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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

今日も元気だゲリラ雷雨

2013年07月26日 21時54分23秒 | バス運転士

午後3時半頃、私は某駅ロータリーの待機場所に止めたバスの中にいた。某駅に到着する直前から降り出した雨がドンドン激しくなっていた… と、その時! ピッシャ~ン! バリバリバリバリ~ ドドドドド… 私がボォ~ッと眺めていたビルの避雷針に落ちたようだった。そしてザーザービュービューと、風雨が一段と激しくなった…

いつもと少し違う状況に遭遇した場合、まずは「他の運転士さんだったら、どうするのだろう?」と考える。そして、複数の考えが浮かんだ時には「こうする運転士さんの方が多いんじゃないかな?」と思った方法で対応している(つもり)。

今回の“議題”は「土砂降りの雨の中… バス乗り場に人がいたら、何分前にバスを着けるか?」であった。しかし、発車時刻の7~8分前には誰一人いなかったので、私はそのまま待機していた。が、5分前に見たら、一人のおばさんが立っていたので「まぁ、一人だけならエンジンを掛けなくても(=エアコンを入れなくても)車内が暑くなることもないだろう」と思って、バスを乗り場へ移動させた。

その後、発車時刻までに数名の乗車があり、バスは予定通りに発車… そして、大きな交差点を右折して一つ目のバス停へ… そこには“いつものように”バス停のすぐ前方に駐車マイカーがいた。大抵の場合、そこに止まっている車は… 少しは気を使っているのか“バスがバス停にピッタリ着けても、何とか発車できる程度の距離”を取っているのだが… 今回はちょっとバス停に近かった。

そんな時… 昔だったら、とりあえずクラクションを鳴らして様子を見たのだが… 今は「クラクションを鳴らすな」なんて言われているので、そういうことも出来ない。そこで、何とか車内を見ようとしたのだが… よく見えず、ドライバーがいるのかいないのか分からなかった。そうなると、バスをピッタリと付けるわけにいかず… 私は少し手前&歩道から離してバスを止めて扉を開けた。

すると、バス停で先頭に立っていた男性が「もっとピッタリ寄せてよぉ~! 雨が降ってるんだからぁ~!」と大きな声で叫んだのである。私は「別に… 嫌がらせで離して止めたわけじゃないんだよ!」と思って「ムッ」としてしまい、「そう言うなら、アンタの望み通りに寄せてやるよ! ただし、前の車にドライバーが乗っていなかったら、1時間でも2時間でもこのまま動けないかもしれないからな!」と腹をくくってバスを歩道にピッタリと寄せ… それと同時に、前の車にもピッタリとくっついた。

すると、幸いにも前の車のブレーキランプが点灯したのだが… なぜか動こうとはせず、左ウインカーだけが点滅を始めたのだった。私は「とりあえず、ドライバーがいて良かったなぁ~」と思った。そして、待っていた人たちの乗車が完了して、ちょうど発車時刻になり… バスの右ウインカーを出したけれど、前の車は動こうとしなかったので… 私は「プワォ~~~ン!」と思いっ切りクラクションを鳴らした。すると、その車はゆっくりと発進して… その先の先の先の交差点を左折して行った…

もしも、その車にドライバーが乗っていなかったら… まだバス停で止まっていたりして…(そんなアホな!) あるいは、ドライバーか警察のどちらかが来るまで、ずぅ~~~~~っとクラクションを鳴らしっ放しにしてたりして!?(おいおい、そんなことをやったら… 某テレビ局が喜んで叩きに来るぞぉ~! あ、まさか… そこまでしてテレビに出たいのか? ハハハ…)


待ち人… 来た!?

2013年07月25日 21時54分58秒 | バス運転士

夕方、某駅へ向かって走っていた。乗客は少なく、交通量もそれほどでもない路線なので、時間調整停車しながらの運行だった。気が付けば、車内からは人の気配が消えていた… が、“万が一!”ということがあるので、私は油断せず&歌ったりせずに走っていた。

あるバス停を時間ピッタリに通過して、私が「次のバス停では、また時間調整停車だなぁ~」と思っていたところ… 左側の歩道をバスの進行方向と同じ方向へ歩いていた若い女性が、チラッとこちらを振り返ったのである。

私は「ひょっとして、このバスに乗るのかな? 次のバス停で時間調整停車するから、走れば間に合うよぉ~」と思って、早めにハザードランプの点滅を開始し、バス停で止まって扉を開けた… しかし、左ミラーには若い女性どころか誰も映っていなかった。

