GOKIGENRADIO

バーボングラス片手のロックな毎日

破天荒なロッカー 内田裕也

2019-03-18 17:26:01 | MUSIC/TV/MOVIE
破天荒。
そんな言葉が似合うロッカーがまた一人天に召された。
内田裕也。享年79。

樹木希林さんが昨年 9月に亡くなられてから元気がないように思えたが、一気にガクッとなったのか。
昨年、朝丘雪路さんを看取った津川雅彦さんが後を追うように亡くなられたのと似ている。こじつけて思い込みすぎか。

内田裕也については実はよく知らない。
映画「水のないプール」や「BLACK RAIN」くらいしか知らないし、曲も『コミック雑誌なんかいらない!』くらいしか知らない。
知っているのはいつも黒づくめでサングラスをしてる姿。オノ・ヨーコと一緒のイメージだ。どちらも共通してるのは音楽には全く影響を受けていないってことだ。

「ロケンロー」と「シェキナベイベー」と言ってる姿。
海外に行く飛行機の中で、食事選択の際に聞かれる「チキンオアビーフ(Chicken or Beef?)」が「シェキナベイベー」と言ってるように聞き取れてしまっていつも笑ってしまうのは俺だけか。おかげで毎回スチュワーデス(今は客室乗務員ね)に怪訝そうな顔されるので困ってる。

正式ネーミングは知らないが浅草ロックフェス(ニューイヤーフェス)の立役者だということも知ってる。
ANARCHY、STALIN、MODS、そしてBOOWYなども参加した年もある恒例の年越しライブだ。大阪でも同時開催されたこともあったな。今はどうなってるのだろう。

東京都知事戦に出た時も覚えてる。
鈴木と佐藤の一騎打ちと決めつけてるメディア報道が気にくわないって理由で、半ば冷やかしのように出馬された。街頭演説はトレーラーで生演奏。バックはルースターズやアナーキーなどのメンバーが努めてたから、東京都民じゃないから選挙権もないのだけど興味があった。ちなみに内田裕也も大阪育ちのはずだ。
深夜の出馬政見放送では「ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョップリン、ジョン・レノン・・・」歴代のロックスターの名前を連呼するだけで終わったのが印象的だった。

最近メディア露出は、樹木希林さん葬儀の時と、沢田研二の埼玉アリーナライブドタキャンの時くらいだな。
沢田研二を見い出したのが内田裕也というのは有名な話だが、ジュリーのシングル「きめてやる今夜」が内田裕也に贈った曲のセルフカバーだとか(“キメてやる”のは葉っぱかどうかは不明)、アルバム「JULIE Ⅳ」に入ってる「湯屋さん」が内田裕也のことを歌っている、というのはファン以外はあまり知らないと思う。まぁ、知ってても何の得もない小ネタだけど内田裕也のことをゆーやちゃん(正確には「湯屋ちゃん」と呼べるのは沢田研二だけだろう。

ヒット曲があるわけでもないが、確かに彼は誰もが認めるロックンローラーだ。
あの世でもロックの先人達と「ロケンロー」するだろう。
ご冥福お祈りします。