浪曲師 真山隼人のブログ

浪曲師 真山隼人です。よろしくお願いします。鈴鹿市シティセールス特命大使

10月4日、盛りだくさんな会になりそうです

2019年09月04日 | 浪曲

ども、こんばんは。隼人です。
こまめにブログを更新するといいながら月一回程度になってるなあと反省しながら書いております。

今回は、10月4日の真山隼人独演会の事を書こうと思います。



昨年に引き続き国立文楽劇場小ホールにて独演会をさせていただきます。昨年は大阪初の独演会でしかも文化庁芸術祭参加、国立文楽劇場という
今までの自分にない大きな出来事でしたのでとてもバタバタと、緊張しながらさせていただいておりましたが、今回は二年目ですので比較的落ち着いております。

落ち着いているとはいえ、今年も大きな会になりそうだと少しビビりつつある毎日です。
なにしろ今回は「関東最高峰を迎えて」と題し、関東浪曲界の至宝、澤孝子師匠にゲストに来ていただくのですから!!!

大丈夫かな~僕は何か粗相をしでかすんじゃないかとそればっかりが心配です。

師は昭和29年に二代目広沢菊春師に入門され、昭和48年NHK浪曲新人コンクールで優勝。57年文化庁芸術祭優秀賞受賞。
平成20年には関東の一般社団法人日本浪曲協会会長に就任(現在は相談役)されており、まさに関東浪曲の第一人者。現代の名人と関東の浪曲ファンをうならせております。
師匠菊春師ゆずりの豪快な作品から、作家大西信行氏とタッグを組んだ文芸浪曲まで幅広く聞かせてくださる澤孝子師匠ですが…。


ほんとにすごいです。


大看板の師匠ってこんなにすごいんだと感じていただけること間違いなしです。普段は小柄なお方ですが、いざ舞台に出られると大きくぱーっと場が華やかになります。
甘く力強い声こそ師匠の醍醐味です。ぜひ関西のみなさんに集結していただきたい夜です(もちろん関東の方も!)


しかし今回、よくこの独演会の出演を引き受けてくださったなあ…。木馬亭の楽屋でお願いするときにちょっと怒られるんじゃないかと思ったのですが、
快く引き受けてくださって、天にも昇る気持ちでした。

いやいや、会が終わるまではホッとしてはいけないんだと自分に言い聞かせておりますが、どうものんきな性格で一つ一つに喜んでは騒いでおります。




そして澤孝子師匠の胸を借り、私真山隼人が挑戦いたします演目は、今年生誕百周年を迎える 故 国友忠師の十八番「怪談 ぬれ手拭い」という長編浪曲です。 

寝たきりの坊主、妙念の後妻お仲が間男の新助と結託し、金欲しさのために妙念をぬれ手拭いで殺す…。
さあ次は娘も殺そうとたくらんでいる二人の前にやってきたのは…という怪談浪曲です。


今までにいろんな浪曲を聞かせていただきましたが、たぶんこれが一番怖かっただろうなあ…。


だいたい浪曲って「完全な悪人が出てくる」とか「悪人が善人に立ち返る」とかそういったものが多いのですが、
今回のは悪人は悪人でも其処ら辺にいそうな、財産目当ての男女。一見ふつーの人たちなんです。

だからこそ難しい。人生経験って大事だなあと改めておもいました。

何か参考にしなければと思い色々と人間人情に注目してあたりを見渡すと、僕のよく知る人達ででお仲新助によく似た者を発見したので
その二人の言動、顔色を見ながら練習したりしてます。


えっ、見本の男女は誰かって? それ以上は怖くて書けません。 消されてまうわ。


怨念の怖さ人間の恐ろしさを表現できるよう真山隼人と曲師・沢村さくらでがんばっておりますが、お稽古をしていると
やっぱりさくら姉さんは豊子師匠の弟子だなあ…と感じるところが多々ありますね。

この作品をされてた国友忠先生の相三味はさくら姉さんの師匠の沢村豊子師匠。粋な三味線を弾く方です。
別に豊子師匠の真似をして弾くということはそこまで意識してやってないと思うのですが、同じような型で弾くんです。
それでもってちょっと違う。

さくら姉さんはもうちょっと弾きたいなあと言ってますが、この作品はあまり弾くところのない部分もあるのも魅力かなと僕は思ってます。

あえて弾かない。でもずーっと間合いははかってるんです。これ結構すごいことだと思います。
当日は勿論出弾き(お客様に見ていただける場所で弾いてる)なのでこちらにも注目して見ていただければ幸いです。

国友先生は関東節でされてたのですが僕は関西節なので節は全く違うものですが、粋な感じは出せてる…かなあ…と思います。
自分で粋とかいうやつにろくなのはいませんが…。もがいてます。

もっと国友先生と豊子師匠のくだりを知りたい方は、さくら姉さんのブログ、もしくは奈々福姉さんのブログとかを読んでみてください。



刷り上がったチラシを眺めて思いましたが、ああ~盛りだくさんな会になりそうだなあと。
浪曲ファン、浪曲に興味のある方に絶対楽しんでいただけると思います。 とりあえず興味を持たれた方はお越しください。

絶対損はさせません! 


損をしたという方がおりましたら入場料を返金いた…そこまではできませんが。


これからも独演会は毎年やっていこうと思いますが、自信をもってお送り出来る会にしていきます!

ぜひ10月4日は国立文楽劇場にお越しください。


真山隼人独演会 ~関東最高峰を迎えて~@国立文楽劇場小ホール

日時・10月4日(金) 18時30分開場  19時開演
料金:前売3000円 当日:3500円
会場:国立文楽劇場小ホール
出演:真山隼人、沢村さくら
ゲスト:澤孝子、佐藤貴美江
演目:怪談 ぬれ手拭い(国友忠 作)
ご予約:090‐7869‐1309 genroku1701@mail.goo.ne.jp

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