私は「なんだ… 乗客ではなかったのか~」と、少しガッカリしながら扉を閉めて発車… 10mくらい前進したところで、信号待ちの車の列の後ろに付いた。そして、ボォ~ッと信号機を眺めていたら、左の方から「すいませぇ~ん」と言う女性の声が聞こえてきたのである。

私が「おぉ~! さっきのお嬢さん、待ってまし…」と思いながら扉の外を見ると、そこには一人のおばぁさんが立っていた… 私は再びガッカリ… 否、ニッコリ笑顔で扉を開けた。少し顔が引きつっていたかもしれないけど…

追伸 それから約1時間後、走行中に激しいゲリラ雷雨に見舞われてしまい… ピカピカバリバリザーザービュービュー… 大量の雨粒と、強風に飛ばされた水しぶきに視界を遮られ… それこそ、顔を引きつらせて運転していた私だった…


悩ましき回送

2013年07月24日 21時25分31秒 | バス運転士

始発停まで回送で行って、そこから人を乗せて走り出す… その始発停が営業所の近くであればいいのだが、ちょっと距離がある(例えばA停までは約20分)となると、「道中で何か(渋滞など)あったら発車時刻に遅れてしまう」と思って、早めに行きたくなるのが人情というものだろう。

その始発停(A停)の近くには転回場も休憩室もあるので、早めに行って転回場で待機していても良さそうに思うのだが… 本来は入るべきではないバスが入ることによって転回場を“満車”にしてはいけないし、転回場内での接触事故をなくすためにも、なるべく“余分なバス”は入らない方がいいだろう… ということで、先日、運行カードに書いてある“営業所を出る時間”よりも5分だけ早く出た。

すると、途中までスイスイで「これは早過ぎるかなぁ…」と思っていたら、ある交差点の信号待ちの列が長かったので「よしよし… これでちょうど良いかもしれない」と思っていたら、交差点の左から来たバスが左折した… つまり、私の行き先の前方に入ったのである。そこで運行カードを見たら、私のバスのA停の発車時刻“01分”の横に、小さく“53”と書いてあることに気が付いた。

そう… そのバスは、その交差点からA停まで私の回送バスと同じ道を行き、A停を53分に発車(または通過)して、さらにその先も走り続ける巡回バスだったのだ。私は「このまま追走して行けば順番通りだから問題な… ん? 既に51分!? ということは、この巡回バスは5分以上遅れているのかぁ…」と思った。

それからバス停を1つ進み2つ進み… 徐々に迫り来る私のバスの発車時刻… 私は少し焦り始めていた。前を行く巡回バスは既に実車で走っているので、この先どんなに遅れても言い訳ができるけれど、私のバスはA停が始発停なので、言い訳ができない… そう思ってしまったのである。

そこで私は「この先の交差点を左折すると片側二車線になるから、とりあえず前のバスを追い越して… A停の手前まで先に行って、そこで路上待機しよう」と思っていた。さて、その交差点にやってきて… 前のバスがを左折する前に一旦停止… 私はすぐ後ろにピッタリとくっついて… 歩行者用信号が青点滅を開始… 私は「ここで遅れるわけにはいかない!」と、巡回バスに続いて左折しようとしたのだが…

私の目の前にあったバスという大きな障害物が消えた瞬間、私の目に飛び込んできたのは… “向こうから来て右折しようとしている路線バス”だったのだ! 私は反射的にブレーキを踏んで譲ろうとして… しかし、そのバスがすぐに動かなかった(バスがすぐに動けないのは、オマエも分かっているだろうに!)ので、「先に行っていいのかな? こっちは時間もギリギリだし…」と思って行こうとしたのと同時に向こうのバスも動き… 私は再び慌ててブレーキを踏んで、「どうぞどうぞ、お先に!」とバタバタと手で合図した。

そこから私は前を行く2台のバスの動きと時計を見ながら走り… 2台のバスがバス停で止まるのと、その先の信号のタイミングを見て、邪魔にならないように追い越して… 予定通り、A停の手前で路上待機した。発車時刻まで3~4分… しばらくして後方から2台のバスがやって来て、私のバスの横を通り過ぎ… 私は再び2台の後ろを追走… A停では1台目の巡回バスが乗降扱いをし、2台目のバス(A停が終点)が降車扱いをし、3枚目の私… 否、3台目の私が発車時刻ピッタリに乗車扱いをして発車した… ふぅ~、めでたしめでたし…


