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至誠惻怛(しせいそくだつ)=真心と慈愛の精神

津山の中心商店街を視察

2009-10-22 | 日記
 10月22日(木)

 
  10月22日15時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 18時現在
  最高気温19.4℃=15時、最低気温5.9℃=4~6時、積算降水量0.0mm、最大風速2m/s
  …… 奈良のアメダス (奈良市・奈良地方気象台) は、18時現在、最高気温20.6℃、最低気温9.3℃、積算降水量0.0mm、最大風速2m/s


 午前7時半、起床。コーヒー。8時半過ぎ、自宅発。津山へ。10時から津山記者クラブで、平沼赳夫後援会幹事長が会見。11月7日に津山鶴山ホテルで開かれる後援会代表者会議について。内容はなかった。それでも日刊各紙記者は全員出席していた。
 先の総選挙で、平沼グループ(15人)の当選者は3人にとどまった。新党結成の空気はないようだ。

 昼食は、丸亀製麺の「釜揚げうどん」(¥280)とイカ天(¥100)、ちくわ天(¥100)。

 津山の中心商店街を視察。天満屋を核とした集合店舗・公共施設「アルネ津山」と、それに続く「ソシオ一番街」。アルネ津山5階にクルマを置いた。駐車料金は、何も買わない場合、2時間まで¥250。
 
  アルネ津山
  ソシオ一番街
 
 TMOつやま(津山街づくり株式会社)が経営しているアルネ津山は、公金投入で前市長がリコールされるなど何かと問題を抱えている。初めて訪れたのだが、予想より立派だった。しかし、いまひとつ客が少ない。どうしてだろう。
 

 鶴山通りに口を開けるソシオ一番街も立派だった。前に歩いたのは子供が小学生のころだったから、今回は約20年ぶり。店並みがずいぶん変わったように思えた。ここも人通りが少なかった。鶴山通りに近い喫茶店「カナモト」=写真=で、ブレンドコーヒー(¥400)を飲んだ。
 
 

 午後5時前、記者クラブに寄って津山を出発。6時過ぎ、帰宅した。

 ――プロ野球パ・リーグ「クライマックスシリーズ・第2ステージ・第2戦・日本ハムvs楽天」(解説=大島康徳・札幌ドーム) BS-hi 18:10~
  楽 天  000 100 000 =1
 日本ハム 000 100 20X =3

  (楽)岩隈-藤井
  (日)糸数、宮西、金森、武田久-鶴岡
  ※本塁打=(楽)セギノール1号ソロ(4回、糸数)
 
 日本ハムが接戦を制した。1点を追う四回二死三塁から、小谷野の適時二塁打で同点。1-1の七回二死満塁からは高橋の左前打で2点を勝ち越した。このリードを金森が好救援で保ち、九回は武田久で守り切った。先発糸数の7回1失点の好投も効いた。
 楽天の岩隈は終盤に球の質が落ちた。七回の敬遠策も裏目で、打線は八回の無死満塁を逸した。


 ――プロ野球セ・リーグ「クライマックスシリーズ・第2ステージ・第2戦・巨人vs中日」(解説=大野豊・東京ドーム) BS-1 18:05~
 中 日 200 000 020 =4
 巨 人 101 310 00× =6

  (中)チェン、パヤノ、鈴木、ネルソン、小林正-谷繁
  (巨)オビスポ、山口、越智、クルーン-阿部
  ※本塁打=(中)森野1号2ラン(1回、オビスポ)、藤井1号2ラン(8回、越智)、(巨)阿部1号ソロ(4回、チェン)
 
 巨人が逆転勝ちした。2-2に追い付いての四回、阿部のソロで勝ち越し、さらに一死二、三塁から代打大道の二塁打で2点を加えた。オビスポは7四死球を与えたが、六回途中まで2失点。2点差に迫られた八回のピンチからはクルーン投入で逃げ切った。
 中日は先発のチェンが誤算。巨人打線の粘りに屈し、5失点して四回途中で降板した。


 夕食は母と、インデイラの「エビめし」とミニオードブル。
 女房はJR徳島駅を午前8時30分発の高速バスで奈良市へ行き、公衆衛生学会に出席したあと東大阪市の娘のマンションへ。ここで1泊し、明日ふたり一緒に新見へ帰ってくる。

 岡山市の友人に世話したデスクトップPCの本体が届いた。「立ち上がらない」ということで「修理に出してほしい」という。



 ※明日の予定…法事の準備(花などの購入、墓参りと墓掃除)午前中

急転、最低気温を更新

2009-10-21 | 日記
 10月21日(水)快晴

  今朝の気温は、5℃を切った。放射冷却。
 
  10月21日9時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 18時現在
  最高気温20.5℃=14時、最低気温3.5℃=6時、積算降水量0.0mm、最大風速3m/s
  …… 徳島のアメダス (徳島市大和町の徳島地方気象台) は、18時現在、最高気温22.2℃、最低気温12.8℃、積算降水量0.0mm、最大風速6m/s


 午前6時、起床。その直後、携帯へメールが入り、津山で火災が発生したと知らせてきた。津山はしょっちゅう火事のあるところなので驚かないが、今回の火災は場所を見ると津山通信部の近くらしい。
 朝シャンの後、コーヒーを飲みながら、火災場所をグーグルの地図で検索。通信部とは、だいぶ離れている。安心した。7時、鎮火のメールが入った。民家ではなく倉庫だった。人的な被害はなかった。
 午前7時半、出発。朝の高速道を運転しているとすがすがしく、自転車で通った中学時代を思い出した。大佐SAあたりは、朝霧につつまれていた。8時半、火災場所を確認して津山記者クラブ。情報連絡票をJoyfull に持ち込んで、モーニングC(ドリンクバー、ハンバーグ、目玉焼き、キャベツなど・¥399)。津山通信部に寄って、10時半、新見にもどった。岡石で給油と洗車。新見市役所の記者クラブへ寄って、在室していたY紙と地元S紙の記者と雑談。11時半に新見通信部へ入った。

 ――「浅見光彦・姫島殺人事件」(沢村一樹、加藤治子、村井国夫、小野武彦、浅見れいな、宮川一朗太、岩本多代、織本順吉、大森暁美、堀内正美、清水紘治、西田健、鶴田忍、山本郁子、森脇英理子、長尾卓也、瓜生美咲・2008)  RSK山陽放送 13:55~15:50
 
 大分県の姫島~湯布院~耶馬溪を巡り、親子の愛と絆を描く。利権がらみの暗い思惑と謎多き殺人事件に光彦の推理が迫る。
  ◇
 内田康夫作品の多くは、社会の不正に対する怒りがいつも根底にある。本作も、姫島の土地を巡る利権と悪事によって起こる殺人を名探偵の浅見光彦が暴いていく。加えて、「姫島殺人事件」は、単なる社会派サスペンスにとどまらず、そこには「親子の愛と絆」というもうひとつのテーマが全編を通して描かれている。この作品には、「不貞の息子とその両親」「殺害されてしまうカメラマンと1人残された中学生の娘」「旅館を営み、光彦に娘をもらってほしいと頼む夫婦と娘」という三組の親子が登場する。それぞれに信条があり、過去があり、そして守るべきものがある。これだけは守らなければならないという、その愛ゆえに殺人を犯さなければならなかった哀しい親子の壮絶な愛を描いた作品。目を背けたくなるような事件が、毎日のように起こっている今だからこそ、このドラマが投げかける「親子の愛と絆」の意味が、とても大切なものと感じられる。
  ◇
 大分の周防灘(すおうなだ)に浮かぶ孤島・姫島。取材で訪れた光彦(沢村一樹)は、宿の家族、中瀬古大志(小野武彦)、母・芳江(岩本多代)、娘・朝子(浅見れいな)と親しくなった。しかし朝子に想いを寄せる本庄屋の長男・属(さつか)優貴雄(俊藤光利)は、光彦と朝子の関係を誤解して大志を脅してきた。「朝子との結婚を認めないなら、大阪時代のことをバラすぞ」と。優貴雄は、素行の悪さから実の親・蔵吉(織本順吉)にも見放されていた。しかし、優貴雄はその父を見返してやろうと車海老の養殖場を作ると息巻いていた。
 数日後、東京に戻った光彦のところに、突然中瀬古夫婦が尋ねて来て、光彦に朝子を貰って欲しいと頼んだ。光彦の母・雪恵(加藤治子)や兄・陽一郎(村井国夫)は願ったり叶ったり。だが、そこに優貴雄が他殺体で発見されたとの知らせが入った。さらに、光彦の仕事仲間でカメラマンの浦本智文(宮川一朗太)も姫島で水死体となって発見された。浦本は最近、光彦に「姫島で金と利権絡みの陰謀が渦巻いている。ルポライターとして社会の不正を暴かなくていいのか」と迫っていた。地元の警察が浦本の死を単なる事故として片けようとしている中、光彦は1人残された浦本の娘・可奈(瓜生美咲)と大分へ向かい、謎多き連続殺人事件に挑んだ。

