ギリシャの問題はまだまだ続きそうです。
ある記事によると、ギリシャの歳出のうち8割が年金と賃金ということ
でした。
この数字だけからも、他からの借金がなければやって行けないことは
明らかなように思います。
ということは、ギリシャ国家経済はとっくの昔に破綻していたのであり、
それを改革するとの(空手形の?)約束をしてズルズルと引き延ばしてきた
のではないでしょうか。
現実は改革をして立ち直るような状態ではないということなのではないでしょうか。
チプラス首相も、譲歩しないというのではなく、譲歩の余地などないということ
かもしれません。
そして、EU側もそれがわかっているので、だからこそ、譲歩が必要なのだ
と思います。破綻することがわかっていてさらに融資するとなると責任問題に
なります。
チプラス首相がEUの案はギリシャを侮辱したいという政治的動機によるもの
だと非難していますが、それは今まで認めてきたのにどうして今更
というような気持ちかもしれません。
ギリシャはずーっとEUに甘えてきたのでしょう。
集団で何かをするということは重要なことですが、必ず、劣等生がでてくる
ものです。
その時に、同じ国民なら見捨てるわけにいきませんが、国が異なれば、
限度問題になります。
ユンケル欧州委員長はチプラス首相に自分をあてにするなと
何度も警告したということですが(ここをどうぞ。)、そんなこと言われても
困るというのがチプラス首相の本心でしょう。
人間というものは、破綻するのがわかっていても、それを回避するための
困難は引き受けられないものです。
なるようになってから、なるようにするしかできないものだと思います。
政治的判断をどうするかが今は問題になっているのでしょう。
みんなで渡れば怖くない、という状況を作れるかどうかがポイント?
勝手な推測です。