浪曲師 真山隼人のブログ

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前代未聞の一日七席達成!

2017年10月08日 | 浪曲

10月1日は百年長屋にて、「真山隼人浪曲フルマラソン」でした!
一日七席浪曲をするという、ふつうではあまりできない(やりたがらない)会ですが本当に大変な会でした。

なぜ七席になったか?

それは、今年の五月のこと。いつもどおりいつもの店で作戦会議をしていると、一日の浪曲の限界回数に挑戦する会はどうだというはなしになりまして…。
それなら五席くらいやるかと思い立ちました。

ところがその数日後に、三原佐知子師匠とご一緒させていただくことがあり、師匠の一日の最大の演じた回数をお聞きしたところ。

「娘時代に一日六席やったよ。」とのこと。

六席も! この大熱演の師匠が一日に六席もされたとは正直驚いたとともに、五席でいいかと思った自分が恥ずかしくなりました。
それならばということで、もう一席増やして七席にしようということになったのであります。


イザ企画をしてチラシも発注したのですが、急に不安になってきました。
今までに一日4席くらいしかやったことないのに七席もやるなんて、大丈夫か?
はたしてできるのか?それは本人にもわかりません。

いろんな方からご批判の声をも頂戴しながら自分を奮い立たせました。
気合十分力量不十分? まさにそんな感じで。
八月からの不調もあり、心配しながら当日にむけて体調を整えました。

一番は何といっても【禁酒】ですかね。
これが辛かった…。というても三日くらいしか持たないけれども…。


↑前夜祭の図。力の付くものをいろいろ食べました。
ふだんもこんな感じですが。


さて本番!
第一部は11時30分から「同期の会」


ゲストに天中軒涼月さんをお迎えしました。
涼月さんは年は離れていますが同期でして、ともに苦楽を分かち合ってがんばってきました。

そんな涼月さんはおなじみの「豊田佐吉」(曲師・藤初雪)でした。

そして隼人は「つみとばつ」と「片割れ月」の二席。
まずまずの出だし。



休憩時間には百年長屋二階にて、「穂。ん亭」原田さんによるお弁当の発売までしていただき。
演者チームも揃ってお昼ご飯にいただきました。

↓これがその舟弁。あと、豚汁までついてくるという素晴らしいセット!


お客様もだいぶ食べてくつろいでいらっしゃいました。
移動せず待ち時間を送れるのはいいですね。



さて第二部は「浪曲の小部屋その10」
隼人三席、しかもネタおろしばっかり。
「かんざし」「二人そば」「勧進帳」の三席。


二席目でやった、落語風浪曲「二人そば」はこの数日前に突如思いついて作ったネタでしたが、
落語にこんな話ありそうでないだろうと思っていたら、どうもあったみたいですね(笑)
オチはなかなか浪曲師らしくなってるかと。またやりますので聞いてください。

ここまでで五席ですが、なかなか元気でした。
ただ立っているのがつかれてはきておりましたが…。新ネタばっかりというのが一番疲れた要因かもしれません。



さあフィナーレの第三部は「松浦四郎若師匠の胸を借りて」
その名の通り、浪曲界の大ベテラン松浦四郎若師匠にお越しいただきました。

実は、この真山隼人、四郎若師匠がめっちゃ大好きなのです。
この記念すべき会の記念すべき最後の部を、大好きな四郎若師匠に見届けていただきたい、
また、胸をかりて最終最後にドーンとぶつかりたいと思い、恐る恐るお願いをしたところ引き受けてくださいました。
これはがんばらねば!というおもいがあればこそ、最後までできたのかなと思います。

まず一席目は「ビデオ屋の暖簾」

このネタのおかげでいろんなところへ出る機会が増えました。
だいぶかけたので、最近まとまってきました。
自分でも六席目なのにこんなにハイテンションなのかわからないほど、普通にやりました。

