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至誠惻怛(しせいそくだつ)=真心と慈愛の精神

大名行列

2009-10-15 | 日記
 10月15日(木)

 今日のアメダス(新見市足見堂の下) 23時現在
  最高気温20.9℃=14時、最低気温7.6℃=3時、積算降水量0.0mm、最大風速2m/s
  …… 徳島のアメダス (徳島市大和町の徳島地方気象台) は、23時現在、最高気温21.9℃、最低気温14.0℃、積算降水量0.0mm、最大風速6m/s


 午前7時、起床。しまった、寝過ごしたと思ったが、外に出てみると盛り砂造りの真っ最中で、ほっとした。K醤油醸造の店頭にテレビクルーがいた。O社長が女性キャスターのインタビューを受けていた。表の隅に保管していた砂袋を5つ軒先に運び、水路上に盛り砂を5つ作り、清めの塩をのせた。
 
  軒先の盛り砂
 
 砂を盛っていると、テレビクルーの見知らぬ若いカメラマンが急ぎ足でやって来た。腰を上げたら、
 「作っている姿を撮らせてください」
 「どこのテレビ局?」
 「RSKです。ボイス21です」
 名乗らずに撮ろうとした無礼もあって、
 「撮られるのイヤなんだ」とこたえた。
 「あっ、それならいいです」

 軒下に大名行列拝観用の茣蓙(ござ)を敷いて、新見通信部の掃除と片づけ。大名行列を拝観するツアー客を案内している男性ガイドの声が、表通りから聞こえた。朝シャン後、着替えてJR新見駅へ。午前11時過ぎ、岡山支局からやってくる女子編集補助員を迎えた。そのまま、グランドホテル「みよしや」へ。頼んでいた二段重ねの「大名行列弁当」を受け取った。
 
 
        駕籠がイメージされた大名行列弁当
 
 それから正田のショッピングセンター「サンパーク」へ行き、ビールと烏龍茶、それに焼き肉用の木炭(インドネシア製、6㎏=¥698)を買った。帰りに「JAあしん広場」で野菜(キャベツ、ナス、ニンジン、タマネギ)やシイタケなどを買った。農家が直に持ち込む野菜などは新鮮で安い。女子補助員は「岡山の半値」といっていた。
 帰宅後、家を案内。本宅奥の間で「大名行列弁当」を食べた。

 表通りは、大名行列を待つ観光客でにぎわっている。大名行列の出発まで時間があった。女子補助員と表通りを歩いた。御殿町センターでは、和太鼓が勇壮な音を奏でていた。顔なじみの人々もたくさんいた。地元新聞や商工会議所などの面々と立ち止まって雑談。「ゆめ市場」まで行って、彼女は両親から頼まれたという新見名物の最中「一万八千石」や饅頭「梅の里」などを買った。そこは菓子同業組合のテントで、他の菓子業者やレトルト食品業者は「買って」と地元製品をPR。適当に愛想をして逃れた。
 自宅では2組の拝観者が待機していた。発電水車を開発した鉄工所の会長夫妻と、水車の電気系統を改良研究している大学教授夫妻(奈良県)、それに母の友人とその友人(岡山市)の6人が、奥の間で茶を飲んでくつろいでいた。

 午後1時半、打ち上げ花火の合図で行列は八幡宮を出発。自宅前を通るまでには少し時間があり、奥の間から玄関に出てきた母たちは軒下の茣蓙(ござ)にすわり、NHKのTV取材に応じた。NHKは幔幕や盛り砂だけでなく、お御酒(みき)や米を包んだお捻(ひね)りが乗った三方(さんぼう)にも注目していた。
 
  三方と盛り砂
 
 やがて行列の姿が見えてきた。私は中町と本町を境する交差点でカメラを構えた。報道関係やアマチュアのカメラマンが大勢いる。明治時代の商家(太池邸)があることから、カメラスポットになっている。(そこから撮影した写真には、たいていわが家の白壁が写っている)
 行列が近づいてきた。
 
 岡山県新見市、船川八幡宮秋季大祭の御神幸武器行列(大名行列)が15日に厳かに行われた。
 行列は、大槍、薙刀、鉄砲、弓などを持った総勢64人からなり、午後1時半、八幡宮を出発。青竹を手にした先払いの「したーん、したーん」の声が市街地に響き渡った。沿道の氏子たちは軒先に清めの盛り砂を作り、下座して行列を迎えた。このことから、「土下座祭り」とも呼ばれている。同行列は、元禄10(1697)年に津山藩から移封され初代新見藩主となった関長治侯が、同八幡宮の大祭を盛り上げようと大名行列を仕立てて御神幸の先駆をさせたのが始まり。前夜祭の湯立ての神事、濁酒(どぶろく)造りとともに同市指定の無形民俗文化財になっている。

 
  名物の先払いの声で進む大名行列
 
  行列の花形、大槍
 
 大名行列の後に神輿(みこし)がつづいた。これには新見短大生も参加。比較的軽い神輿をかついだ。
  練り歩く神輿
  
  わが家の前でひと休み
 

 行列が通り過ぎると、盛り砂を片づけた。そして、焼き肉の準備。本宅と離れをつなぐテラスに一式を持ち込んで、炭火をおこした。盆で残った肥松(こえまつ)があったので容易に火がついた。
 中山精肉店で仕入れた「千屋牛」(ヒレ)を焼いた。油分が網から炭に落ちてジュルジュルと音をたて、いい匂いがただよう。もう2人、岡山支局からくる予定だったのだが、知事の会見やらがあって行けそうにないという。
 
 
      夕暮れのテラスで焼き肉(午後7時半)
 
 午後6時から7時まで焼き肉を中断して、「大名行列」のローカル・ニュースをRSK、NHK、KSBとはしごする。RSK では、わが家で拝観した大学教授がインタビューで「ここまで長く続けられてきたことに感動します」などと話していた。また、NHKではわが家の軒下に座っている8人が大きく映しだされた。
 午後7時から焼き肉を再開。約30分ほど食べて、後片づけ。女子編集補助員は8時32分JR新見駅発の「やくも」で岡山へ帰っていった。

 ――将棋「竜王戦・第1局2日目」(渡辺明竜王vs森内俊之九段、解説=杉本昌隆七段、聞き手=村田智穂女流初段・滋賀県大津市「比叡山延暦寺会館」) BS2 9:00~9:30、16:00~17:00、20:50~21:00、22:20~22:30 ……午後7時19分、126手までで先手番の森内九段(39)が投了。渡辺竜王(25)の先勝となった。持ち時間各8時間のうち、残り時間は両者とも1分。
 
  終局の場面

 ――囲碁「名人戦・第5局1日目」(張栩名人vs井山裕太八段、解説=蘇耀国八段、聞き手=稲葉禄子アマ6段・静岡県熱海市「あたみ石亭」) BS2 9:30~10:00、17:00~18:00 ……午後4時48分、176手までで張名人が投了。井山八段(20)は、第2局から4連勝して名人位を奪取。史上最年少の名人になった。持ち時間各8時間のうち、残り時間は黒の張名人が1時間28分、白の井山八段が17分だった。
 
  終局の場面
 
 ……午後8時50分から10分間放送された速報で、打ち上げを終えたばかりの井山新名人が登場。初々しく喜びを語った。そして今日の棋譜を自分で解説。「これからも張先生を目標にするのに変わりはありませんが、国外の棋士に対抗できるだけの力をつけたい」と話していた。


 ※明日の予定…