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埼玉県比企郡嵐山町地域史誌アーカイブ

わたしたちの町らんざん 25 交通や通信 道路、電車、バス 1977年

2010-09-13 18:05:23 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

四、交通や通信
 町の人たちは、よその土地と行き来をしたり、話をしたり、また車で物をはこんだりして、くらしています。

  (1)道路、電車、バス
・道路

 嵐山町とまわりの市町村をむすぶ、おもな道路は、県道です。県道は、熊谷、小川、玉川、東松山、寄居をむすぶ道路が走っています。これらの道路は、全部ほそうされてよくなっています。
 また、嵐山町には、国道二五四号線という道路が走っています。この道路は、交通量がふえ、朝の七時~九時の二時間で、約一八〇〇台もの自動車や自転車、バイクなどが走っています。(昭和五十一年九月調べ)そのため、町の中がこんざつするようになってこまるので、南部にバイパスを作る工事がすすめられています。

・電車
 嵐山町を通っている電車は、東武東上線です。さい近ではだん地ができたり、遠くへ働きに行く人が、多くなったので、のりおりする人が多くなってきています。
 町の人たちは、東上線を利用するのに、武蔵嵐山駅や小川町駅などからのります。駅までは、とほ、自転車、バイク、車、バスなどで行きます。

・バス
 バスは、東松山から武蔵嵐山、小川から熊谷、古里から武蔵嵐山、東松山から玉川をむすぶ四つの線がありますが、一日に通る回数は、あまりありません。でも、町の人たちのたいせつな足となっています。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 20頁~21頁


わたしたちの町らんざん 24 町の人々のくらしと町役場のはたらき 安全なくらし 1977年

2010-09-13 00:22:44 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (6)安全なくらし
 町には、人びとが安心してくらせるように、いろいろなしくみがあります。

・しょうぼうしょ
 町では、火事をふせいだり、火事になったらそれを消すために、近くの小川町、都幾川村、玉川村、東秩父村と力を合わせて、しょうぼうしょを作っています。嵐山町には、その分しょがあります。また、このほかにも、むかしからのしょうぼうだんというのがあります。しょうぼうしょやしょうぼうだんの人たちは、火事がおこると、すぐ火事場へ出かけて消します。また、空気がかわいて火事のおきやすいころになると、わたしたちの家のまわりや、火のもとを見て「火の用心」の紙をはり、注意するように話します。
 また、じこにあったり、きゅうなびょう気になった時には、きゅうきゅうしゃではこんでくれます。
 嵐山町のしょうぼうしょではたらいている人は、十三人で、五つの地くのしょうぼうしょ全体では、七十三人にもなります。しょうぼう車は、各地くごとに五つあり、しょうぼうしょには、一台、その他の車も二台あります。

・ほけん・えいせいのしごと
 役場のじゅうみんかのえいせいがかりや、地区のえいせいの役員は、町の人びとのけんこうをまもるしごとをしています。
 地区ごとにいる区長さんや、えいせいの役員さんが、役場のえいせいがかりの人とそうだんして、しょうどくや村の人びとのえいせいけんさや、よぼうちゅうしゃなどをします。また、病気になった時には、町にある医院や小川にある日赤などの病院を利用します。
 しにょうしょりについては、小川町のほか五つの町村が、えいせい組合を作って、きょうどうでしょりしています。また、ごみしょりは民間の人にたのんでやってもらいます。

・ちゅうざいしょ
 町には四つのちゅうざいしょがあり、そこにはおまわりさんがいます。おまわりさんは、わるいことがおこらないように、また交通事故などがおこらないように、町中を見てまわったりしています。また、わたしたちが安全に通学できるように、正しい交通の決まりを教えてくれたり、朝、交通せいりをしてくれたりします。

・交通安全と公害のかんしのしごと
 交通安全協会というところで、町の人びとが交通事故にあわないようにするために、いろいろの仕事をしています。
 また、町役場のそうむかでは、水のよごれを調べて、まちがいのないように、町の人たちに注意したり、教えたりしています。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 18頁~20頁