 
 
 
 ……いつか見た気がするが、いつかは思い出せない。

 夕方、仮眠。

 ――プロ野球パ・リーグ「クライマックスシリーズ・第2ステージ・第1戦・日本ハムvs楽天」(解説=伊東勤・札幌ドーム) BS1 18:10~
  楽 天  010 200 302 =8
 日本ハム 100 000 035x =9x

  (楽)永井、藤原、小山、有銘、川岸、福盛-中谷
  (日)武田勝、江尻、坂元、林-鶴岡、大野、中嶋
  ※本塁打=(楽)鉄平1号2ラン(9回、林)、(日)スレッジ1号満塁(9回、福盛)
 
 日本ハムが劇的な逆転サヨナラ勝ち。5点を追う八回に4連続長短打などで3点。2点を追加され、4-8となった九回には稲葉の適時打で1点。なお一死満塁で、スレッジが福盛から左翼に本塁打を放って勝負を決めた。
 楽天は打線が活発で終始優位に進めたが、第1ステージで出番がなかった救援陣が終盤にことごとく乱れた。

 
 ……永井が7回途中まで好投したのに。野村監督ならずとも、ぼやきたくなるよ。
 
 
  メンバー表を交換する野村監督(右)と梨田監督(左)

 ――プロ野球セ・リーグ「クライマックスシリーズ・第2ステージ・第1戦・巨人vs中日」(解説=山本浩二、水野雄仁、ゲスト=新井貴浩・東京ドーム) 日テレ系列 19:00~
 中 日 501 001 000 =7
 巨 人 010 000 100 =2

  (中)小笠原、山井、小林正、河原、高橋、浅尾-谷繁
  (巨)ゴンザレス、M・中村、野間口、金刃、豊田-阿部
  ※本塁打=(中)野本1号3ラン(1回、ゴンザレス)、ブランコ1号ソロ(3回、ゴンザレス)
 
 中日は序盤の大量点で主導権を握った。一回、森野の右前打で1点先制。さらに和田の適時打と野本の3ランで一挙に5点を奪った。三回にはブランコが本塁打を放つなど着実に加点。先発小笠原は5回3安打1失点と試合をつくった。
 巨人はゴンザレスが誤算。守備でも一回、松本がすきをつかれてピンチを広げるなど流れをつかめなかった。


 夕食は、母のオムレツ。

 ――「浅見光彦・最終章①恐山・十和田・弘前編~恐山に渦巻く愛憎の悲劇~津軽三味線に秘められた50年前の真実」(沢村一樹、佐久間良子、風間杜夫、黒田知永子、原沙知絵、田中幸太朗:片瀬那奈、山本學、前田吟、ベンガル、ダンカン、中山仁、市川勇、大和田伸也、越智静香、端木健太郎、上杉陽一、秦由香里、ひがし由貴) TBS系列 21:00~22:48
 
 内田康夫のサスペンス小説「浅見光彦シリーズ」は「後鳥羽伝説殺人事件」から最新作「ぼくが探偵だった夏」まで全106作品。数々のミリオンセラーを生み出し、サスペンスファンならずとも、その存在は広く知られている。
 このドラマの魅力の1つは、光彦が全国各地の異なった地方を巡る「旅」。連続ドラマでも1話完結で、各話ごとに日本各地を巡り、それぞれの土地の歴史・伝説・名所などを紹介しながら物語が繰り広げられる。光彦の母・雪江に佐久間良子、警察庁刑事局長で光彦の兄・陽一郎に風間杜夫、浅見家のお手伝いスミちゃんこと吉田須美子に原沙知絵。浅見家のユニークな面々が見せるやりとりにはホームドラマにも通じる微笑ましさがある。また、女性に「超オクテ」という設定の光彦は毎回ヒロインにフラれてしまうのだが、この恋愛模様に登場する各話のゲスト出演者にも期待がもてる。
 さらに、地元警察から毎回容疑者扱いされてしまう光彦が、ドラマの中盤でその身元(兄が警察庁刑事局長ということ)がわかると状況が一転、地元警察のお偉方があわててひれ伏すというお約束シーンは連続ドラマになっても健在。このシーンには、よそ者への偏見や保守的な権威主義に対する皮肉も込められており、見る人は爽快な気分がもたらされる。同時に、兄に迷惑がかからないようにと心配する光彦のさわやかな人格が浮き彫りになる。
 単なるサスペンスドラマの枠を越え、家族の悲しみや苦悩を繊細に描いた人間ドラマでもある。
  ◇
 昭和34年、青森県弘前市の「ねぷた祭り」の夜。津軽じょつぱり太鼓や、勇壮な武者絵が大通りを練り歩き、盛り上がりを見せたとき、凄惨な事件がおこった。それから50年。時代の移り変わりと共に、その事件は人々の記憶から薄れ、記憶の片隅からも忘れ去られていた。
 旅雑誌「旅と歴史」の藤田編集長(大和田伸也)に呼び出されたルポライター浅見光彦(沢村一樹)は、青森県の特集を依頼された。光彦が家に帰る途中、立ち寄った団子屋で、吉田須美子(原沙知絵)と出会った。須美子が訪ねる先の住所が、光彦の家だったことから、そのまま家に連れて帰ることになった。母の雪江(佐久間良子)によると、光彦の父が大蔵省時代に世話になった方の孫で、外交官の両親が海外へ赴任することになり、浅見家で預かることになったという。須美子は、ただの居候では形見が狭いと"お手伝さん"として住み込ませてほしいと申し出たため、本人が望むならと光彦の兄で警察庁刑事局長・陽一郎(風間杜夫)の兄嫁・和子(黒田知永子)も、その申し出を受けた。
 陽一郎は、そのまま部下の桐山道夫(田中幸太朗)が迎えにやって来たため、職場に向かった。雪江は、頼まれていた料理コンクールの審査員として光彦と須美子を伴って出かけた。この偶然が、光彦を遥か半世紀にも及ぶ、愛と憎しみの歴史へのいざないとなるのだった。
 会場に掲げられた「卍」の紋の下に「日本料理コンペティション決勝会場 協賛 青森県 株式会社龍山亭」と墨書されている案内を見た光彦は、雪江の知り合いで料理評論家の井出啓介(山本學)から龍山亭社長の宮坂伸司(中山仁)と総料理長の杉田博之(市川勇)を紹介された。料理コンクール決勝が開催され、藤波紹子(片瀬那奈)が優勝。賞品は十和田湖の新規店舗のオーナー権。紹子は、今は亡き母の真琴(越智静香)の味を再現しようと日々修行に励んでいた。会場に居合わせた光彦(沢村一樹)と雪江(佐久間良子)も紹子を祝福した。
 しかしその後、杉田と宮坂が立て続けに殺害される事件が発生した。凶器は三味線の弦、なぜか現場には6枚の古銭が残されていた。犯人として捜査線上に浮かんだのは、紹子の祖父・憲夫(前田吟)。憲夫は津軽三味線の宗家で、小さいころに両親を亡くした紹子の母の育ての親だった。その卍は津軽の旗印でもあるということを知り、光彦と紹子は事件解決の糸口を見つけるため、弘前、そして恐山、十和田湖を巡ることになった。光彦は紹子の母・真琴の原因不明の自殺が事件と関係あるのではないかと推理するが、謎はさらに深まるばかりだった。様々な人々の想いを、ねぷた祭りの調べと津軽三味線が恐山へと響き渡った。悲運を背負った紹子と、復讐の鬼へと転身してしまった男の悲哀を描くサスペンス。

 
 
 
 




 ※明日の予定…平沼赳夫後援会幹事長会見(津山記者クラブ)10:00

一転して温かい朝

2009-10-20 | 日記
 10月20日(火)のち

  今朝は10℃を割らなかった。
 
  10月20日9時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 18時現在
  最高気温17.3℃=14時、最低気温10.9℃=3時、積算降水量0.0mm、最大風速4m/s
  …… 徳島のアメダス (徳島市大和町の徳島地方気象台) は、20時現在、最高気温20.7℃、最低気温16.2℃、積算降水量0.0mm、最大風速6m/s


 ――映画「泪壺」(小島可奈子、いしだ壱成、佐藤藍子、西村みずほ、染谷将太、高山紗希、三浦誠己、柄本佑、蒼井そら、佐々木ユメカ、及川以造、菅田俊、監督=瀬々敬久、原作=渡辺淳一・2007) DVD
 
