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バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

癒し系お婆さん!?

2011年10月11日 23時30分03秒 | バス運転士

朝8時台のA駅発B住宅地経由C駅行き… 乗客は10名ほどだった。発車してすぐの赤信号で止まると、優先席のお婆さんが立ち上がった。

私は「なんだろう? 行き先に関する質問か? まさか乗り間違えた!?」と不安になったのだが… 信号が青に変わると同時に、お婆さんは座った。

一つ目のバス停まで6分も取ってあるのに、なぜか通勤マイカーが少なくて… 青も赤も長い交差点を一度で通過してしまった。私はバス停で止まって「発車時刻まで1分ほどお待ち下さい」と言った。

すると、お婆さんが再び立ち上がったので、「さて、何かな?」と思っていたら… ただ“助手席”に移動しただけだった。杖をついて歩くほど足腰が弱いのに、低い床から高い座席へ「よっこいしょ」と… バスが止まっている間に移動しようという気遣いはありがたかったけど…

そこには“危険なのでお子様やお年寄りはご遠慮下さい”シールが貼ってあるのだが… 案の定、終点で降りる時にちょっと危なっかしかったので、思わず「大丈夫ですか?」と声が出てしまった。

お婆さんは無言で(返事をする余裕もなく?)座席から降りると「これ、ひとつ食べやぁ~」と言いながら、運賃箱の上に“食べきりサイズの小袋あられ”と“白いストライプの入ったお茶の飴2粒”を置いた…

私は「ありがとうございます」と言って受け取って、その後の休憩時間にいただいた。今日は朝から何度も“昨日のこと”が頭の中でグルグルと回っていたのだが… そのお陰で少し楽になり… コメントを下さった皆さんのお陰で、さらに楽になりました。ありがとうございました。