ウェザーコック風見鶏(VOICE FROM KOBE)

風の向くまま、気の向くままに……

「何のために」終わらぬ問い

2008-02-27 08:15:26 | 文化・学術
 日本経済新聞2月25日付、一面記事「働くニホン」第3部5で、「仕事の値段」が取り上げられている。今、ライブドア元取締役熊谷氏は、経営コンサルティング会社に就職し、社会復帰を目指しているとのこと。
 ライブドア時代、「何のために働くのか?」そのようなことを考える暇はなく、「世の中の注目を集めていないと落ち着かない。ディール(取引)中毒症にかかっていた」と、熊谷氏は告白しているとのこと。

 有罪が確定し、拘置所に拘留されていた際、日記をつけていたとのこと。
 その中に、「ごめんね。ようやく気付いた。一番大切なものは金でも名声でもなかった」と記し、今では5人に増えた家族への言葉が並んでいるとのこと。
 記事では、「多くのものを失った末に熊谷が見つけた働く糧だ」と記している。

 確かに与えられた働く環境の中で、ともすると、濁流に飲み込まれないとも限らず、法違反を犯しかねない。
 その意味で、「何のために働くのか?自分の置かれたポジションは?働く意義は?」というようなことを自分自身に対して問い続けることは重要なことなのだろうと感じる。。。

 「働く」とは、「人が行動すること」で、「何かの目的があっての行動」であり、「行動は何らかの結果をもたらす」ことになる。
 もたらした結果が社会悪であったり、法令に抵触する場合、社会から批判を浴び、あるいは、犯罪として断罪されることになる。
 その意味で、「目的」と「予測される結果」を念頭におき、自分自身の行動を律していく必要があるのかもしれない。。。
 熊谷氏も、まだ30歳とのこと。
 まだ若く、これから人間として再生していくことを期待したい。。。
 Written by Tatsuro Satoh on 27th Feb., 2008

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