攣である
つる。こむら返りとも言う。
私の夏場勤務は職業上、尋常ではない汗をかく。勤務時間内に真夏だと3リットル多い日だと4リットルの水分を要する。
晴れてる日でも私を見たお客さんは
「今、雨が降ってるの?」と訊ねられることがままある。
こんな状態で仕事を終えるので、退社すると自販機に直行である。
風呂屋に向かうリキがある時は、風呂屋に直行する。
贔屓にしてる自販機の発泡酒はキンキンに冷えているので、のどごしがっつりと効く。
そして、チャミスルと麦茶を求めて自販機を後にする。
チャミスルも冷やしている、スー玉とそうでないスー玉があるのをリサーチ済なので夏場はもっぱら冷えたチャミスルを愛飲する。
真夏の風呂上がりにこの飲み方を行なうと、私の場合であるがほぼ脱水状態となる。
皆さんもご存知であろうが、アルコールは水分ではない。
アルコールを摂取すると、我が肉体は
アルコール分解のために水分の総動員に向かう。
麦茶をチェイサーとしているが、追いつかないようだ。
そして帰宅すると、食欲は空腹とアルコールの刺激によって頂点となっている。
食事がある時は、手早くガッツリ食べる。なければ作って食べる。
食欲が満たされると、思考停止状態になりそのままソファで撃沈したり、寝室で撃沈となる。
ほぼ100パーセントに近く、それは夜中の2~3時ごろにやってくる。
寝返りをうつ、あるいは足の位置を変える、その途端「激痛」が走る。
痛いなんてものではない。
つる箇所は下半身である。
足の甲→ひざ下の前面→ふくらはぎ
→ハムストリング→大腿部前面→
股関節…
その日によって違うが、これらの部位に激痛が走る。
最初の頃は、一日の歩数が少ない日で15,000歩。多くなると20,000歩を超えるので加齢と共に、筋肉が弱ってきたなー
との認識であった。
確かに、筋肉の弾力や持久力は落ちているがここまで頻繁に起こるのはナゼだろうと、調べてみた。
私なりの結論であるが、脱水状態が原因であることがわかった。
翌日二日酔いになるまで飲むと、小用に行く回数が減る経験をされた方もいらっしゃると思うが、前述の通りアルコール分解には大量の水分を必要とする。
アルコール分解に水分を動員し続けるので、小用にまわせないのである。
これらを踏まえて枕元に、水を置くようにした。
そして来るべき「攣」に備える。
「攣」がきた。
あっ!!と思い、ペットボトルをつかもうとするのだが、動けない。
「攣」にあうと、上半身の微妙な動きが
下半身に伝わっていることがよくわかる。。
なにもできない。激痛である。
筋肉を万力器で締め上げられる痛みである。
脂汗でびっしょりになり、言葉は出ない。唸り声のみである。
とにかく耐える。
どれくらいたつかわからないが、若干痛みがやわらいだスキをみて、水をとり上体をゆっくり起こす。
1リットルの水を一気飲みして、再びこないように願いながらじっとする。
「攣」が去った。
暑かった夏も去った。
やれやれである。