 渡辺淳一の短編小説を映画化した純愛ドラマ。亡き妻の遺骨から作られたつぼをめぐる3人の男女の愛の行方を瀬々敬久監督が描き出す。1人の男性を20年も思い続けるヒロインを、「菊次郎の夏」の小島可奈子が熱演。
 作家を目指す雄介(いしだ壱成)は、若くして亡くなった妻、愁子(佐藤藍子)の遺言に従い、彼女の遺骨から白磁の壺を作った。それから2年後、雄介は愁子の姉で、かつて自分に思いを寄せていた朋代(小島可奈子)と偶然に再会。気落ちする彼の支えになりたい朋代だったが、亡き妹の壺を見ると罪の意識を感じてしまう。
  ◇
 【白磁の壺をめぐる20年越しの悲恋】  渡辺淳一の同名短編小説を映画化した「泪壺(なみだつぼ)」。監督に「ドッグ・スター」の瀬々敬久、出演にグラビアアイドルを経て「菊次郎の夏」などに出演し、今回映画初主演となる小島可奈子。いしだ壱成、佐藤藍子、菅田俊らが出演する文芸ロマンス作品だ。
 乳がんに冒され、若くして世を去った愁子。最愛の妻の遺言に従い、遺骨から美しい壺を作り上げた夫の雄介。20年間、雄介を思い続ける愁子の姉、朋代。壺を製作中に偶然できた朱色の傷が、愁子の涙にみえる白磁の花瓶「泪壺」。2年後、愁子の墓の前で、雄介は朋代と再会してしまう。
 学校の体育館。合唱のピアノ伴奏をする朋代。のどかな光景は、彼女に起こる悲劇を微塵も感じさせない。しかし、割れた部分を修復した壺がタイトルバックに映り、不吉な何かを暗示する。がんで入院中の愁子と妻を介護する雄介。なにげない二人の会話や行動に絆を感じさせる。見舞いに来た朋代が部屋に入り、気まずい空気が流れる。高速バスで帰る朋代を見送る雄介。義理の姉と弟なのに、ギクシャクした関係が物語の要である。そして、あっという間に逝ってしまう愁子。駆けつけた朋代は、病室から聞こえる雄介の泣き声を察し、妹と対面せず病院から駆け出す。多くを語らない朋代の演出がうまい。
 そして物語は、原作にない過去に移る。父に叱られ、涙をこらえて走る少女、朋代。彼女は泣きたくなると走り出すくせがある。時は1986年の冬。天体観測のため仲間と東京から来た雄介、朋代、愁子の出会いが描かれる。背景にスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故が絡めてあり、観客が容易に時代を思い出すことができる。
 冒頭に映し出された壺のエピソードから、廃屋となった学校から聞こえるピアノのエピソード。断片的に現在と過去が交錯しながら語られてゆく。原作にない過去の話のシーンで、思春期の微妙な心が瑞々しく描かれる。中盤あたりに始まる男女のドロドロとした関係は、一服の清涼剤となっている。後半、朋代と雄介が再会するところから、運命の歯車が狂い始めてゆく。
 初主演の小島に、瀬々監督は数々の試練を与えた。音楽教師の設定なのに、たどたどしいピアノ演奏。泣くのを我慢するため走るシーンでは、東京の観光名所を全力で走らせ転ばせる。そして大胆ヌードの濡れ場シーン。かつてピンク映画界で“ピンク四天王”と呼ばれた瀬々監督。小島という素材と出会い、徹底的に演じさせた。体当たりで挑んだ小島も、監督の要求に十二分に応えている。
 内向的な朋代と対照的に、あっけらかんとした妹の愁子役の佐藤藍子からは等身大の演技を引き出した。二姉妹の間を揺れ動く雄介にはいしだ壱成。繊細な演技が光る。姉妹の父を演じた菅田俊が、昔かたぎで無骨な父親を好演。佐々木ユメカ、蒼井そらなど、ピンク映画を撮ってきた監督ならではのキャスティングセンスを感じた。悲しい物語の終わりに流れる、沢田知可子のエンディングテーマ。心が浄化されるラストだ。(藤枝正稔)

 
 
 

 午前5時15分からTBS「早ズバッ」「朝ズバッ」を少し見て就寝。正午、起床。昼食は、加ト吉の海老天入り「鍋焼きうどん」。
 
 

 《ストーブリーグ》
 ・捕手の城島健司(33)、4年間在籍したマリナーズを退団し、日本球界復帰へ。
 
 【イチローの話】  「(城島退団に)突然クラブハウスからいなくなってしまうことが寂しいです。ただこの2年間、ジョー(城島)の悔し涙を何度も目にしてきて、いろんな思いがあるのだろうと想像していました。難しい決断であったと思いますが、その決断がいかなるものであれ、ジョーが前に進んでいけるものであると信じています。僕の中の生涯のチームメートであることに変わりありません」(共同)

 ――「小早川警視正・京都羅生門殺人旅情」(辰巳琢郎、国生さゆり、菊池麻衣子、矢崎滋、寺田農、芳本美代子、宮川一朗太、本田博太郎、大西結花、望月太郎、永野路子、西川弘志、滝沢涼子、山口果林・2002) テレビせとうち 12:30~14:21
 
 「羅生門」と古美術をテーマにしたツアーが京都で行われた。ツアーを企画したのは、夏木梨香(菊池麻衣子)。梨香の姉で旅行評論家の夏木香奈(国生さゆり)は、ツアーで遠縁の警視庁広域捜査官、小早川雅彦(辰巳琢郎)と再会した。小早川は、ツアーにゲスト参加しているカメラマンの新門寿久(望月太郎)にかかった容疑を探るため、身分とその目的を隠してこのツアーに潜り込んでいた。
 ところがツアー初日、旅館の中庭で愛人の野村由美(大西結花)を撮影していた新門が何者かに刺殺された。遺体の側には「羅生門」の文庫本、そして羅生門葛の栞が落ちていた。新門は文庫本に爪を立てた形で死んでおり、何かダイイングメッセージを残そうとしたらしい。「旅館の母屋から中庭に向かう渡り廊下で、白髪の老婆とすれ違った」という目撃証言があり、焼却炉から白髪の鬘と夜叉面が発見されたため、犯人は変装して犯行を行ったと推測された。
 現場に残された文庫本は、由美がフィルムを取りに車に戻るときに新門に預けたもので、羅生門葛の栞はツアー客に記念品として配られたものだった。容疑者は宿泊客に絞られた。宿泊していた客は、野村由美のほか、新門の助手の木村良人(西川弘志)、古美術商の宗方芳斎(寺田農)、女優の木宮津久美(滝沢涼子)、大学教授の保坂清一(本田博太郎)とその妻やよい(山口果林)、助手の近藤健(宮川一朗太)とその婚約者西丸夢子(芳本美代子)、呉服商の丸菱弓子(永野路子)、そして夏木姉妹だった。そのうちアリバイがあるのは、保坂教授夫妻と助手の近藤、西丸夢子、夏木姉妹の6人だけ。老婆を目撃したのは、保坂教授と弟子の近藤だった。2人が老婆とすれ違ったのは、心臓に持病のある保坂が薬を飲むちょっと前、午後4時頃のことだったという。
 京都府警は、過去に新門と愛人関係にあった木宮津久美を怪しんだ。津久美は以前舞台で老婆を演じたことがあり、犯人が津久美ならば、新門が残したダイイングメッセージにも筋が通った。一方、小早川は凶器のナイフの柄に巻かれていた布に注目する。香奈はその布の模様が羅生門葛の柄であることに気づき、その布が骨董的価値のある「古代裂(こだいきれ)」なのではないかと指摘した。小早川はこの布に事件を解く鍵があると見て、捜査を進めた。小早川は古代裂を復元している織物屋や骨董市で古代裂に関する情報を集め、凶器に巻かれていた布が江戸時代中期の、茶器か壺を包んでいたもので、寺の寄進品を包んでいたものらしいことを突き止めた。
 小早川のもとに部下の伴内警部(矢崎滋)が来て、捜査状況を報告した。小早川は居合わせた香奈と梨香に、このツアーに参加した本当の理由、新門の墓荒し容疑について明かした。墓荒し事件の発端は、ある資産家の未亡人が墓に一緒に入れたはずの夫の愛用の茶器が、雑誌に載っていることに気づいたことからだった。墓を調べると、茶器だけではなく骨壺も別の物と入れ替わっていた。骨壺の中には備前の一級品や、古伊万里など売れば数百万円の物もあるという。さらにその後、墓に入れたはずの遺品がオークションに出ていたという被害届けが数件出た。その雑誌に載っていた写真、そして墓荒らしの被害にあった寺の全てで新門が撮影を行っていたのだった。墓荒らしの事件と今回の事件にどんな関係があるのか。
 伴内は、由美と助手の木村が愛人関係にあったという新たな事実を報告した。新門はそれを理由に一度木村を破門し、それを解く時には土下座をさせるという屈辱を味あわせたという。木村が新門を殺す動機は十分だった。しかし梨香は、犯人は捨てられた恨みを持ち、化けるのが得意な木宮津久美なのではと言い、香奈は由美と共犯した木村なのではと推理した。そして小早川は怪しい人物の名をあげる代わりに、羅生門の一説をそらんじた。死者の髪の毛を抜いているのを下人に咎められた老婆が、確かに自分のしているのは悪いことだが、死人も生きている時には悪いことばかりしてきたから抜かれても仕方がないのだ、と答えるシーンだった。それはまるで墓荒らしに関して、新門のことを言っているようだった。

