機嫌よく生き延びながらじゃあまたねあれは夜寒をわたる狐火 我妻俊樹
はたしてこの歌はあかるいのか暗いのか。このあいだ、自分の歌の中から何か明るくて前向きなところのある歌をさがそうとしたとき、これはあかるいんではないかと思った数少ない歌のひとつがこれだった。だからこれは自分ではあかるい歌のような気がしている。あかるいと暗いにきれいに分けられない歌をもともとつくってるつもりだった(たいして意識はしてないが)けど、明るさと暗さが入りまじることで生まれる明るさ、みたいなものを感じさせる歌も思いのほか少ないようだ、と思ったのだった。そういう歌こそがいい歌なのだ、と考えているわけでは(今のような世の中の状態にあってさえ)全然ないが、いったん意識してしまった偏りは是正する方向につとめるよりほかないであろう。少なくとも、この偏りこそが個性なのだ、というかたちで意識に固定してはろくなことにならない気がする。
題詠blog2010、お題「狐」より。
はたしてこの歌はあかるいのか暗いのか。このあいだ、自分の歌の中から何か明るくて前向きなところのある歌をさがそうとしたとき、これはあかるいんではないかと思った数少ない歌のひとつがこれだった。だからこれは自分ではあかるい歌のような気がしている。あかるいと暗いにきれいに分けられない歌をもともとつくってるつもりだった(たいして意識はしてないが)けど、明るさと暗さが入りまじることで生まれる明るさ、みたいなものを感じさせる歌も思いのほか少ないようだ、と思ったのだった。そういう歌こそがいい歌なのだ、と考えているわけでは(今のような世の中の状態にあってさえ)全然ないが、いったん意識してしまった偏りは是正する方向につとめるよりほかないであろう。少なくとも、この偏りこそが個性なのだ、というかたちで意識に固定してはろくなことにならない気がする。
題詠blog2010、お題「狐」より。
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