ICカードで一人時間差の男

2013年07月23日 20時22分57秒 | バス運転士

昨夜遅く… 私は某駅の乗り場にバスを着けて扉を開けた。待っていた人たちが乗車を開始して間もなく、3~4人目の男性(推定50代後半)がICカードでピピッと精算、運賃200円が引かれた… と同時に、男性は「あっ!」と言うが早いか、もう一方の手に持っていた別のICカードで再びピピッと精算、運賃120円が引かれたのだった…

その男性がそのまま車内後方へ行こうとしたので、私は「あの… すいません…」と呼び止めた。すると、男性は何を思ったのか「これ(先にタッチさせたカード)は間違い! こっちが正解! 今、これ(後でタッチさせたカード)で地下鉄に乗って来たの!」と、大きく目を見開いて私に喧嘩でも売るかのように捲し立てた。

そんなことは、表示された運賃を見れば分かることなのでどうでもいいとして… 私が「そのぉ… 先にタッチされたカードからも200円が引かれているので…」と言うと、男はただ偉そうに「だったら返して!」と大きな声で言い放っただけだった…

てっきり私は「えっ!? そうですか? すいません…」というような反応をするものだと思っていたので、見事に予想が外れたというか、期待を裏切られたというか… とにかく、非常に気分が悪くなってしまったのだが、200円を返さないわけにはいかず… 財布から渋々200円を取り出した。

その後、“車掌席”に座った男が「だいたいICカードが全国共通で使えるようになったのに、こっちのカードでは割引されないってのがおかしいんだよ…」などと言っているのが聞こえてきた。ま、アンタも相当おかしな人間だと思うけどねぇ~ あ、失礼! 私だけには言われたくないわなぁ… ハハハ…


デジャヴ… だよね!?

2013年07月22日 23時47分24秒 | バス運転士

勤務前半の最後は、某所からA駅を経由してB駅へ行く路線の往復だった。往路は特に何も… なかったはずなのに、いつの間にか5分ほど遅れていた。そんな感じでちょうど昼頃にB駅に到着して、次の発車までの約20分… ここには休憩室がないので、暑い車内で待機していた。

すると、子供たちの話し声が聞こえてきたので、車内からコッソリとバス乗り場を見てみたら… そこには30人くらいの子供と10人くらいの親、その団体の引率と思われる“旗を持った人”が2人、その他にも大学生たち、お年寄り軍団の姿があった。

私は「団体さんの精算は、引率の人がまとめてやってくれるとしても、乗車そのものに時間がかかりそう… 満員確実だから、乗車開始後はエアコン(エンジン)を切るわけにはいかないだろう…」と思って、発車時刻の4分前にバスを乗り場へ着けた。

前扉を開けるや否や、先頭の子供がICカードで「ピヨピヨ!」と精算… 次の子供が100円玉を「カランコロ~ン」と… 運賃箱が「ブーブー」言ったので、私は“精算完了”ボタンを押した。次に、500円玉を手にしたお母さんが「これで大人2人と子供1人お願いします」と言った… そう、この団体さんは“個別精算”だったのである。

そんなことをやっているうちに、発車時刻を迎え… 新たな乗客もやって来て… 「順に奥の方へお詰め下さい。お願いします」と、つい最近どこかで言ったような台詞を繰り返し… 気が付けば、発車時刻を2分ほど過ぎていた。

このバスは“臨時便”ではないので、当然のことながら一つ目のバス停からも2人… 2つ目のバス停からも4人… 3つ目のバス停からも2人… その度に「扉、開けます(閉めます)」「順に奥の方へお詰め下さい。お願いします」と… ん? これはデジャヴだよね!?(んなわきゃ~ない! 一昨日の現実とソックリ!)

ただ、夢と違ったのは(夢じゃないってばさ!)… 途中のバス停で待っていた乗客が驚いた表情を見せたことと、「車内が少し楽になったかな?」と思ったところでA駅からも大勢の人が乗り、またまた「順に奥の方へ…」と言わなければならなくなったことである。

そこで乗ってきたジジイが「奥へ詰めるように言え!」と言ったので、私は「アンタなんかに言われなくても…」とは口に出さず、「言ってます」とだけ答えた。その後も乗車と降車が続き… 終点近くまで車内がスッキリすることはなかった…

追伸 一昨日の臨時便… お祭り会場の始発停での乗車人数は、私のバスがピークだったそうだ。しかし、考えてみれば… 前の営業所では、毎日のように扉が閉まる閉まらないってやっていたような… やはり、あの営業所勤務の運転士には“特別手当”を出すべき… ♪だよねぇ~ だよねぇ~ DA.YO.NE!