今日は明日の前日だから

わたしはおもう。わたしはつづる。あなたにみてほしいのは、あなたがあなただから。

聖地巡礼東京宝塚劇場ベルサイユのばら30篇

2004-11-20 20:55:13 | Weblog
 今回は宝塚をみたことがない人も楽しめるように書こうとおもうので、そんなの知ってるよ、って方は勘弁してください。

 と、いうわけでわがやの最寄駅からとんとことんとこ地下鉄に乗り、降りるは日比谷。
 やってまいりました東京宝塚劇場!なんて素敵なところ。
 その前に、いつもの中華で腹ごしらえです。うーん。炒飯ランチ美味なり。

 今日は年に一度どころじゃない、たった二度きりの公演、「ベルサイユのばら30」の日なのです。奇跡的にチケットが抽選であたったわたくしは、ひとり聖地に降り立ったのであります。
 いつもの玄関からはいると。
 お、これはなんだ。生徒がいるぞ!(タカラジェンヌはどんなに上のほうまで行っても、やめるまでは「生徒」と呼ばれ、下級生、とか上級生、とかそんなふうによばれます)
 なになに、「中越地震のために義援金を」(うろおぼえ)義援金をいれると、生徒からクリスマスツリーにつけるリボンがもらえると!かなりの下級生(たぶん今年はいったこ)みたいですが、やるやるーと、お財布握り締め、「今日は奮発して百円いれるぞ!」とおもったのですが。
 透明なボックスに入ってるのは、あれ?なんでかなあ紙ばっかり、お金ってコインでしょ?
 なんと百円玉なんて一個も入ってなくて、みんな、みんな、お札なのです。
「あ、すいません、ちょっとお金が」なんて云ってすごすごとその場を離れました。はずかちー。

 席にすわってちょっと待って、はじまりました。幕があきました。ベルサイユのばら!
 出てきたのは小公子。
「え、ベルばらにそんなの出てきたっけー」というあなた。宝塚のベルばらはかなりアレンジされており、唐突な歌や変な小道具がまじっているのです。大変だー。
「ごらんなさい、ごらんなさい、ベルサイユのばーらー」
 ほんとにこんな歌詞なんだってば!信じて。

 そして、出てまいりました。春野寿美礼さん!今日はフェルゼン役なのです。人形(これもオリジナル)をもって、王妃様への愛を歌います。
 今日もなんて素敵な声なのでしょう。わからない人のために説明すると、この人はVISAカードのCMで踊ってた人です。この人のファンだし、初心者むけにあとのひとは名前出しません。知りたい人はいってください。
 そのあとMCやOGの方たちの歌(ばかうま。ほんとにうまい)があって、超名場面「オスカルの居間」です。
 これはベルばらの最後のほう、オスカルとアンドレがついに結ばれるというひっじょーに有名なシーンです。
「千の誓いがほしいか、万の言葉がほしいか」(ごめんなさいうろおぼえです。まんが友達に貸しちゃってて)ってやつです。
 あー、なんてきれいなのでしょう。ストーリーも声も顔も歌も芝居も。
 ただ、ここちょっとだけつらいのが、原作にはないセリフ。
「アンドレ、わたしを抱け!」
 え、命令形?みたいな…。

 また歌をはさみつつ、つぎは春野さんの出番。運河のシーンです。
 これ原作にありましたっけ?
 フェルゼンとアントワネットが運河にボートをうかべ、その上で愛を語らう、というこれまた名シーンでございます。
 きゃー、オサちゃん(春野さん)すてきー。というのがたったひとつの感想です。うーん、書くの難しいよー。

 そして第二部。
 オスカルが五人も出てきました。好みはあるとおもいますが、わたしはやはりオスカルは線が細めのひとがいいとおもいます…。
 はしょっていきます。
 オスカルがアランとかの衛兵隊とフランスのためにたたかうことを誓うシーン。
 なぜかオスカルは子守唄を歌います。「ねむれーねむれー」って。不思議ですがその歌がみんなにひろまり一致団結エイエイオー。

 また歌を挟みます。

 そして、OGのかたがたのトーク。これがむちゃくちゃおもしろかったです。関西弁でばー、ってしゃべります。
 ズボンが舞台上で裂けちゃった話とか、大階段からすべり落ちた話とか…。おもしろすぎです。

