バス運転士のち仕分け作業員のち病院の黒子 by松井昌司

2001年に自分でも予想外だったバス運転士になり、2019年に某物流拠点の仕分け作業員に転職、2023年に病院の黒子に…

金曜日、朝の大渋滞でのこと…

2008年02月03日 09時40分40秒 | バス運転士
あの事故の影響でバスが大幅に遅れていた時のこと…(当日の夜は時間がなくて書けませんでした…)

片側一車線の道路、私はP駅で7~8名のお客様を乗せて、Q学校へ向かっていた。ある地点まで行くとQ学校方面は順調に流れていたが、P駅方面はまだまだ渋滞していた。その時、私から見て右前方に横断歩道を渡ろうとしているおばさんを発見した。こちら側の順調な流れと、対向車側のノロノロした流れが合わず、渡るタイミングを逃している様子だった。そこで私のバスが止まれば、対向車も止まるだろうと思ったのだが… 対向車は止まらない。1台、2台、3台… 対向車側はすぐに渋滞の最後尾に追いつくので、そこで急いでも仕方がないのだが… 4台、5台、6台… もう、前方にブレーキランプの行列が見えているはずなのに… 7台、8台、9台… 結局、渋滞の最後尾が横断歩道上に伸びるまで止まらなかった。しかし、これでようやくおばさんが横断できる… と思ったその瞬間、私のバスの直後にいた車がシビレを切らして、突っ走って行ってしまったのである。横断を始めたおばさんが見えているはずなのに…。私のバスは“怒りレベル5”の雄叫びをあげ、バカ野郎を追った。すぐに2つ先の赤信号で止まっているバカ野郎に追いついた。そして再び私のバスは軽く吠えた。「あんな危険な追い越しをしても無駄ですよ。あなたと私の順番が変わっただけです」と教えてやるためである。その時、乗客の一人が「バスカードください」と言ってきた。私のバスは怒りで満ちていたけれど、私自身はそれほど頭に血が上っているわけではない。「バス専用でよろしいですか? はい、ありがとうございます」と普通に応対した。その後も、バカ野郎は止まれる赤信号を突っ切ったり、合流希望車を無視したりした。逆に、私は黄信号で止まり、合流希望車を入れたりした。それでも、気がつけば私の前にはバカ野郎の車がいた。結局、それは私のバスがQ学校へ入るまで続いたのであった。乗客のほとんどが終点のQ学校で降りたのだが、普通に「ありがとう」と言って降りて行った… 否、一番前に座っていた女性だけは笑っていた…

更にその日の夜、仕事の合間に営業所で軽い夕食を取っていたところ、ある上司がやってきて「松井くん、ココへ判子を押してくれ」と言った。先週、地域巡回バスをやった時に、スピードを出し過ぎていたから注意してくれということだった。「えぇ~!? 今日の朝なんて、どうなってるか分かりませんよ。昨日言ってもらえれば…」と私は言ったけれど、そういう問題ではないか…。しかし… 私は前車との車間距離を保って追走していただけだし… 片側一車線とはいえ道幅は広くて見通しは良いし… 決して危険な運転ではないと思っているんですけどねぇ…

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