弁護士太田宏美の公式ブログ

正しい裁判を得るために

フランシス・ローマ法王の憤り

2015年06月23日 | 日記

フランシス法王は就任以来、大活躍です。

伝統的な法王の役割を超えているようです。
つい最近も encyclical で気候変動に積極的に取り組むことを勧めています。

さらに、トリノで、トーンをあげています。ここをどうぞ。
第二次大戦当時、ユダヤ人、キリスト教徒等が迫害を受けいるのが
わかっていたはずなのにいわゆる世界の大国は何もしなかった。
特に、ポーランドの死の収容所について、収容所に至る列車の線路の写真を
とっていたのだから、何が行われているかの情報もあったのだから、
「なぜ、この線路を爆破しなかったのか教えてほしい」との発言の部分は
興味深く読みました。

戦争が終わったときは、ヨーロッパをケーキを切り分けるように
分割さえした。
現在の各地の紛争は、実質第三次大戦にほかならない。
平和をいいながら、一方では武器を製造し売却している。
金のためなら何でもするのだ。
等々です。
途中で話が逸れたのだと思います。

法王でなくても、心ある人は、暴力や理不尽な争いに、権力のある人達
(国を含む)が何もしないことに、憤りと無力を感じているはずです。

ときどき、マハトマ・ガンジーの非暴力主義のことを考えます。

ですが、法王も線路を爆破すべきだったというように、全くの非暴力では解決
できそうにもありません。
許される力の行使とそうでないものの線引きは実際は困難なことだと思います。
(なお、当時のことは詳しくありませんが、ナチとの戦いは困難なものでした
ので、わかっていても何も出来なかった可能性があります。)

「平和」、言うのは簡単ですが・・・