Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

GLASSONION⭐️LINE ⭐️Facebook⭐️Instagramをもご覧ください❣️🙇‍♂️

雨あがる

2007-05-06 | 時代の光景U+203CU+FE0E
親父の退院まで、もうそんなに遠くはないだろう。

昨日どしゃ降りだった雨足も弱くなり、夕方には上がるとの予報だ。

やがて日差しがさしてくるだろう。
人の気持ちも同じだ。

日差しは笑みとなる。

回復につれて、親父の空も日に日に晴れていく。

長くもあり、短くもありの、とんだGWだった。

キャンセル待ちの空きがとれれば今夜東京に戻れそうだ。

どちらにしろ、明日の夜空はまた、高田馬場か…。

心配してた後遺症も、今のところほとんどなさそうな気もする。

連日お見舞いに訪れてくれる親父の友人や近所の人達の笑い声が廊下にまで聞こえるようになった。

今時の、医療の質の高さもあるのだろうが、何よりも良心的かつ真剣に取り組んで頂いた先生と愛情のある献身的な看護士さん達のお陰だと思う。
心から感謝している。

今時こんな病院があったのかと、都会で暮らす僕のような一般ピープルには不思議な気さえした。

確かに地元では、名医と有名な先生ではある。

でも都会で、こんなにも良心的な治療を施すことは、やりたくても物理的にも無理なのではとも思った。

たまたま、長年親しくお付き合いさせて頂いている大学病院の有名?先生がいる。

ともかく有名な国立の大学病院である。
いざという時はこの大学病院も視野にはおいていた。

日本の医療現場の実情を聞かされるたびに、恐ろしいと思うことばかりだったから。

同時に医療にたずさわる人達の過酷な労働条件を知ると、とてもじゃないが気の毒にもなる。

だからどうしても懐疑的な気持ちでいたのも正直なところだ。

都会の医者が踏み絵してしまい商売に走ってしまうのは、やはり劣悪な労働条件によるものが大きいような気がした。

環境を整えることこそが、最善、最高、最大の医療であると思った。

医者がストレス溜めることは、患者にロシアンルーレットさせるようなもの。

命取りになるということだ。

月並みだが、やはり政治の責任だろう。

北欧の福祉の充実した国の話を聞くと日本などまだまだ発展途上国だ。

どんなに医療の質が上がっても、劣悪な環境が改善されない限り、医者の質は向上しない。

医者とて普通の社会人なのだから。

暮らしがある。
夢がある。
希望がある。

医者になるまで半端じゃない金がかかるから、医者はなんとか減価償却しようと躍起になる。

だから、助かる人、助からない人は、その人につけられた値札で決まる。

これも運命と決めつけるのには、ちと疑問が残る。

有名先生がよく言われることは、短めに言うと、バカな医者も多いが10人に1人は素晴らしい医者だ。
それだけは信じていいと。

親父はその1人に恵まれたのだろう。

心から感謝している。

外が明るくなってきた。
雨はすっかり上がったようだ。

父ちゃん行ってくるぜ。