 
 
 
 
 
 
 ……NHKの朝ドラ「ふたりっ子」(1996年度下半期)の菊池麻衣子が、国生さゆりの妹役で出演。そのとき、朝ドラから6年が経っていた。その菊池麻衣子も、現在は35歳になり、6歳年上の会社経営者夫人で女児の母。月日が経つのは本当に早い。羽生や谷川、内藤といった将棋のプロ棋士が多数ちょい役で出演し、何でもありの破天荒なドラマ「ふたりっ子」を笑いながら見たのが、つい先年のような気がする。

 午後3時から7時まで仮眠。

 夕食は、牛丼など。

 ――「歌謡コンサート・一曲入魂 迫力の名舞台」(細川たかし、吉幾三、中村美律子、南こうせつ、原田悠里、曽根史朗、テ・ジナ、井上由美子) NHK総合 20:00~20:45
 
 細川たかし「望郷じょんから」、中村美律子「瞼の母」、南こうせつ「神田川」「二人のラプソディ」、吉幾三「津軽平野」など。「時代の歌こころの歌」は、昭和31年の大ヒット曲、曽根史朗「若いお巡りさん」。「歌コン最前線」には、韓国歌謡界の大スター、テ・ジナが登場。
 
 

 ――「開運 なんでも鑑定団」(司会=石坂浩二、島田紳助、ゲスト=神戸蘭子、進行アシスタント=吉田真由子、出張リポーター=松尾伴内、ナレーター=銀河万丈、冨永みーな、鑑定士=古美術鑑定家・中島誠之助、「ブリキのおもちゃ博物館」館長・北原照久、美術商「やすこうち」店主・安河内眞美、「阿藤ギャラリー」代表取締役・阿藤芳樹、「永井画廊」代表取締役・永井龍之介、愛知文教大学副学長・増田孝、「日本カメラ博物館」理事・谷野啓) テレビ東京系列 20:54~21:54
 
 ゲストは人気沸騰中のモデル、神戸蘭子。宮崎の実家に伝わるすごいお宝を持参。一般鑑定には、幕末を駆け抜けた新選組隊士が残したお宝が。出張鑑定は、大阪府堺市。
 
 



 ※明日の予定…

今季一番の冷え込み

2009-10-19 | 日記
 10月19日(月)

  朝方、今季一番の冷え込み。
 
  10月19日9時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 18時現在
  最高気温21.5℃=13時、最低気温5.6℃=6時、積算降水量0.0mm、最大風速3m/s
  …… 徳島のアメダス (徳島市大和町の徳島地方気象台) は、18時現在、最高気温23.1℃、最低気温15.0℃、積算降水量0.0mm、最大風速5m/s


 午前7時半、起床。コーヒー。8時34分JR新見駅発の「やくも」で女房は徳島へ。

 ――「カードGメン小早川茜・同姓同名の女たち」(片平なぎさ、西村和彦、持田真樹、井上晴美、小倉久寛、松永浩史、柊瑠美・2005) BS-TBS 10:00~11:54
 
 クレジット会社の管理センターに勤める小早川茜(片平なぎさ)は、クレジットカードにまつわるトラブルに目を光らせる凄腕調査員。
 茜はある日、所長の大杉(ケーシー高峰)から突然、人探しを命じられた。聞けば依頼主は、茜たちサンライズクレジットの大株主である川島産業の社長で、1年程前から音信不通になっている令嬢の由香里(井上晴美)を探して欲しいのだという。

 
 

 昼食は、加ト吉の「鍋焼きラーメン(鶏がら醤油味)」。
 
 

 午後、仮眠。

 ――プロ野球セ・リーグ「クライマックスシリーズ・第1ステージ・第3戦・中日vsヤクルト」(解説=山本和行、ナゴヤドーム) BS1 18:05~22:10
 ヤクルト 100 000 021 =4
  中 日  002 030 02X =7

  (ヤ)由規、松井、吉川、押本、五十嵐-相川
  (中)中田、河原、小林正、山井、浅尾、岩瀬-谷繁
  ※本塁打=(中)和田2号2ラン(3回、由規)
 
 中日は毎回の14残塁ともどかしい攻撃だったが、0-1の三回に和田が2ランを放って逆転し、五回には代打立浪の適時二塁打などで3点を挙げた。2点差とされた直後の八回は代打平田の適時三塁打などで突き放した。先発の中田は5回1失点。六回からは小刻みな継投でかわした。
 ヤクルトは好機での本塁憤死や満塁での併殺などで流れに乗れなかった。

 
  第2ステージ進出を決めた中日ナイン

 夕食は、イカの刺身とイカの煮つけなど。

 ――「水戸黄門・悪を一喝 世話焼き美人-象潟-」(里見浩太朗、原田龍二、合田雅吏、由美かおる、林家三平、内藤剛志、ゲスト=島崎和歌子、池田政典、大出俊) TBS系列 20:00~20:54
 
 水戸老公(里見浩太朗)一行は象潟(きさかた)へ。一行とは別行動の助三郎(原田龍二)は、縁談世話人のおちか(島崎和歌子)と出会った。元気があって口も達者はおちかは面倒見がよく、良縁を結ぶと評判がよかった。おちかは器量よしなのだが、なぜか本人は結婚に縁がなかった。
 そんなおちかに、城代家老・池田兵左衛門(菅野菜保之)の娘、千鶴(早瀬英里奈)と次席家老・奥山軍兵衛(大出俊)の息子、玄之助(真島公平)の縁談をまとめてほしいという依頼が舞い込んだ。玄之助の人柄を好ましく思ったおちかは、熱心に千鶴に玄之助を勧めた。だがこの縁談には池田をないがしろにして運上金を不当に値上げし、私服を肥やそうという家老・奥山と大店の商人・三国屋(池田政典)の悪企みが隠されていた。
 風車の弥七(内藤剛志)は、玄之助が女に金を貢がせて博打にふける悪党だと気づいた。おちかも自分の見込み違いを思い知り、玄之助と千鶴の縁結びを断った。だが奥山は悪事を全うするために、おちかと池田の命を狙った。

 
 

 ――「弁護士高見沢響子・老人ホーム経営者殺人事件~亡き夫の愛人と名乗る女」(市原悦子、あめくみちこ、多岐川裕美、一條俊、潮哲也、小松みゆき、日向明子、綿引勝彦、夏八木勲) TBS系列 21:00~22:54
 
 東京のある特別養護老人ホームが炎上し、3人の老人が死亡した。ホームのずさんな安全管理が問題となり、経営者の新井田康之(潮哲也)に非難が集中した。ところが新井田は、愛人の根本楓(小松みゆき)のマンションで死体となって発見された。楓の目撃証言が決め手となり、新井田のかつての愛人、神谷美智子(多岐川裕美)が殺人容疑で逮捕された。美智子はあっさりと犯行を認め、高見沢響子(市原悦子)に弁護を依頼した。美智子は初対面の響子に、自分が響子の亡夫の愛人だったと、からかうように語った。美智子は響子の問いには答えず、ふてぶてしい態度を見せた。
 やがて、今は安アパートで暮らす美智子が、かつては料亭の女将として羽振のいい暮らしをしていたことが明らかになった。そのころ、代議士・城戸孝太郎(綿引勝彦)の秘書をしていた新井田と恋仲になったことも分かった。響子は城戸に、新井田と美智子の関係を尋ねた。さらに新井田と旧知の酒屋店主・野口譲次(夏八木勲)と店員の田村イサク(一條俊)からも事情を聞いた。少しずつ美智子の過去が明らかになり、美智子が20年以上前に男の子を産んでいたことも分かった。その子は教会の施設に引き取られそこで育ったというが、その後の行方は分からなかった。美智子は、新井田殺害についての詳しい状況や動機に関しては硬く口を閉ざした。響子はその態度からあることに気づいた。

 
 



 ※明日の予定…

白熱のゴルフ

2009-10-18 | 日記
 10月18日(日)ときどき

 
  10月18日9時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 17時現在
  最高気温19.2℃=15時、最低気温7.3℃=6時、積算降水量0.0mm、最大風速5m/s


 ――「時事放談」(野中広務・元内閣官房長官、仙谷由人・行政刷新大臣、キャスター=御厨貴・東京大学先端科学技術研究センター教授、小島慶子アナ) TBS系列 6:00~6:45
 
