。
このほかにも、ランビエール選手はヴィヴァルディの「四季」、村主選手は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を使用しています。
このように、フィギュアスケート選手にとって、クラッシック音楽は切り離せない重要な音楽なのですね。
ヒラドツツジ(ツツジ科)