GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

災害時 一般人はスマホより身を守れ

2020-07-08 13:21:50 | Talk is Cheap

七夕どころじゃないな。

豪雨だ。

織姫さんも彦星さんもガッカリだ。一年でたった一回、逢うのが許された夜なのにな。

 

梅雨ってジトジトって長雨が続くってイメージなんだけど、最近は豪雨。台風みたいな大雨ね。

今回の九州方面、特に熊本や大分の豪雨大変でしたね。震災復興もようやくって時にまたかって感じですね。

大阪も昨晩から土砂降りだ。みんな気をつけて。

 

でもさ毎回、災害時の各地被害状況などのニュース見て思うんだけど、一般人撮影の映像ってなんなの。

テレビ局や新聞社など、プロの人ならわかるよ。報道するものとしての義務とか責任感で、被災地に入って危険を顧みず撮影したり取材したりするのはね。

それは現地の方々への情報提供・共有にもなるし、他の地区の人への注意喚起になったりする大事なことだ。ご苦労様と気をつけてと毎回思う。

 

でもさ、一般人はプロの真似するのやめようよ。

濁流が目の前に迫ってるのにスマホで撮影してたりするの。

 

ニュース見てたら「視聴者提供」とかいう映像が流れること多いのよ。

そりゃ撮影したい気持ちはわかるよ。うわぁ、これを記録しとかなくちゃ、誰かに教えなきゃ、撮っとかなきゃってね。

でもさ、まず逃げろよ。プロじゃないんだ。なんの正義感だ。なんの義務感にかられてるのだ。まずは自分の安全を確保しろよ。

ふわふわパンケーキをインスタにあげるのと同じ感覚で、決壊した堤防から流れ込む濁流を撮影してないか。

火山が噴火した時とか、地震の時とか、とにかく天災の際にスマホで撮影してるけど、それ、危険だよ。

2014年に御嶽山が突然の噴火した際、多数の方が逃げ遅れて亡くなられた。でも、その大半の方がスマホで噴火直後を撮影してた人だったじゃないか。忘れたのか?

まだ大丈夫、これくらい大丈夫ってのが通用しないのが天災だろ?

 

それを平気で使うテレビも、お前ら何考えてんだ?

テレビこそ「貴重な画像の提供はありがたいですが、まずは身の安全を確保してください」って言えよ。「危険な場所での撮影は二次災害になる恐れがありますので、撮影などせずにまずは逃げてください」って注意喚起するのが役目じゃないのか?

それを何?

「取材しなくても棚から牡丹餅のようにいい映像が手に入った」なんて思ってるんじゃないか。

写真週刊誌やスポーツ新聞の記事を転用して番組作ることに慣れすぎて、そこらへんの感覚がおかしくなってないか?

 

マスコミは自社(または契約者)が撮影や取材したもの、裏が取れてるもの、ソース(出どころ)のしっかりしてるものだけ使って番組作れよ。

だから捏造だのヤラセだの、手抜きだの、偏向だのクレーム入るんだろ。

 

そりゃ、地元人の方がいろんな場所知ってるだろう。

普段住んでる家のすぐ近くの状況がやばい、ってなりゃ、そりゃ撮影しなきゃって気持ちになるのもわかる。

SNSで地元人の連れから「どこどこがえらいことになってる」って連絡入ることもあるだろう。

だけど、行くな。撮るな。まずは逃げろ。

 

よく台風の際に「用水路の様子を見に行った●●さんが行方不明」とか「つないでる船が心配だと家族に告げ港へ向かった●●さんが高波に飲まれ心配停止の状態で・・・」とかってニュースを耳にしたことないか?

その際に「なんでわざわざ行くかねぇ」って思ったことないか?バカだなぁとか、自己責任だからなぁとか思わなかったか?

その人らはその人らで、多分色んなことを考えて危険なのにわざわざ行ったんだろう。でもその代償は大きいだろ?

なのに、お前はスマホで撮影するのか。

 

テレビやマスコミは被災地にそんなに人も送り込めないし、甚大な被害のあった場所を優先して撮影するくらいしかできない。

決壊した堤防とか、土砂崩れした県道とか、橋が落ちたとか、家が潰れたとか。

とにかく大きな被災の場所優先で撮影や取材に行くしかない。

そんな報道の人より地元人は自由でコアな場所にいる。撮影中継車が入れない狭い道路でも地元人の軽トラやバイクは入れてる。

地元人以外は知らないベスポジ場所から撮影できたりもする。

報道の人はいかないような場所からの撮影映像や画像は番組で使ってもらえたりする。承認欲求の高い人ならジャーナリスト気分で撮影、提供するんだろう。

Youtubeでもインスタでもtwitterでも、自分のフォロワーに向けて、バズることを夢見て、撮影してるのかもしれない。

 

でも、写メや映像撮る暇あったら逃げろよ。

ニュースも「視聴者提供は使いません」って断言しろ。

テレビは「まずは安全な場所へ避難を」と注意喚起しろ。

 

新型コロナウイルスの影響で景気が落ち込んで、ようやくこれからまたってところにこの豪雨だ。

旅行客を取り戻そうと思ったところにこの雨だ。

クラブ活動復活も、飲み会復活も、またおじゃんだ。

人々がストレス溜まってたところに、またこの豪雨による被害だ。

泣きっ面に蜂だ。ふんだりけったりだ。

 

でも、生きててナンボだ。

まずはスマホより命だ。

 

 

自衛隊の皆さま、ありがとうございます。医療やレスキュー・消防の方もご苦労様です。

そしてこれから復興の作業されるいろいろな方々、大変だと思いますが頑張ってください。

 

 

※今回使用した画像は今回の豪雨のものではありません。御嶽山近景/2016年熊本震災及び2018年西日本豪雨のものなどです。