 今週は15兆円もの補正予算の「無駄」の削減と、来年4月からの予算の編成。いわば、家をつくる前の更地づくりと家づくりが一緒に進むような事態。有権者の期待と心配を背に、大臣が文字通りあちらこちら走り回る大騒ぎ。これが実を結んで、新しい日本につながるのか。結局、混乱のまま終わってしまうのか。鳩山政権は発足1ヵ月で最大の試練に直面し、事態は緊迫してきた。
 
 
 
 ……これを見たあと仮眠。

 午前10時、火事のルート連絡で携帯へ電話がかかり起床。高梁市川上町の中心部で建物火災があったが、まもなく消えたという。

 ――NHK将棋トーナメント 「2回戦・行方尚史八段vs阿久津主税七段」 (解説=屋敷伸之九段、聞き手=矢内理絵子女王) NHK教育 10:20~12:00 ……相掛かり戦。阿久津七段の勝ち。
 
  感想戦

 昼食は離れで、加ト吉のお好み焼き。

 ――NHK囲碁トーナメント 「2回戦・趙治勳二十五世本因坊vs倉橋正行九段」 (解説=淡路修三九段、聞き手=万波奈穂二段)  NHK教育 12:20~14:00 ……無難な、そして激しい打ちまわしで、趙二十五世本因坊(53)の中押し勝ち。対局中のぼやきが印象に残る趙永世本因坊。その内容は素人同然で、風格は感じられなかった。年老いたが、野武士というにふさわしい。
 
  実戦

 ロンドンで行われている体操世界選手権で、鶴見虹子(17)=朝日生命ク、東京・大智学園高=が、個人総合の銅に続き、段違い平行棒で銀メダルを獲得。ともに1966年の池田敬子以来の快挙となった。
 
 
 
 

 新見市哲多町成松の従兄が来宅。法事の祭壇を見てもらい、アドバイスを受けた。同じ曹洞宗だから、何かにつけて世話になっている。

 今日のゴルフは男女とも、白熱のプレーオフだった。男子ゴルフの「日本オープン選手権」は、石川遼(18)ら3人のプレーオフとなり、小田龍一(32)がプロ初優勝。優勝賞金4千万円と、5年間のシード権を獲得した。女子の「富士通レディース」は、ニッキー・キャンベル(29・豪州)と宮里藍(24)のプレーオフになり、キャンベルが制した。人気の石川遼と宮里藍は惜敗した。しかし、プレーを盛り上げたことで日本のゴルフ人気は、オリンピック競技にゴルフが採用されたことと相まって上昇気流はまちがいなかろう。キャンベルは「ミヤザトが優勝した方が…」と観客に向かって、はにかんでいた。
 
 
               今日の石川遼と宮里藍、優勝したキャンベル
 
 
 【男子ゴルフ】 18番(パー4)を使ったプレーオフ2ホール目。2mのフックラインを沈めてバーディーを奪うと、小田は両腕を2度突き上げた。「まさかですねえ。まだフワフワしている」と夢心地でプロ初優勝をかみ締めた。
 「優勝が近いといわれながら、(プロになって)9年がたってしまった」。長らく勝てなかった理由を「気持ちです」と、自身の精神的弱さを反省する。今回は石川のアグレッシブさを見習って、得意のドライバーでコース攻略する戦術が奏功。「今後の自信になった」と笑顔を浮かべた。
 優勝の陰には、まさかの偶然もあった。パー4の8番で大きく左に曲げた第1打が、2003年12月の結婚以来、ほとんどの試合を観戦する妻、優子さん(32)の左胸を直撃。おかげで球は30ヤードもフェアウエーに戻った。これをチップイン・バーディーとし、運と勢いを引き寄せた。9番以降も元気に観戦を続けた妻に、「きょうに限っては女神」と感謝した。
 5年シードとともに全英オープン出場権をも得た。「本当ですか、へえー」と戸惑うが、まだ32歳。新たな境地が広がった。(MSN産経)

 
 
      プロ初優勝の小田龍一と、優勝を喜び合う小田夫妻
 
 ……今日は、小田夫妻に勝利の女神がほほえんだようだった。

 夕食は3人で、千屋牛の最後の残りを野菜炒め。祭りに千屋牛の高級肉は似合う。従兄に「来年の大名行列は千屋牛で」と誘っている。

 ――プロ野球セ・リーグ「クライマックスシリーズ・第1ステージ・第2戦・中日vsヤクルト」(解説=今中慎二、ナゴヤドーム) BS1 18:00~
 ヤクルト 020 000 000 =2
  中 日  110 000 10× =3

  (ヤ)館山、李恵践、押本-川本
  (中)吉見、浅尾、岩瀬-谷繁
  ※本塁打=(ヤ)川本1号2ラン(2回、吉見)、(中)谷繁1号ソロ(2回、館山)
 
 中日は2-2の七回二死三塁、荒木が館山から中前打を放ち、勝ち越した。先発の吉見は二回に本塁打を許し2点を失ったが、そのほかは走者を背負いながらも丁寧に低めに集め、8回7安打2失点で勝利を引き寄せた。九回一死からは岩瀬が締めくくった。
 ヤクルトは館山が粘りの投球を披露したが、三回以降は打線の援護もなく、力尽きた。


 ――大河ドラマ「天地人(42)将軍誕生」 NHK総合 20:00~20:45
 
 兼続(妻夫木聡)の息子、竹松(加藤清史郎)が病に倒れた。それを伝え聞いた菊姫(比嘉愛未)は、お船(常盤貴子)に米沢へ帰るよう命じた。お船は菊姫の心遣いに感謝して、米沢へ急いだ。
 一方、家康(松方弘樹)は征夷大将軍に任じられ、江戸に幕府を開いた。景勝(北村一輝)と兼続は家康の求めに応じて謁見することを決めた。反対する実頼(小泉孝太郎)に、兼続は「今は生き残ることが上杉の義である」と諭した。江戸に入った景勝のもとに、菊姫が病に倒れたとの知らせが入り、景勝は急遽伏見へ向かった。菊姫は景勝に「上杉家存続のために側室を持ってほしい」と告げた。
 江戸では、兼続が家康に謁見。景勝がいないことを責める家康に、「親子や夫婦がお互いを思いやる心なくして天下を治めることはできません」と返した。そこに突如、伊達政宗(松田龍平)が現れた。
 慶長9年(1604年)、景勝のもとに菊姫が亡くなったとの知らせが入った。景勝は悲しみをこらえて秀頼に謁見、年賀の挨拶をした。
 米沢に戻った兼続に、お船は菊姫が書いた兼続あての手紙を見せた。そこには兼続に対する謝罪と感謝の言葉がつづられていた。菊姫の想いに、兼続とお船は悲しみにひたった。そして、竹松に命の尊さを説いた。

 
 
 
 
 ……徳川幕府成立の影には、悲しい運命に翻弄された姫や武将が。戦国の世を知れば、現代の政治は「あまい」かも。でも、それが「平和」の象徴だから不満はない。



 ※明日の予定…

祭壇づくり

2009-10-17 | 日記
 10月17日(土)ときどき

 
  10月17日9時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 19時現在
  最高気温21.3℃=13時、最低気温11.0℃=3、5時、積算降水量0.0mm、最大風速2m/s


 午前9時、起床。新聞、コーヒー。

 秋祭りが過ぎると法事。週末に父の7回忌をひかえ、午前10時過ぎから奥の間に祭壇をつくった。3階から仏具一式を持って降り、女房や母と組み立てた。
 
  形ができた祭壇

 昼食は、備中鴨方うどん。手延べで作られたうどんは、ひやむぎを太くしたような大きさと味。手打ちで作られる讃岐うどんのようなコシはない。

 ――プロ野球パ・リーグ「クライマックスシリーズ・第1ステージ・第2戦・楽天vsソフトバンク」(解説=伊東勤、クリネックススタジアム宮城) BS1 13:05~15:30
 
 ソフトバンク 000 000 010 =1
  楽  天  000 130 00X =4

  (ソ)ホールトン、森福、摂津-田上
  (楽)田中-中谷
  ※本塁打=(楽)山崎武2号3ラン(5回、ホールトン)
 
 楽天の田中が丁寧に投げて無四球完投勝利。7安打で、失策絡みの1失点だけ。変化球も切れて9三振を奪った。打線は四回二死一、三塁から中村真の左前適時打で先制。五回二死一、三塁では、山崎武が2試合連続本塁打となる3ランを放って流れを引き寄せた。
 ソフトバンクは終盤に好機をつくったが攻め切れず、連敗した。

 
  完投した田中
 ……2連勝の楽天は、第2ステージへ進出。21日から札幌ドームで日本ハムと対戦する。試合後Kスタ宮城でセレモニーが行われ、野村克也監督は球場のフアンに退任の挨拶をした。
 
