バスレーンくねくね路線の市内中心部が終点の場合、一つ手前のバス停(終点まで約150m)は“降車所”となっている。そこで乗客が一人ずつ降りている最中… どこから来たのか、一人のお婆さんが扉の外に立っていた。
そして「このバスはどこまで行くのぉ~!?」と言った。私が「ここを左に曲がってすぐですよ」と答えると、お婆さんは「あ、そう…」と言って立ち去… らず、「乗ってもいい?」と言いながら乗ってきたのである。フリーパスだから、余計な出費がなくて済むけれど… ちょっと驚いた。
バスレーンくねくね路線とは別の一般路線で市内中心部へ行く場合… 終点の一つ手前のバス停(終点まで約300m)では、降りる人も“いたりいなかったり”なので、そこから乗る人なんて… いた。私はバスを止めたものの、半信半疑で扉を開けた。
すると、そのお婆さんは「さっきよく見せなかったから…」と言いながら乗ってきた。私は「さっき? 見せなかった? えっ!? いつ? どこで? あんた誰!?」と考え込んでしまった。
その間にも、お婆さんは何かしらペラペラと喋り続けていた。それを聞いている内に、私には答えが分かった。お婆さんが「行き先よく見えなかった」と言ったのを、ボケの私は聞き間違えていたようで…
私が「どうされますか?」と尋ねると、お婆さんは「せっかくだから乗せてもらうわ」と言ってそのまま次の終点まで… そして「あら、ここが終点なの!? もうちょっと先までいくかと思ったけど… まぁ、よく見なかった私が悪いんだけど… どーのこーの…」と、ずっと喋りながら降りて行った…
バスの運転も本当に大変だと思います。
こんばんは。はい、あの路線です。今回は“それなりの速度”で走っていたと思いますが… たまに「今日は何となく嫌な予感が…」と思うことがあり、そういう時は“いつも以上に”慎重な運転になってしまいます。