わたしたちの町らんざん 23 町の人々のくらしと町役場のはたらき 町のしせつ 1977年

2010-09-12 23:28:00 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (5)町のしせつ
 町の人たちのために、町でつくったしせつには、公民館、町民グランドや、ぶどう館があります。
 公民館は、町に二ヶ所あって、町の人たちが集まって話し合いをしたり、勉強したりするのにりようします。また、町民グランドやぶどう館は、町の人たちがスポーツをするところです。
 嵐山町には、このほかに、県でつくったれきししりょう館や、心身に重いしょうがいをもった人たちが入っている、コロニーがあります。このほかに、国でつくっているふじんきょういくかいかんもあります。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 17頁~18頁


わたしたちの町らんざん 22 町の人々のくらしと町役場のはたらき きょういくいいん会のしごと 1977年

2010-09-11 06:42:30 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (4)きょういくいいん会のしごと
 役場には、わたしたちにとくにかんけいのある、きょういくいいん会があります。きょういくいいん会は、わたしたちが、勉強しやすいようにせつびをととのえるしごとや、おとなの人たちが勉強できるように、こうしゅう会をひらいたり、図書館の本を借しだしたりするしごとをします。また、町民体育祭や日曜日のいろいろなスポーツ大会を開いたりすることも、きょういくいいん会のしごとです。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 17頁


わたしたちの町らんざん 21 町の人々のくらしと町役場のはたらき しごとに使われるお金 1977年

2010-09-10 19:08:12 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (3)しごとに使われるお金
 町ぎ会で決まったことは、役場の人たちが中心になって、しごとをすすめます。これらのしごとにひつようなお金は、わたしたちの家でおさめるぜい金と、そのほか、国や県からくるお金で、まかなわれています。前の表は、町のお金が、どのように使われているかを表わしたものです。

表:つかわれたお金 昭和50年(1975)
総務ひ(役場で、つかわれる) 15.1パーセント
民生ひ(こまっている人をたすける) 9.1パーセント
えいせいひ 6.6パーセント
農林水産ひ(農業・林業) 9.0パーセント
土木ひ(道路やはし) 16.5パーセント
教育ひ(学校のこと) 30.4パーセント
消防ひ 5.5パーセント
公さいひ 4.3パーセント
商工ひ 0.6パーセント

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 16頁~17頁


わたしたちの町らんざん 20 町の人々のくらしと町役場のはたらき 町長、町ぎ会のしごと 1977年

2010-09-09 00:25:39 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (2)町長、町ぎ会のしごと
 町長さんは、町の人たちからえらばれた人です。ですから、町の人びとのくらしをよくするために、いろいろな計画をたてます。計画がぎ会できまると、決まったことにしたがって、町役場のかかりの人に、しごとをさせます。町会ぎいんさんは、町長さんと同じように、町の人たちから、えらばれただいひょう者です。
 町には、二十六人のぎいんがいて、学校をたてることや、道や橋をなおしたりすることなど、いろいろなそうだんをします。また、それにかかるお金のことなどを決めます。
 町ぎ会は、毎年、三月、六月、九月、十二月の四回、きまって開かれることになっています。そのほかにも、たいせつなそうだんのあるときには、りん時に開かれます。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 16頁


わたしたちの町らんざん 19 町の人々のくらしと町役場のはたらき やくばのしくみやしごと 1977年

2010-09-08 23:48:00 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

三、町の人々のくらしと町役場のはたらき
 役場では、町の人びとのために、いろいろのしごとをしています。わたしたちのために学校をたてるとか、道や橋を作ったり、なおしたりすることや、しょうぼう、えいせい、など、たくさんのしごとがあります。

  (1)やくばのしくみやしごと
 町のしくみの中心になるものは、役場です。
 町長さんは、町をよくするための計画をたて、よさんあんを作って、ぎ会に出し、ぎいんさんたちにそうだんして、きめてもらいます。
 ぎ会で、決められたことは、町長さんを中心にしておこなわれますが、役場には、町長さんを助けるために、助役さんや収入役さんをはじめ、たくさんの人たちが、仕事をわけてはたらいています。
 つぎのページの表でわかるように、役場では、わたしたちのくらしとかんけいの深いしごとを、たくさんしています。