 ひとことお礼を申し上げます。きょうお礼を申し上げないと、ひょっとしてみなさんにお礼を言う機会を逃すことがあるかもわかりませんので、この場を借りて、報告とお礼を申し上げます。
 もう、みなさんもご存じだと思いますけど、先だって正式に、球団の方から今シーズン限りで解雇という報告を受けました。(ファンの声援に)ありがとうございます。
 4年間ではありましたけれども、あっという間に終わった感じがいたします。最下位のチームを預かって、球団から何とか強いチームを作ってほしいと、いうことで引き受けました。選手は順調に伸び、チームもそれなりの力をつけて参りました。
 そしてまた、今年はみんなが頑張ったご褒美として、(CS)第2ステージ、また、日本シリーズとチャンスが残っております。何としても日本一、頂点に立って、みなさんに恩返しをしたいと、強く、強く胸に刻んでおります。
 あと残り少ないですけども、どうか今まで以上にご声援、ご支援、よろしくお願いいたします。1試合でも多く、みなさんの前に立てるように残り試合、頑張ります。4年間、本当にありがとうございました。

 
  スタンドに頭を下げる野村監督

 女房と母は、今日と明日開かれる第33回「JAあしん祭り(農協祭り)」へ出かけた。JR新見駅近くの祭り会場にはテントが張られ、JA関係者が店を開く。農機具から衣・食・住、はては石碑まで展示され、会場は何でもそろう田舎のデパートに変身。仮設ステージでは歌謡ショーや演芸会などが開かれ、新見で最も集客力のあるイベントとして定着している。
 
  平成19年の農協祭り

 夕食は、農協祭りで買ってきた巻き寿司やおこわなど。

 ――プロ野球セ・リーグ「クライマックスシリーズ・第1ステージ・第1戦・中日vsヤクルト」(解説=大野豊、ナゴヤドーム) BS-hi 17:55~21:30
 ヤクルト 000 000 300 =3
  中 日  000 110 000 =2

  (ヤ)石川、押本、五十嵐、林昌勇-川本
  (中)チェン、浅尾、高橋-谷繁
  ※本塁打=(ヤ)デントナ1号2ラン(7回、チェン)、(中)和田1号ソロ(4回、石川)
 
 ヤクルトが終盤に球威の落ちたチェンを攻略して逆転勝ち。0-2の七回一死三塁で青木が左前打して1点差として、続くデントナが左中間へ2点本塁打を放った。先発の石川は持ち味の緩急を使った投球で6回2失点と粘り、勝利を呼び込んだ。
 中日はチェンが速球を武器に六回まで1安打無失点と好投していたが、打線の援護がなかった。

 
 ……楽天戦ほどのおもしろみは薄く、ヤクルトの青木が打点を上げて追撃ムードになったときぐらいだった。岩隈、田中、山崎にくらべて、スターの不在を感じた。

 ――「デパートの仕掛け人・天王寺珠美の殺人推理~援助交際に仕組まれた巧妙なワナ、墜ちた悪徳議員が引き裂いた母娘の絆」(泉ピン子、村田雄浩、相島一之、沼田爆、津村鷹志、三浦浩一、床嶋佳子、池澤あやか、伊東孝明、橋本愛実) テレ朝系列 21:00~22:51
 
 百年に一度と言われる大不況の影響で、天王寺珠美(泉ピン子)と山岡柊平(村田雄浩)が勤める丸越デパートも営業不振に苦しんでいた。そんな丸越デパートに店舗コンサルタントの桐野麻子(床嶋佳子)がやってきた。広瀬常務(津村鷹志)の肝いりで、営業戦略アドバイザーとして経営の立て直しを依頼されたのだという。徹底的に無駄を省き、リストラも辞さないやり方で有名な麻子の登場に店員たちは戦々恐々とするが、珠美はどこ吹く風。今日も、店で倒れた客の貝谷義憲(沼田爆)を助け、てきぱきとした仕事ぶりを見せた。
 そんな中、プロモーション会社を経営する冴島直樹(伊東孝明)という男が、売り上げアップのためのイベントを山岡に持ちかけてきた。有名ファッションモデルを絡めた企画となって、山岡もやる気満々。イベント話が盛り上がり、冴島のマンションに招かれた山岡だったが、冴島の秘書・吉井美咲(橋本愛実)に注がれたワインを飲んでいるうちに意識を失ってしまう。目が覚めると、部屋に残されていたのは、なんと冴島の死体だった。
 山岡は、事件の容疑者として警察に連行されることに。部屋には酒を勧めてきた秘書も一緒にいたと訴える山岡だが、警察の調べでは冴島に秘書はいないことがわかる。山岡は条件つきで保釈されたものの、この事件のおかげで丸越デパートも大騒ぎになり、容疑が晴れるまで謹慎処分を言い渡されてしまった。山岡の無罪を証明すべく美咲捜しに乗り出した珠美は、山岡の記憶から、彼女の居場所を突き止めた。彼女の証言によれば、冴島はクライアントに睡眠薬入りのお酒を飲ませて眠らせ、その隙に若い女性とベッドにいる写真を撮り、それをネタに恐喝をして仕事を取っていたというのだ。だが、あの事件の夜、山岡の家族写真を見て、恐喝に嫌気がさした彼女は、冴島がマンションを訪ねてきた何者かに会いに行っている間に、こっそり裏口から抜け出したのだった。冴島を訪ねてきたのは一体だれなのか。
 一方、丸越デパートでは、麻子の企画でカードキャンペーンの開催が決まった。売り上げアップを目指して仕事をこなす麻子だが、デパートにやってきた娘の詩織(池澤あやか)とのやり取りを見ると、母娘関係はうまくいっていないようだ。さらに、サービスをめぐって麻子と珠美は口論になってしまう。そんな矢先、山岡は渋谷のクラブで、冴島がかつて少女を利用して荒稼ぎしていたという話を聞き出した。さらに、山岡が入手した写真から、冴島と麻子を結ぶ意外な線が明らかになった。

 
 



 ※明日の予定…

祭りのあと

2009-10-16 | 日記
 10月16日(金)

  終日、秋晴れ。
 
  10月16日9時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 17時現在
  最高気温21.1℃=14時、最低気温9.6℃=7時、積算降水量0.0mm、最大風速3m/s
  …… 徳島のアメダス (徳島市大和町の徳島地方気象台) は、17時現在、最高気温22.8℃、最低気温14.2℃、積算降水量0.0mm、最大風速4m/s


 午前7時半、起床。幔幕を軒から取り外し、ベランダに干した。51番を裏から表にまわして、秋祭りが終了。今年は久しぶりに幔幕を張り、本格的にのぞんだ。天気もよく、千屋牛の焼き肉も食べられたし、充実した祭りになった。
 
  ベランダに干した幔幕

 ――「名探偵キャサリン・南十字星殺人事件」(かたせ梨乃、河相我聞、西岡徳馬、山村紅葉:星由里子、今村恵子、真野静、麻田かおり、美木良介、市川左團次、坂本あきら、パンチ佐藤、宮本大誠、つちだりか・1999) BS-TBS 10:00~11:54
 
 女性カメラマンとして活躍する希麻倫子(通称キャサリン・かたせ梨乃)は、じつは社長令嬢。倫子と助手の飛田三郎(河相我聞)は、人気推理作家、池上加代子(星由里子)の家を撮影で訪れた。そこへ、友人とニュージーランドを旅行中の加代子の娘、梨花(今村恵子)が、行方不明になったと連絡が入った。倫子は他の仕事にかこつけて編集者の美佳と共に現地へ急行した。
 その直後、梨花の友人、沢朋美(麻田かおり)が死体で発見された。倫子は、現地に住む梨花の幼なじみ、木村裕志(美木良介)に注目した。裕志は梨花の車の操作ミスからラグビーの選手生命を絶たれていた。一方、加代子の元に脅迫状が届いた。現地に急行した加代子は、ニュージーランドでワイナリーを経営している元夫の小川利男(市川左團次)と再会した。それを知った倫子は、小川と梨花の事件との結びつきも考え始める。そんな中、加代子に犯人からの指示と梨花からのメッセージが届いた。倫子は、応援に駆けつけた狩矢警部(西岡徳馬)と共に犯人が指定した場所に張り込んだ。だが、指示通りに宝石を持って行った梨花の友人、坂下涼子(真野静)が刺殺されてしまった。

 
 
 
 ……このドラマを見るのは3度目。犯人は、池上加代子(星由里子)の元夫、小川利男(市川左團次)。事業に失敗していた。

 午後0時半、新見記者クラブへ。大名行列の各紙記事を見る。Y紙記者と写真談義。また地元B紙の紙面構成について、かれは「大名行列、ゆめ市場、和太鼓演奏、拝観ツアー、(前夜祭の)湯立ての神事などが、ばらばらな個別記事になっている。大見出しにリードをきちんとつけて小見出しで記事を統率すべきだ」といっていた。
 午後1時過ぎ、津山へ出発。津山記者クラブで情報連絡票を受け取り、女子職員と「大名行列」について少し話した。地下食堂で親子丼(¥350)。4時前に帰宅した。

