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劇団四季のミュージカルを中心に主観たっぷりで綴っております

イタリア旅行記 2日目 ローマ その4

2006-12-23 | イタリア旅行記
~スリ?編~

昼食後Aさんと別れて雨の中バスを待ちました。
マクドナルドの入り口で雨宿りしながら64番のバスを待ちましたが
なかなか来ない!
傘を持たない人が多く殆どの人が雨宿りしながらバスを待っていました。
それからしばらくバスを待ちやっとの事でホテルに戻る事ができましたが
ホテルに戻るともう4時を回っていました。
ちょっとホテルで休憩後、傘を持って5時に再び外出。
もう外は薄暗くなっています。
まず向かったのはサン・ピエトロ寺院。
早く行きたくてウズウズしていました(笑)

テルミニ駅前のバスターミナルから64番のバスに乗り向かいました。
この64番のバスですが、スリがよく乗っているという事でも有名ですね。
肩にかけたカバンをしっかり脇に挟み、チャックの部分をギュっと
押さえて乗っていました。
絶対やられないぞ!と気を引き締めていたのですが、やっぱりいましたよ
スリらしき人が!
私がバスの後方から乗り込むとある男性と目が合いました。
そしてその男性、バスの中央あたりに立っていたのですが
私と目が合った直後、急に私の後ろに移動したんです。
ちょっと不自然だ・・・だって意味のない移動だもん。
次のバス停で中央から数人乗り込んできて私の前に立ちました。
で、その辺りから急に後ろの男性がギューーーっと私に身体を
押し当ててきたんです。
最初は後ろからも人が乗り込んできてギュウギュウになっているんだろう
と思っていたのですが、それにしても密着しすぎ。
これは変だ?と後ろを振り返ってみると、ガラガラ(-_-;)
別に誰かに押されているという訳でもないのに、その男性は私に
ぎゅ~~っと密着していたのです。
これはスリだ!と思い(スリじゃなくてもあんなに密着されたら
気持ち悪い!)。あからさまに嫌な顔をして彼を手でを払いのけ
私の方が後ろに移動しました。
多分、あれはスリだったんだと思うんですよねー。
日本人っていう時点で即ターゲットになるんですねー。嫌だ嫌だ。


~夜の街歩き編~

あーなんか嫌な気分だーとは思いながらも
とりあえず奴とは離れた場所に移動し、カバンもしっかりガード。
それにスリの心配ばかりしてる場合じゃないんですよ
だってどこでバス降りたらいいか分かんない(苦笑)
でもね今のローマのバスは親切で、停留所の名前などは一切
言ってくれないのですがバス内にあるモニターに次のバス停から
5分で行けるスポットの案内がされるんです。
だからひたすらそのモニターを凝視していましたら‘San Pietro’の文字が!
これは次で降りるべきか~と思ったのですが、
何となく周りの風景を見ているともっと先のような気が・・・
もうひとつ先まで乗ってみようかな~と思っていると、その停留所で
ゾクゾクと人が降りていくではないですか!
うわっ、ここなのか?降りた方がいいのか!?と悩んでいるとバスは出発。
するとサン・ピエトロ寺院が見えました・・・
もしかして降りそびれたかも( ̄Д ̄;)
慌てて次の停留所で降りましたが、何処にいるのか何処へ歩いたら
いいのか全く分かりません。人気もあんまり無いし暗いし・・どうしよう。。
とりあえずバスから降りた数人が歩く方向に何となくついて行きました。
そしてすぐ傍の曲がり角を曲がると、サン・ピエトロ広場の回廊が!!
おぉーー降りるところ間違ってなかったよーー。
超ホッとしましたー。もう暗かったしよく分からない場所だったしで
本気で焦りましたが、あの回廊を見た瞬間ホッとしました~。
と同時にヴァチカンに来たという喜びと感動でちょっとこみ上げるものが。
ちなみに私が降りたバス停は地図で言うとヴァチカンのすぐ下の部分
VIA DI PORTA CAVALLEGGERI にあります。
駅方面から来たらバスを降りてまずバスが来た方向に戻り(トンネルの方)
最初の角を左に曲がるとヴァチカンの回廊が見えます。
ひとつ手前で降りても行けると思うけど、多分こっちの方が近いはず。

