富山のほとり座で。
2021年作品。監督・脚本 工藤利穂
直己: 佐々木詩音
槙 : 諏訪珠理
直己の父:甲本雅裕
槙の義母:風吹ジュン
父の不用品回収会社に勤務する直己。
父の不用品回収会社に勤務する直己。
泳ぎがヘタでプールで練習をしているのですが、泳ぐ姿がなんか溺れてるみたい。
ある日の夜、バス停で佇む老女と青年を見かけます。それはプールでバイトしている槙とその盲目の養母・美鳥でした。
怪我をして入院した美鳥は
「自分の代わりに世界を旅行して話を聞かせて」
といい、槙は世界の音を録音して美鳥に届けますが、それは直己と槙が作り出して録音した効果音でした。
ふたりは音を作り出すことにのめり込んでいき、段々とお互いに特別な感情を抱いていきます。
でも気持ちを伝えることはせずにふたりじゃれてるな、と思ったらプロレス技みたいになって、最後はあおたんできるまでの殴り合い。
感情表現がヘタ?なのか持って行き場がないのか緊張感とひりひりとした痛みを伴う感情表現でした。
直己と槙が音を作り出すシーンは小豆を使って波の音とか、砂場で砂漠とか映画の効果音を作っているみたいで興味深かったです。
そして槙から届いた「旅の音」をカセットで聞く美鳥の目がキラキラと輝いていたのが印象的でした。