表:役場のしくみ
町長
 助役
  そうむか(まとめのかかり)
   ・町をよくするための、いろいろなじむをする。
   ・ほうどうを、作る。
   ・ぎ会とのれんらくをとって、ちょうせいする
   ・こうがいや、こうつう安全にかんするしごとをする。
  きかくか(町の計画をたてるかかり)
   ・町をよくするための、計画をすすめる。
   ・町をよくするために使うお金についてのしごと。
  ぜいむか(ぜい金のかかり)
   ・土地や家のようすを、しらべて、ぜい金をきめる。
   ・ぜい金を集める。
  じゅうみんか(こせきのかかり)
   ・人が、生まれたり、けっこんしたり、死んだ時のとどけを受けつける。
   ・よその土地から、うつってきた人や、町からでていく人をちょうぼに記入する。
   ・くらしに、こまっている人を、たすけたり、町の人たちのくらしをよくするためのしごと。
   ・国民けんこうほけんのしごと。
  さんぎょうか(くらしをゆたかにするかかり)
   ・のうぎょうやりんぎょうなどをさかんにするしごとをする。
   ・しょうぎょうやこうぎょうをさかんにするしごとをする。
   ・かんこうの計画をたてたり、せんでんやあん内をする。
  どぼくか(道や橋を作ったり、なおしたりするかかり)
   ・道や橋を作ったり、なおしたりするしごとをする。
   ・町のために、必要なものを、たてるのに、必要な土地をかいあげる。
  かいはつか(土地利用の計画や、下水道についてのかかり)
   ・町を住みよくするために、土地の利用のしかたなどについて計画をたてる。
   ・下水道にかんするしごと。
 収入役
  すいとう室(かいけいのかかり)
   ・国や県から来るお金やぜい金をあつかう。
   ・いろいろに、使われるお金をはらう。

町長
 水道か

 ・教育いいん会
   教育いいん会のしくみ
    教育いいん - 教育長 - 学校教育係
               - 社会教育係
 ・せんきょかんりいいん会
 ・のうぎょういいん会
 ・こうへいいいん会
 ・こていしさんひょうかしんさいいん会

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 14頁~15頁


わたしたちの町らんざん 18 町の人びとのしごととくらし 町の金ゆう機関 1977年

2010-09-07 10:51:35 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (9)町の金ゆう機関
 お金をあずかったり、生活や事業に、ひつようなお金の貸しだしを仕事にしているところを金ゆう機関といいます。
 町内にある金ゆう機関には、つぎのようなものがあります。
   農業共同組合
   小川信用金庫嵐山支店
   嵐山ゆうびん局

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 13頁


わたしたちの町らんざん 17 町の人びとのしごととくらし 商工会 1977年

2010-09-07 10:50:21 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (8)商工会
 商工会は、通産大臣の認可をうけてつくられたもので、町内にすんでいる商工業者の皆さんの仕事の改善と発達をはかるため、つぎのような活動をしています。

   しごとの内容
イ 商工業に関する相談と指導
ロ 情報・資料の収集と提供
ハ 講習会・講演会のじっし
ニ 展示会・共進会のじっし
ホ 商工業者にかんする事務の処理その他商工会の目的達成のためにひつようなしごと。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 12頁~13頁


わたしたちの町らんざん 16 町の人びとのしごととくらし 商店のしごと 1977年

2010-09-07 10:49:07 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (7)商店のしごと
 人口のぞうか、しょうひのぞうかにともなって嵐山町にもたくさんのお店がつくられました。
 衣りょう品、食りょう品、医やく品、電気器具、運道具などのせんもん店のほかざっか品をとりあつかう店などもたくさんあります。また、さい近になって食りょう品などをあつかうスーパーマーケットもつくられました。これらの店には、たくさんの人がはたらいていて、よい品を安く、しょうひしゃに売るようにしています。なお、このほか、ひな市といって三月のおわりごろ、駅前どおりのはたに市がひらかれることがあります。

表:嵐山町の商店
   昭和49年(1974)商業統計
内わけ        数
スーパーマーケット   5
おろしうり業     12
洋品店        12
飲食料品店      69
自動車・自転車小売店  6
家具・たて具店    17
電気器具        8
飲食店        27
スポーツ用具店     2
その他        22
計          180

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 12頁


わたしたちの町らんざん 15 町の人びとのしごととくらし 工場のしごと 1977年

2010-09-07 10:47:58 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (6)工場のしごと
 昭和三十五年ごろから嵐山町にも、たくさんの工場が、東京方面から進出してきました。食品をつくる工場、自動車の部品をつくる工場、電気機械や器具の部品をつくる工場など内容は、いろいろですが町の発展のためにも大いに役立っています。