 ベランダに干していた幔幕をしまって、秋祭りの片づけが終了した。

 午後6時6分JR新見駅着の「やくも」で女房が帰宅。夕食は、昨日残った「千屋牛」の野菜炒め。うまかった。

 ――プロ野球パ・リーグ「クライマックスシリーズ・第1ステージ・第1戦・楽天vsソフトバンク」(解説=与田剛、クリネックススタジアム宮城) BS1 18:05~21:13
 ソフトバンク 000 400 000 =4
  楽  天  304 003 10X =11

  (ソ)杉内、大隣、藤岡、森福、佐藤、三瀬-田上
  (楽)岩隈-藤井
  ※本塁打=(楽)高須1号ソロ(1回、杉内)、セギノール1号2ラン(1回、杉内)、中島1号2ラン(3回、杉内)、山崎武1号ソロ(7回、佐藤)
 
 楽天が4本塁打を含む先発全員の12安打で11点を奪い大勝した。一回は高須の先頭打者本塁打とセギノールの2ランで3点。三回にも4点を加え、杉内をKOした。7-4の六回には渡辺直の2点適時打などで3点を加えた。岩隈は4失点で完投。
 ソフトバンクの杉内は制球が安定せず、甘い球を痛打された。打線も四回に4点を返すにとどまった。

 
  完投した岩隈
 
 ……明日先発の楽天・田中のピッチングに興味が湧く。

 ――「アンタッチャブル 事件記者・鳴海遼子①大惨事を予言する女3つの謎」(仲間由紀恵、要潤、佐藤智仁、芦名星、小澤征悦、田中哲司、寺島進、ゲスト=浅野ゆう子) テレ朝系列 21:00~22:09
 
 
 
 再就職先の「週刊アンタッチャブル」の編集部へ向かう鳴海遼子(仲間由紀恵)は、橋の崩落事故を目撃する。施工を担当した双葉建設は、カリスマジャーナリストの有栖川スミレ(浅野ゆう子)に、そのずさんな体質を指摘されたばかりで、スミレの告発は的中率が高いと、ますます評判になった。遼子もスミレの告発記事とジャーナリズムにあこがれていると知った編集長の樫村秀昭(田中哲司)は、遼子とカメラマンの鷹藤俊一(佐藤智仁)をスミレの取材に向かわせた。しかし、取材の目的は、編集部に匿名で送られてきたスミレの不倫密会写真の真相を探ることだった。 
 一流誌の元同僚記者、遠山史朗(要潤)とは違って、相手にされない遼子だが、写真を見せたときのスミレのかすかな動揺を見逃さず、真実を突き止めるまではあきらめないと決意。鷹藤を巻き込んで、スミレのマンションの張り込みを開始した。

 
 



 ※明日の予定…

大名行列

2009-10-15 | 日記
 10月15日(木)

 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 23時現在
  最高気温20.9℃=14時、最低気温7.6℃=3時、積算降水量0.0mm、最大風速2m/s
  …… 徳島のアメダス (徳島市大和町の徳島地方気象台) は、23時現在、最高気温21.9℃、最低気温14.0℃、積算降水量0.0mm、最大風速6m/s


 午前7時、起床。しまった、寝過ごしたと思ったが、外に出てみると盛り砂造りの真っ最中で、ほっとした。K醤油醸造の店頭にテレビクルーがいた。O社長が女性キャスターのインタビューを受けていた。表の隅に保管していた砂袋を5つ軒先に運び、水路上に盛り砂を5つ作り、清めの塩をのせた。
 
  軒先の盛り砂
 
 砂を盛っていると、テレビクルーの見知らぬ若いカメラマンが急ぎ足でやって来た。腰を上げたら、
 「作っている姿を撮らせてください」
 「どこのテレビ局?」
 「RSKです。ボイス21です」
 名乗らずに撮ろうとした無礼もあって、
 「撮られるのイヤなんだ」とこたえた。
 「あっ、それならいいです」

 軒下に大名行列拝観用の茣蓙(ござ)を敷いて、新見通信部の掃除と片づけ。大名行列を拝観するツアー客を案内している男性ガイドの声が、表通りから聞こえた。朝シャン後、着替えてJR新見駅へ。午前11時過ぎ、岡山支局からやってくる女子編集補助員を迎えた。そのまま、グランドホテル「みよしや」へ。頼んでいた二段重ねの「大名行列弁当」を受け取った。
 
 
        駕籠がイメージされた大名行列弁当
 
 それから正田のショッピングセンター「サンパーク」へ行き、ビールと烏龍茶、それに焼き肉用の木炭(インドネシア製、6㎏=¥698)を買った。帰りに「JAあしん広場」で野菜(キャベツ、ナス、ニンジン、タマネギ)やシイタケなどを買った。農家が直に持ち込む野菜などは新鮮で安い。女子補助員は「岡山の半値」といっていた。
 帰宅後、家を案内。本宅奥の間で「大名行列弁当」を食べた。

 表通りは、大名行列を待つ観光客でにぎわっている。大名行列の出発まで時間があった。女子補助員と表通りを歩いた。御殿町センターでは、和太鼓が勇壮な音を奏でていた。顔なじみの人々もたくさんいた。地元新聞や商工会議所などの面々と立ち止まって雑談。「ゆめ市場」まで行って、彼女は両親から頼まれたという新見名物の最中「一万八千石」や饅頭「梅の里」などを買った。そこは菓子同業組合のテントで、他の菓子業者やレトルト食品業者は「買って」と地元製品をPR。適当に愛想をして逃れた。
 自宅では2組の拝観者が待機していた。発電水車を開発した鉄工所の会長夫妻と、水車の電気系統を改良研究している大学教授夫妻(奈良県)、それに母の友人とその友人(岡山市)の6人が、奥の間で茶を飲んでくつろいでいた。

 午後1時半、打ち上げ花火の合図で行列は八幡宮を出発。自宅前を通るまでには少し時間があり、奥の間から玄関に出てきた母たちは軒下の茣蓙(ござ)にすわり、NHKのTV取材に応じた。NHKは幔幕や盛り砂だけでなく、お御酒(みき)や米を包んだお捻(ひね)りが乗った三方(さんぼう)にも注目していた。
 
  三方と盛り砂
 
 やがて行列の姿が見えてきた。私は中町と本町を境する交差点でカメラを構えた。報道関係やアマチュアのカメラマンが大勢いる。明治時代の商家(太池邸)があることから、カメラスポットになっている。(そこから撮影した写真には、たいていわが家の白壁が写っている)
 行列が近づいてきた。
 
 岡山県新見市、船川八幡宮秋季大祭の御神幸武器行列(大名行列)が15日に厳かに行われた。
 行列は、大槍、薙刀、鉄砲、弓などを持った総勢64人からなり、午後1時半、八幡宮を出発。青竹を手にした先払いの「したーん、したーん」の声が市街地に響き渡った。沿道の氏子たちは軒先に清めの盛り砂を作り、下座して行列を迎えた。このことから、「土下座祭り」とも呼ばれている。同行列は、元禄10(1697)年に津山藩から移封され初代新見藩主となった関長治侯が、同八幡宮の大祭を盛り上げようと大名行列を仕立てて御神幸の先駆をさせたのが始まり。前夜祭の湯立ての神事、濁酒(どぶろく)造りとともに同市指定の無形民俗文化財になっている。

 
  名物の先払いの声で進む大名行列
 
  行列の花形、大槍
 
 大名行列の後に神輿(みこし)がつづいた。これには新見短大生も参加。比較的軽い神輿をかついだ。
  練り歩く神輿
  
  わが家の前でひと休み
 

 行列が通り過ぎると、盛り砂を片づけた。そして、焼き肉の準備。本宅と離れをつなぐテラスに一式を持ち込んで、炭火をおこした。盆で残った肥松(こえまつ)があったので容易に火がついた。
 中山精肉店で仕入れた「千屋牛」(ヒレ)を焼いた。油分が網から炭に落ちてジュルジュルと音をたて、いい匂いがただよう。もう2人、岡山支局からくる予定だったのだが、知事の会見やらがあって行けそうにないという。
 
 
      夕暮れのテラスで焼き肉(午後7時半)
 
 午後6時から7時まで焼き肉を中断して、「大名行列」のローカル・ニュースをRSK、NHK、KSBとはしごする。RSK では、わが家で拝観した大学教授がインタビューで「ここまで長く続けられてきたことに感動します」などと話していた。また、NHKではわが家の軒下に座っている8人が大きく映しだされた。
 午後7時から焼き肉を再開。約30分ほど食べて、後片づけ。女子編集補助員は8時32分JR新見駅発の「やくも」で岡山へ帰っていった。

