今日は休日出勤でした。1月14日にもやった地方競馬場の仕事です。しかし、今回はそれだけではありませんでした。まず朝5時半に出勤して、通常の路線バスを3時間ほど走ってから行ったのです。しかも、その仕事が終わってから、営業所内でバスの整理整頓です。明朝に出庫するバスの順番を考えて、次々と帰って来るバスを上手に並べるのです。そして夜9時前に終了となりました。
今朝の一本目は、某駅Aから某所Bへ走りました。早朝ということもあり、乗客は女性一人だけ… 途中での乗降客もなく、その女性だけが終点Bで降りました。私はすぐに別の場所Cへ回送して、そこから某駅Aまで走らなければなりませんでした。時間的余裕はありません。最初は「一人だけだから、忘れ物チェックの必要もないだろう」と思いましたが、「やっぱりやるべきことはやろう」と思い直して“一応”座席を見たところ… ありました! コンビニのおにぎりが一個だけ…。もしも、それが誰のものか分からなければ、普通に営業所まで持ち帰ります。しかし、それがつい先ほど降りた女性のものであることは間違いないのである。「誰のものか分かっているのに、届けないのは…」と、私はおにぎりを持ってバスを飛び出した。角を曲がると姿が見えたので「お客さぁ~ん!」と呼んだけれど、止まってくれませんでした。私が追いついて横へ並びかけると、彼女はビックリしたように大きく開いた目で私を見た。私が「はい、忘れ物ですよ!」と言っておにぎりを差し出すと、「あぁ… すいません…」と返事をした彼女は“耳栓”をしていた。そりゃあ、いくら呼んでも止まらないわけだ… お陰様で、良い運動になりました!?