夕方、私のバスが先頭で信号待ちをしていたところ、すぐ右側の右折レーンに一台のマイカーが入ってきたのだが… 停止線に近付くにつれて、なぜか少しずつこちらへ寄ってきたのである。
その車は停止線よりも少し手前で止まったのだが、既にドアミラーが“境界線”よりも出ていたのである。私は「そこから更に左へ来るとは思えないが… 用心するに越したことはない」と思った。
信号が青に変わっても私はすぐに動かず、その車の様子を見ていたのだが… なぜか、その車もすぐに動かなかった。私は「動かないならば、その内に行ってしまおう」と思ってバスを発進させた。
すると、その車も動きだし、更に左へ寄ってきたのである。驚いた私はすぐにバスを止めて「お前は何を考えとるんだ!?」という思いを込めて、その車のフロントガラス越しにドライバーの顔を見た。
推定30歳前後の男は、そこで初めてバスと接近していることに気が付いたかのような顔をして、慌ててハンドルを右に切っていた… 電話などをしていたわけでもなく… 睡眠不足? 酔っ払い?? 禁止薬物??? まぁ、とにかく… 事故にならなくて良かった…