表:嵐山町の工場しらべ
   昭和50年(1975)12月 工業とうけい調査

 工場名    じゅうぎょう員 仕事の内容
 明星食品       111   めんるいのせいぞう
 明星リッチー     52      〃
 明星フード      64   ラーメンのスープ
◎さとうらし      108   ナット
 昭和機器工業     112   自動車の部品、こううん機の部品など
 竹内化学工業     44   タック紙
 嵐山プレス      49   カーステレオなど
◎望月メッキ工業    42   計さん器のふぞく部品
 東鋼工業       30   電線用スチールドラム
 菱沼せい作所     60   ダイカストマシン
◎内田せい作所     20   カメラ部品
 嵐山町にはこの表の会社を含め48の会社があります。
 ◎印の会社はせい品の一部を外国へゆ出しています。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 11頁~12頁


わたしたちの町らんざん 14 町の人びとのしごととくらし つとめにかよう人びと 1977年

2010-09-06 16:18:22 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (5)つとめにかよう人びと
 わたしたちの町では、どれくらいの人たちが、つとめにでているかしらべてみましょう。「町の人びととくらし」のところでべんきょうしたように、四割(わり)ちかくの人たちは農家(のうか)です。農家(のうか)の人たちでも、さい近では、つとめにでる人たちがふえ町の工場やゴルフ場につとめています。中には、東京方面にまで働(はた)らきに行っている人がいます。

表:嵐山町の人たちのおもなつとめ場所
       昭和45年(1970)国せい調査
 県内 1477人
東松山  513
川越   170
小川   157
熊谷   88
鶴ヶ島  92
坂戸   60
滑川   56
玉川   36
江南   31
朝か   25
浦和   15
大宮   14
飯能   14
さやま  12
しき   14
にいざ  18
和光   16
上福岡  16
寄居   13
その他  117

 他県  369人
東京   348
千葉    7
神奈川   9
その他   5

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 10頁~11頁


わたしたちの町らんざん 13 町の人びとのしごととくらし のうかのくらしとへんか 1977年

2010-09-06 16:16:54 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (4)のうかのくらしとへんか
 むかしは、米・麦とようさんが、のうかのおもなしごとでしたが、このごろでは機械や農薬がつかわれるようになって、しごとの、のうりつがあがり、時間的にも余ゆうがでてきたので、いろいろな、しごとができるようになりました。のうかのしごとがひまなときは、工場などにはたらきにいく人たちもおおくなってきています。収入がふえ、生活にゆとりがでてきたこともあって新らしく家がたてられたり、いろいろな電気せい品が使われるようになって、のうかの生活もいぜんにくらべると、ずっと便利になってきました。食生活の面でもいろいろな改善がすすんでいます。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 10頁


わたしたちの町らんざん 12 町の人びとのしごととくらし 農業協同組合のしごと

2010-09-05 16:15:00 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

  (3)農業協同組合(のうぎょうきょうどうくみあい)(のうきょう)のしごと
 のうぎょうきょうどう組合は、農家の人たちのしごとやくらしをたすけ、よくするためにつくった組合です。
 つぎのようなしくみで、いろいろなしごとがすすめられています。このほか、有線放送のしごともしています。養さんのうきょうも同じたてものの中にあって、かいこに関係(かんけい)のあるしごとをしています。

【図:農協のしくみとしごと】
総会 理事会 組合長 信用部(しんようぶ)
             貯金(ちょきん)
             かしつけ
           経済部(けいざいぶ)
             販売(はんばい)(米・麦をうる)
             購買(こうばい)(肥料などを【農家に】うる)
             農業指導()
             加工(かこう)(せい粉、せい米)
           共済部(きょうさいぶ)
             生命保険、自動車保険、火災保険等
   監事会(かんじかい)

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 9頁


わたしたちの町らんざん 11 町の人びとのしごととくらし のうかの仕事 花つくり 1977年

2010-09-04 16:13:00 | 『わたしたちの町 らんざん』(1977年)

 かん葉(よう)植物(しょくぶつ)や鉢物の花をつくっている家もあります。庭木用の植木をさいばいしている家もふえてきました。
 花木(かぼく)えんげい組合がつくられ苗木の育成やはんばい、盆栽(ぼんさい)などのはんばいも行っています。

   嵐山町社会科研究部『わたしたちの町 らんざん』(1977年3月) 9頁