感染症内科への道標

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サポウイルス

2015-03-14 | 微生物:ウイルス その他
Comprehensive review of human Sapoviruses
Tomoichiro Oka et al
CMR

Caliciviridae familyに属するSapovirus属 

Sapovirus 粒子:30-38 nm, 1976年に英国で電子顕微鏡で確認 
1982年札幌でアウトブレイクがあった際に詳細に調査。 

以前、typical human caliciviruses, Sapporo-like viruses
2002年にSapporo virus, genus Sapovirus, Caliciviridae family
Caliciviridae: Sapovirus, Norovirus, Lagovirus, Vesivirus, Nebovirus

PH3.0-8.0の1時間環境表面で安定 
アルコールに感受性 
200mg/liter sodium hypochloriteで不活化

潜伏期 1-4日 
主症状:下痢、嘔吐 
発熱はあまり認められない。 

一般的にロタウイルス、ノロウイルスよりも軽症
症状2-3日 
入院は時折で、死亡は稀。 
無症状者も同定されており有症状者と同等のウイルスを排出する。 
症状改善後も1-4週ウイルスを排泄しうる。

サポウイルスはアウトブレイクの1.3-8%を占める。 
ノロウイルス陰性例では5.9-22.6%

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