感染症内科への道標

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高齢者における百日咳

2012-11-10 | 微生物:細菌・真菌
Pertussis in older adults : prospective study of risk factors and morbidity
Bette C.Lic et al

CID 2012:55

オーストラリアでも近年、成人の百日咳が増加しており検査の使用頻度の高さ、衛生機関への直接報告等により米国より頻度が高い。 
米国と異なり、オーストラリアでは1995年まで4-5歳でのブーストを行っていなかった。
現在は2,4,6,18カ月, 12-17歳となっている。 
成人免疫は現在では助成されておらず、成人のワクチンカバーは11%程度に留まっている。

2006年1月-2008年12月にかけ263094人のprospective cohort studyを実施。 
(45歳を無作為に抽出)

診断;PCR, 培養又はIgA(単回)、B.pertussis antigen immunofluorescence)

263094人を累計217524年フォローアップ(平均0.83年)
205名が百日咳と診断。80%が血清学的に診断、17%がPCR、3%不明 

全体では5%で入院、高齢者では11.5%で入院を要していた。 
肥満患者(RR 1.52), 喘息(RR1.64)では診断される率が高かった。

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