石川被告など小沢一郎氏の秘書の政治規正法違反事件の論告求刑が
7月21日にありました。
多くの調書が証拠採用されないなどありましたが、私は、日本も
そろそろ調書でよりは法廷の証言が重要視されるようになればいいと
思います。
ただ、そのためには、証人尋問の仕方であるとか、偽証に対しては厳しく
罰するようにするなど、実務の改革も必要です。
しかし、もっとも重要なことは、裁判所の事実認定力だと、私は考えています。
特に、本件については、4億円の融資であるとか、水谷建設からの5000万
などをどのように裁判所が考えるかです。
調書を信用しないということは、形よりも実質を重視するということです。
証言は、往々にして、散漫であることが多いです。
しかし、発せられた言葉だけでなく、その全体から、心証はつかめるものです。
まだ弁護側の弁論も残っていますが、裁判所がどのような事実認定をするのか、
特に心証をいかにとっていったかについて、英米のように、第三者にも納得できるよう、
説明してもらいたいし、また結論も一般人が納得できるものであることを期待しています。