 そしてベルばらのクライマックス、アントワネット処刑の前の牢獄のシーン。泣けます。正直なけます。それしかいいません。

 そしてはなやかなパレード。本当によかったです。

 と、わたくし文章書くの苦手な上、ここに来てるかたがみな宝塚をみたことがない、ということでかなり書くの大変でした。
 つまんねーよ、とかもんくはいわないで。

 それでは今日のトラックバック
見晴さん。本家「聖地巡礼」です。

愛ーそれはー

2004-11-18 21:24:34 | Weblog
 と、いうわけで、ベルサイユのばら30みてまいりました。
 しかし、明日、あさってと、また花組公演をみにいってまいります。
 と、いうことで、聖地巡礼報告はそのあとに。

 それまでは、バイバイなのです。

あしたへのさかみち

2004-11-15 20:11:45 | Weblog
 文章を書くってやっぱりいいなあ、と思いました。
 そして、ブログっておもしろいもんだなあ、とも思いました。
 「秘密の鍵」つたない文章ではありますが、書いている本人は超絶楽しかったです。

秘密の鍵

2004-11-13 16:05:30 | Weblog
 あたしたちはかつて親友だった。というのも、ほら、小学生とか中学生とかって、確かめたくなるじゃん。「友達だよね」って。「親友だよね」って。今思うとすっごいばかげてるんだけど、まあとにかくあたしたちはかつて親友だった。
 今は?
 今はどうなんだろう。あたしは友達だって思ってるけど、ミサは違うみたい。ミサは最近三年の先輩に夢中で、あたしなんかどうでもいいみたい。そんなこと云う時点であたしの負けってのはよくわかってるんだけど。

 六時間目のえらく退屈な世界史が終わって、太った担任教師の終礼も終わって、あたしたちはいつものように帰ることにした。

 すると。

 JRのホームに鍵が落ちていた。パンダのキーホルダーがついた、銀色に光る、まあ普通の鍵なんだけど。
「アオイ、見て、このパンダ超かわいくない?」
ミサはパンダがすきなのだった。
「んー、微妙」
あたしはどっちかって云うとそういうキャラクターみたいなのは苦手。
「このパンダだけもらってこうかな」
「やめなよ、さすがに」
 ミサは鍵を太陽にすかすように掲げた。もみじがきれいなことに、十一月にしてあたしはいまさら気がついた。
 あたしはその鍵の変なところに気がついた。
 鍵なら当然ついているはずのあるものがその鍵にはなかった。
 それは、溝。鍵ってたいてい溝がついているよなあ、なんて間抜けにも考えてしまう。
「アオイ!アオイ!この鍵変!溝がない!」
「いまさら気づいたの?」
 なんの鍵なんだろう。すくなくとも家の鍵ではないはずだ。
「魔法の鍵かも」
ミサは乙女チックだなあ、なんてね。あたしもちょっと思った。魔法の鍵かもって。
「魔法ってどういう風に?」
「どこでもひらけるとか?」
試してみよう、とミサは云うと、駅員たちが出入りするような、普通のひとはなんの部屋かわからないドアの鍵穴にその鍵を突っ込もうとした。ところが、当たり前、溝がないんだから鍵は入らない。
「入らないじゃん」
「あれえ、どゆこと?」

 あれ。なんか変。胸のあたりが熱い感じがする。
「アオイ、どうしたの?顔赤いよ」
「胸焼けっぽい。調理実習でケーキたべたから?」
「それ午前中の話じゃん」
と、云うとミサは鍵を持った手であたしの胸のあたりに触ろうとした。と、不思議な、不思議すぎることが起こった。
 あたしの胸の中に鍵が入っていったのである。途中までで止まり、あたかも鍵をあける時のように。
「何これ!?」
「ちょっと大きな声出さないでよ、恥ずかしい」
といっても客はほとんどいないし電車も来ない。ここは田舎だからなあ。でもあたしは恥ずかしい。
 ミサは鍵をひねろうとした。
「ちょ、やめてよ」
今度はあたしが大きな声を出した。
 すると。
 鍵が、回った。要するに、鍵が、開いた。
「うそ、いまがちゃって云ったよね」
 胸の熱かったのがうそみたいになり、なんだかすっきりしたような気分になった。
「あたし、ミサが好きだよ」
「はあ?」
唐突にあたしの口からそんな言葉が出た。おかしい。そんなの云う予定はなかった。
「ずっと友達でいたいと思ってる。先輩に恋するのはいいけど、あたしとも向き合ってほしい」
「なんでそんな急に」
この鍵のせい?と思い、あたしは鍵をはずしミサの胸に当ててみる。
 がちゃり。
「あたしもアオイ好き。大切に思ってる。先輩も好きだけど、アオイは特別だよ」
「ちょっと待ってあたしそんなアオイが好きなんて云うつもりなくて」
「あたしもなかった。この鍵のせいかもよ」
「うそ」
「つまりこれは」
「ほら出たアオイのまとめ癖」
「やっぱり魔法の鍵なんだよ」
大変なものを拾ってしまった。これは本当に魔法の鍵だ。
「どうする?これ」
ミサは自分の胸から引き抜き、また陽にすかす。
 そこに電車が来た。あたしは強引にミサの手から鍵をうばうと、それを線路に放り投げた。
「こんな危ないもの、もってちゃだめだよ」
「もったいないよ。なんでなげちゃうのさ」
「いいじゃん。ミサの本音聞けたし」
「アオイってやっぱりあたしがすきなんだね」
「違うよ、あれは鍵のせい」
「そんなことないね。だってあたしアオイすきだもん」
あたしは胸をつかれたみたいな気分になった。いっつもミサが一枚上手なのだ。