そして四郎若師匠は「伊達騒動~松前出府」

この規模の場所でしかも生声で四郎若師匠が聞けるなんて、めったにないことです。
どうしたら四郎若師匠みたいなすごい浪曲ができるのだろうか…。いつの日かしこうなれたらいいなあ、
それに向けて努力しなければとおもいながら勉強させていただきました。

さあ、いよいよ七席目は、四郎若師匠からいただいた「円山応挙」を。

最後の一席、とにかく一生懸命にやりました。
いただいた師匠が聞いててくださっていると思うと余計に力が入ったと思います。


七席相務めましたが、声も枯れることなくフルマラソン見事に完走!
もう一席くらいはできたかもしれません。

そしてさくら姉さんも七席弾き続け…。
おととしぐらいに阿倍野浪曲フェスで七席弾いておられたので二回目とはいえ見事に弾きこなしてくださいました。
それでも疲れたでしょうね。

これもひとえに、支えてくださった皆さんのおかげです。
この会を百年長屋でやってよかったと思いました。
10周年は一日10席といいましたが、はたしてできるかどうか…。
できるぐらいの体力がつくように頑張ります。
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九月のこと。~はなしか宝塚を中心に~

2017年10月04日 | 浪曲
すっかり涼しくなって元気になってきた今日この頃です。

今年の夏はほんとに暑かったですね。しんどかったです。
9月に入り、やっと涼しくなってきましたが、調子はというと相変わらず8月にのどをぶつけてから本調子が出ない日々でした。



まず9月9日【お好み演芸会&歌謡劇場】@泉南市立文化ホール
芦川先生からのお仕事、久々に「友情の翼」(芦川淳平・作)をやりました。
が…。途中で全く声が出なくなり撃沈。
何とか最後までやらせていただきましたが、あんな出来で申し訳なかったです。


※芦川先生と背後霊?(隼人)の図。
こんな写真撮れるって全然落ち込んでねえじゃん。と後で何人かに突っ込まれましたが、かなり落ち込んでいたのです。ピースしてるけど。




お次が9月15日【天満天神繁昌亭11周年特別興行】@天満天神繁昌亭

桂あやめ師匠にお声がけいただき、繁昌亭の特別興行に「はなしか宝塚」で出演させていただきました。
二十分でベルサイユのばら名場面集を。これを一日三公演。
はじめの数分、浪曲で登場人物紹介をさせていただきました。


今回、上方落語協会の方々しか出演されてないのに外部の人間が出演させていただき…。
ちなみに外部の出演は浪曲チーム(隼人、さくら)とくまモンだけでした。これもありがたい。

今回の衣装はこちら↓

まず、第一部、二部はこういう感じに。

そして、二部と三部の間に隼人のぽつんと漏らした「女装もいいなあ~」の一言から急遽衣装チェンジ
大変ご迷惑をお掛けしました。
なので三部だけ男女入れ替えてこんな感じに↓

かわいいでしょ?隼人が。えっ、かわいくない?、

さくら姉さんはよく似合ってました。

こちらは男装がはまりそうな感じでした。案外こっちのが似合ってるかも。

とっても濃い内容なのに20分弱。
宝塚愛に満ち溢れるはなしか宝塚。浪曲界一の宝塚ファンとしてはこの公演に出演させていただけるのが本当に嬉しいです。

ぜひ次回の公演もご来場ください!今度は「ノバボサ」とのこと。体鍛えて頑張ります。





徐々に回復しながらも一進一退の9月で落ち込み気味でしたが、そのほかにもいくつかの仕事がありました。

9月27日は【上方芸能お楽しみ会】@KKR大阪ホテル に初出演!
生声で「円山応挙」を一席。
開演前、講談の旭堂南青兄さんと生声の魅力について話しましたが、やっぱりいいもんですね。
もうちょっと声を鍛えたいと思います。

そんなこんなで10月1日の浪曲フルマラソンに向けてがんばる9月でした。
次回は浪曲フルマラソン編をお送りします。
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浪曲・演歌浪曲

鈴鹿市シティセールス特命大使(鈴鹿と・き・め・きドリーム大使)


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