 ――将棋「竜王戦・第1局2日目」(渡辺明竜王vs森内俊之九段、解説=杉本昌隆七段、聞き手=村田智穂女流初段・滋賀県大津市「比叡山延暦寺会館」) BS2 9:00~9:30、16:00~17:00、20:50~21:00、22:20~22:30 ……午後7時19分、126手までで先手番の森内九段(39)が投了。渡辺竜王(25)の先勝となった。持ち時間各8時間のうち、残り時間は両者とも1分。
 
  終局の場面

 ――囲碁「名人戦・第5局1日目」(張栩名人vs井山裕太八段、解説=蘇耀国八段、聞き手=稲葉禄子アマ6段・静岡県熱海市「あたみ石亭」) BS2 9:30~10:00、17:00~18:00 ……午後4時48分、176手までで張名人が投了。井山八段(20)は、第2局から4連勝して名人位を奪取。史上最年少の名人になった。持ち時間各8時間のうち、残り時間は黒の張名人が1時間28分、白の井山八段が17分だった。
 
  終局の場面
 
 ……午後8時50分から10分間放送された速報で、打ち上げを終えたばかりの井山新名人が登場。初々しく喜びを語った。そして今日の棋譜を自分で解説。「これからも張先生を目標にするのに変わりはありませんが、国外の棋士に対抗できるだけの力をつけたい」と話していた。


 ※明日の予定…

祭りの準備

2009-10-14 | 日記
 10月14日(水)ときどき午後3時ごろ

 
  10月14日9時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 20時現在
  最高気温20.0℃=13時、最低気温8.8℃=7時、積算降水量0.0mm、最大風速3m/s
  …… 徳島のアメダス (徳島市大和町の徳島地方気象台) は、20時現在、最高気温23.8℃、最低気温16.4℃、積算降水量2.0mm、最大風速7m/s


 午前9時、起床。

 ――将棋「竜王戦・第1局1日目」(渡辺明竜王vs森内俊之九段、解説=杉本昌隆七段、聞き手=村田智穂女流初段・滋賀県大津市「比叡山延暦寺会館」) BS2 9:00~9:30、17:00~17:30 ……振り駒の結果、挑戦者の森内九段の先手番になった。戦型は「角換わり腰掛け銀」の同型。渡辺竜王は「(角換わり腰掛け銀の同型は)後手を持って受け切れると将棋世界で読んだような記憶があります」(山本真也五段)だそうだ。午後6時、森内九段が51手目を封じた。
 
  封じ手の局面

 ――囲碁「名人戦・第5局1日目」(張栩名人vs井山裕太八段、解説=蘇耀国八段、聞き手=稲葉禄子アマ6段・静岡県熱海市「あたみ石亭」)  BS2  9:30~10:00、17:30~18:00 ……午後5時32分、黒番の張名人が81手目を封じた。
 
    封じ手の局面

 終日、明日の船川八幡宮秋季大祭(大名行列)を迎える準備。通信部の片づけと幔幕(まんまく)張り。衣類の夏冬入れ替えなど。
 まずは通信部の机まわりの資料を整理。

 ――「浅見光彦・隅田川殺人事件」(辰巳琢郎、加藤治子、村井国夫、山本郁子、井上彩名:床嶋佳子、細川俊之、大河内浩、ベンガル、志水季里子・1995)  BS-TBS 10:00~11:54
 
 浅見光彦は母の雪江(加藤治子)、兄で警視庁刑事局長の陽一郎(村井国夫)と共に知人の池沢英二(細川俊之)の結婚式に出向いた。ところが、水上バスで式場に向かう途中で花嫁の津田隆子が忽然と姿を消してしまった。
 翌日、光彦は池沢の姪の小松美保子(床嶋佳子)と水上バスに乗り、隆子の足跡を追ったが、何の手掛かりもなかった。また周囲の話では、隆子に蒸発する理由はなく、謎は深まるばかりだった。そんなある日、隅田川の支流で女性の水死体が見つかった。この女性の口からは池沢がオーナーを務めていたヨットハーバーのバッジが発見された。一方、光彦は解決の糸口を探すため、隆子の上司の安藤(大河内浩)に接近した。安藤は重い口を開くと「自分と隆子は2年前に関係があり、池沢もそれを知っていた」と告白した。
 数日後、水死体の身元が判明。それは派遣社員として働いていた佐々木という女性で、彼女は隆子が乗船した日に、水上バスに派遣されていた。さらに数日後、刺殺された隆子が川べりに打ち上げられた。凶器はE・Iとイニシャルが入った池沢のナイフで、警察は2つの殺人事件の犯人が池沢だと確信し、逮捕に踏み切った。

 
 
 
 ……隆子の上司の安藤(大河内浩)。

 昼はニッスイのたこ焼き8個。夏の衣類を洗濯し、冬物と入れ替える。「大名行列」を転機として冬支度をするのが、わが家の通例。この祭りが済むと、寒くなっても不思議ではない。

 ――「美人外科医殺し~南房総リゾート病院の秘密」(愛川欽也、黒沢年男、川島なお美、田島令子、星遙子・1991) テレビせとうち 12:30~14:21
 
 遺跡発掘をしていた男と警部補の名コンビが豪華なリゾート病院での連続殺人を探る。相田は調査中、盲腸炎で緊急入院する。が、翌日、執刀医の弓子が死体で発見された。
 
 

 午後4時ごろから幔幕を張り、「御神燈」の提灯を出した。昨年は中町大火で向かいが全焼したため、幔幕を張るのを慎んだ。一昨年はわが家の下水道工事が真っ最中で、幔幕を出さなかった。そのため張り方を忘れていて、納得できるまでにはずいぶん時間がかかった。この幔幕は戦後まもなくのころ特注したもので、当時の幔幕が残っているのはわが家だけ。報道陣やアマチュアカメラマンに人気がある。
 
  静かに「大名行列」を待つ夜の本宅

 夕食はミニオードブルなど。

 夜、船川八幡宮では宵祭りとして「湯立ての神事」が行われている。見物に誘われたが、今回は遠慮した。

 ブログのカテゴリーを整理した。曖昧なカテゴリーを記事は「日記」に移して削除し、「旅の日記」を新しく設けた。



 ※明日の予定…砂盛り7:00、大名行列13:30

ねむかった

2009-10-13 | 日記
 10月13日(火)のち

 
  10月13日9時
 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 20時現在
  最高気温20.4℃=15時、最低気温9.3℃=6時、積算降水量0.0mm、最大風速2m/s
  …… 徳島のアメダス (徳島市大和町の徳島地方気象台) は、20時現在、最高気温23.4℃、最低気温13.3℃、積算降水量0.0mm、最大風速4m/s


 午前6時半、起床。7時20分自宅発で女房をJR新見駅へ送っていく。そのまま津山へ。8時過ぎ、真庭PAで「蒜山ラーメン」(¥600)。蒜山焼きそばと同じく、鶏肉を使った味噌味だった。たまに食べるのは、いいだろう。
 真庭PAを出てから急に眠くなり、院庄ICを降りたころは意識が朦朧としてきた。津山通信部で正午まで仮眠した。津山記者クラブで通信票を受け取り、新見へ。
 新見記者クラブから市商工観光課へ行き、明後日の大名行列を取材する腕章とベストを受け取った。

 新見通信部で9月分の経費精算。伝票に領収書を添えて投函した。その後、昨日取材した猪風来さんの記事を書いた。
 
 岡山県新見市の縄文造形作家、猪風来(いふうらい)さん(62)は、日本最大の縄文土器作りに挑戦、巨大な土器2つを野焼きで焼き上げた。
 現存する縄文土器は、岩手県大館町遺跡から出土した高さ93㎝(最大径61.5㎝)の土器が最大といわれている。猪風来さんが作った土器は、高さ184㎝(最大径90㎝)と同113㎝(同85㎝)の2つ。7月に18日間かけて粘土で作り、縄文模様を施した。乾燥後の今月10日から約38時間かけて野焼きを行い、焼き上げた。出来上がった土器は、2つとも一部分ひびが入ったが、修復して口部分に皮を張り、「縄文太鼓」にしたいという。猪風来さんは「焼いている間は、ほとんど不眠だった。地元の陶芸同好会や陶芸家仲間らの支援があってこそできました」と話した。

 
  巨大な「縄文土器」と猪風来さん

 夕食は母と、イカ煮やオードブルなど。

 今日はやたらに眠たい。

 《ストーブリーグ》
 ・オリックスは、前阪神監督の岡田彰布氏(51)の来季監督就任を発表。



 ※明日の予定…大名行列準備