ウオッチングしていると面白い小噺が透けて見えます。
ロムニー氏のトランプ攻撃をあざ笑う
つい先日、２０１２年の共和党大統領候補だったロムニー氏が痛烈にトランプを
攻撃しました。じゃどの候補を支持するかとなるとオープンです。
第二のスーパーチューズデイの結果を受けて面白いツイートを見ました。
共和党の面々はというと、自分がなりたいだけさと全く無視。
ブッシュ一族のメンバーがクルーズ支持を表明
これは敵の敵は味方の事例です。
ジョージもジェブも表に出るわけにはいかないというわけでしょう。二人のもう一人の
兄弟が推薦したとのこと。
ルビオはこのスーパーチューズデイで一人負け。代議員獲得数は零です。
地元のフロリダでは勝つのは自分だ、フロリダで勝てなければ候補になれないなどと
強気発言をしていますが。まず無理。
ブッシュとしては裏切り者のルビオは絶対に許せません。ここで潰すことです。
(クルーズはジョージブッシュ大統領の選挙キャンペーンのお手伝いをしたことがあるのですが、
それでも元大統領はクルーズ嫌いだったのです。）
というわけで、フロリダの前にクルーズを支持することにしたのでしょう。
クリントンは弱い、サンダースに勢いが
ミシガン州はまさかの敗北です。ミシガン州では直前に公開討論会が行われました。
やはり、サンダース隠しができないとクリントンは勝てないようですね。
例によって「ＧＥＴ ＩＴ ＤＯＮＥ」とか、アメリカは「ＮＥＶＥＲ ＳＴＯＰ ＴＯ
ＢＥ ＧＲＥＡＴ」などと頓珍漢なことを叫んでいました。
大統領は自分でしなくてもいいのです。副大統領や大臣を指揮・指示すればいいのです。
それよりもっと大事なことは「何を」目指すかを明らかにすることですが、
彼女にはオバマの承継しかない。
また、アメリカが過去のように偉大でないことは誰にも分っています。
というわけでサンダースがミシガンを制しました。
トランプの自前選挙は誰のため？自分？
トランプはほかの候補はいろんなところから資金の提供をうけている。だから当選後は
その借りを返す政治をする。自分は全部自前である。だからそのようなことはないと豪語
しています。
では、誰のため？有権者のため？あるいは自分のため？
これは謎である。
トランプはまずはニューヨーク州知事になる、それから大統領を目指すという２段階戦略
だったようです。２０１４年の州知事選に出、中途辞任して１６年の選挙に出る。
理由は、これまで官職についた経験のない大統領はいないからというものです。
結局は、その案は止め、直、大統領を目指すことにしたようである。
当然、時間をかけて事前調査をしている。
その中で興味深いこと。選挙に出たり、公職につくとその間、収入が減るとある。
しかし、マイケル・ブルームバーグ（大富豪なので無給で市長をつとめた）はニューヨーク
市長時代にその資産を倍増させている。また、立候補表明をしただけで（後に撤退しても）
利益がある。という分析である。
となると、選挙も、投資の一つ（うまくいけば名誉と権力も）と見ていたかもと、これは
想像である。
反トランプとしてのクルーズで民主党に勝てるか
反トランプの候補となると現実問題としてクルーズしかいないがクルーズでまとまるか、
が一つ。同じ仲間の上院議員も誰一人支持していないほど嫌われている。
理由は、ロイター記事によると「２０１３年にはオバマケア（米医療保険改革法）撤廃に
向けた取り組みを主導し、その結果、政府機関が１６日間におよび閉鎖し、
多くの共和党員の反感を買った」というものである。
クルーズは断トツに優秀だということである。優秀な人物は往々にして嫌われる。
ほかに人がいなければまとまるかも・・・・
二つ目は、クルーズはトランプのような型破りなところはないので、話題性に欠ける、
面白みがないので無党派を離れ、あるいはヒラリーに貫禄負けしないかです。
ヒラリーについては、最近の様子をみていると、逆に若さをアピールできるかもと思う。
話題性ですが、ケイトリン・ジェンナーのような支持者が集まれば、何とかなるかなと。
念のため。ケイトリン・ジェンナーです。彼女は以前はブルース・ジェンナー、男性十種競技の
オリンピック優勝者だったが、いわゆる性転換して今は女性セレブです。
正式に支持表明しているわけではないが、当選すればクルーズのトランスジェンダー
大使になりたいななどと発言（同じ仲間からは猛烈な非難をうけている）。
彼女は、ヒラリーについて、「女性のことなど一切気にしていない。気にしているのは
自分のことだけだ」まで酷評しています。
いよいよ面白くなりました。
いろんな面白い内輪話が見えるようになりました。
共和党は、実質的な討論ができる舞台づくりを積極的にすべきである。
そうすれば、トランプの本質が見抜けるのではないか。