 次の日。
「おはよー」
駅の前でミサと会う。
「ああもうアオイとなんか行きたくないのに。先輩と行きたーい」
またミサはいつものミサに戻っていた。
 でも知ってるんだ、あたし。やっぱりあたしたちは。

 やだ、そんなの聞かないでよ。わかるでしょ?

どうか忘れないでどうか恐れないで

2004-11-12 17:25:09 | Weblog
 創作日記をはじめたころ、わたしはとにかく死に思いを馳せていた。
 死にたい、っていうのともちょっと違う、死をいとおしく思っていた。
 繰り返される日常。くだらない冗談そのものなわたしの人生。間違いに気がついても修正するような気力はない。ただ時が過ぎるのを待っていた。

 ある日、気がついた。

 今死んだってなにものこらない。

 文章を書くのは、昔から好きだった。昔、なんていうほど生きてないけど。
 学校で詩を書く授業は楽しかった。
 詩なんてふだん書かない、ってのもあったし、ほめられる、ってのもあった。

 中二で、はじめてホームページを作った。「心の解放区」って名前で。途中で変えたけど。
 同じ学校の知らない人が集う、小さなホームページだった。
 そこで出会った人。すれ違った人。すべてが力になった。

 しかし、そこは学校の先生にばれたので閉鎖。

 次に、日記小説を書いた。(未完だけど)さと子って女の子と、その心の中に生きるとり子って女の子のお話。

 そこもやめて、ぼーっとした日々をすごしてた。
 それが、ある日。

「なんか残さなくちゃ!」
 そんな思いに駆られた。
 何か残して、死ぬなら死んだでそれでいい。
 でも、何か残さなくちゃ。

 そうしてはじめたのが創作日記。

 いつかアドレスを公開するつもりです。

 ブログは、もっといろんな人の声が聞きたい、って思ってはじめました。

 書き込みは少ないですが、楽しいです。

 なんでこんなことを書いたかっていうと、お玉さんや、Kenさんが創作してるのをみて思い出したから。

 もうひとつ、わたしの大事な友人、つきこさんと話していて思い出したからです。

 わたしは文章を書くのは下手だし、正直な話、小説も詩もへたくそですが、書いていてとっても楽しいんです。

 ブログでいろんなところをみてまわると、みんな楽しそう。
 わたしまでうれしくなります。

 みんな、ありがとう。

 と、いうわけで、Kenさんの記事にトラックバックです。

君のことばかり考えているわけにもいかないんだ

2004-11-11 20:17:19 | Weblog
と、いいつつ頭の中は来週観にいく宝塚でいっぱいです。
ここにきてくださってるみなさんは、宝塚経験ない方がおおいみたいですので、
次行ったときはリポートをしてみようとおもいます。
見晴さんのパクリで、
「聖地巡礼東京宝塚劇場」でございます。
なにをみるかといいますと。
まず、いま公演中の「La Esperanza」と、「TAKARAZUKA舞夢!」でございます。
もうこれは一回みました。すごいよかったです。
なぜってわたしの大好きな彼?彼女?がでてるから。

そして、もうひとつ!
「ベルサイユのばら30」!これは宝塚ファンの方がみてたら、なに?!と思うでしょう。
ベルサイユのばら30周年を記念した、一日限りのスペシャルステージなのです。
これまた、彼というか彼女というかがでてます。

もう病気ですね。自分でも思います。


でも、好きなんだー。

と、いうわけで見晴さんにトラックバック。