そしていよいよ6年ぶりのヴァチカン・・・



人はまばらで静かなヴァチカン・・・しかしやはりこの存在感。
もうね~感動でしばし立ち尽くしてしまいましたよ。
夜のヴァチカンは初めてでしたが厳かな雰囲気はそのままに
何か神秘的なものを感じました。

閉館時間も迫っているので、早速入場することに・・・

・・・どこから入場したらいいか分からん(汗)

前回来たときは正面の階段からそのまま普通に入場できたのですが
今はそういう訳にはいかないようです。
そうです、セキュリティチェックですね。
広場向かって右側、回廊の中央部分あたりでセキュリティチェックが
行われていました。
もう夕方で人もまばら、並ぶことなくセキュリティチェックを済ませ
いよいよ入場です。

やっぱ凄いわ。この美しさと迫力と雰囲気。しばし放心状態。。
そして次は入ってすぐ右側にある↓



ミケランジェロの‘ピエタ’。
「十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリア」
の事を言うピエタですが、このピエタを題材とした絵画や彫刻は
イタリアではよく見かけます。
この彫刻の美しさと言ったら・・私ははじめて見たときかなり驚きました。
そしてなぜかこみ上げてきて涙が溢れてきました。
昼間と違って寺院内も夜は照明のみの明るさなので薄暗いのですが
薄暗い中に光るこのピエタ。。昼間見るとき以上に美しく悲しく
感じたのでした。



↑寺院内にある天蓋つきの祭壇(ベルニーニ作)。
もう何もかもがスケールでかすぎで言葉に表せません。
とにかく実物を見てください!(って簡単にいけないですよね^^;)

この日はミサ(?)が祭壇の向こうで行われていて一般の入場は
祭壇の手前まででした。
いつもは多くの観光客で賑わっている(賑わうと言っていいのかなぁ)
寺院内も本日はがら~んとしてとっても静か。
祭壇の向こうからは賛美歌が聞こえ、何だか私の内面までも浄化されて
いるようなそんな気分でした。
とにかくどっぷり浸っていたのです・・・

とそこに一人の男性(推定20代後半)が。
この男性、ここの職員で、
(イタリアでは美術館や教会でもこういう人がいて
監視していたり親切な人になると説明もしてくれたりします)
ちょっとこっちに・・と私を絵画の前に連れて行き説明をはじめました。
次はこっち、次は・・・と親切に説明をしてくれました。
言葉はよく分からなかったけど英語とイタリア語を交えていて
何となく分かる部分もありウンウンと頷きながら(笑)説明を聞いておりました。
途中、日本人?ローマは何度目?いつまでいるの?など聞かれましたが
親切に説明してくれてるしヴァチカンの職員の人だし・・と彼に言われるがまま
寺院内を見物していました。
しかし、だんだん怪しい流れに・・・まずは彼からの質問。
団体か個人か?の質問→一人だと答えました
名前は?→一応答えたけどよく分かってなかった
クーポラには登ったか?→まだ登ってないけど明日登る
すると
「明日僕のところへおいで!クーポラにただで登らせてあげるから!」と
「クーポラからの眺めは最高だ!」と超得意そう(笑)
私がうやむやに返事してたら(日本人らしいなぁ:苦笑)
何と私の手を握り、次の説明へ・・・ほらきたっ(爆)
そして次はホテルはどこ?、あと15分で終わるから一緒にお茶しよう、って・・・

まさかこのサン・ピエトロ寺院内でナンパされるとは
しかもここの職員に。。この神聖な気持ちどうしてくれるんだ!


というのは大げさですが、やっぱりイタリア人はどこにいてもイタリア人だ
と改めて思ったのでした(笑)
「友達と待ち合わせしてるから~」と言ってそそくさと寺院を後にしました。

帰りは歩きで。6時を過ぎていて外はもう真っ暗でしたが
まだ遅くはなかったし、夜の街もちょっと歩いてみたかったので・・
なるべく大きな通りを選んで歩きました。





暗闇に浮かぶサン・ピエトロ寺院。美しいですねぇ。



サンタンジェロ城



トレヴィの泉



スペイン階段





夜の街並

どこも昼間とは全く違った雰囲気です。
昼に見てオシマイ、というのは勿体無いような気がします。
できればもっと夜の街歩きしたかったなぁ。
暗くなってからヴェネツィア広場付近をバスで通ったのですが
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂もライトアップされて
とてもキレイでした。昼より美しいかも?!

2日目はこれでおいしまい。
(やっと終わったよ)


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